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水の歴史館 井戸と井戸掘りの変遷 3.井戸掘りの変遷 (7)大型機械を使った掘抜井戸

ページID:0070157 更新日:2015年1月15日更新 印刷ページ表示

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井戸と井戸掘りの変遷

3.井戸掘りの変遷

(7)大型機械を使った掘抜井戸

 掘抜き井戸の掘削方法を大別すると、衝撃式(パーカッション式)と回転式(ロータリー式)に分類されます。
 衝撃式は椀(ワン)ビット(2t程度の筒状のもので先端は硬い鋼製)をワイヤーロープで吊り上げ、上下させて叩きつけ、その衝撃力を利用して掘り進んでいく工法です。
 回転式はボーリングマシンを用いた掘削方法です。先端にビットを取り付けた金属製の掘管をボーリングマシンにより回転させ、ビットの先端から高圧をかけた水を注入しながら掘り進んでいく工法です。
 どちらの工法も孔壁を守るために粘土やベントナイトが使われています。所定の深度に達したらビットを抜いてケーシング管(井戸管)を挿入します。
 ケーシング管を挿入することで掘った孔が崩れずに、井戸として保護されます。
 ケーシング管には地下水を取水するためのスクリーン(ケーシング管に穴開け加工したもの。他に、縦や横に2~3mmの切れ込みを入れたスリット加工やケーシングに丸穴を開けてその外周に巻き線加工したものもあります)を取り付け、まわりに充填砂利(豆砂利)を入れ、水を呼び込みます。充填砂利を入れることで、フィルター効果が働き地層の細かい砂が井戸の中に入ることを防ぎます。掘抜き井戸は深い帯水層から取水するため、降雨などの影響を受けにくいのが特徴です。
 浅井戸と深井戸については厳密な区別はありませんが、一般的には30m以上の井戸を深井戸、それより浅い井戸を浅井戸と呼んでいるようです。

 パーカッション式
パーカッション式の写真
 ロータリー式
ロータリー式の写真

取材協力・写真提供:株式会社 日さく

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