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泉掘り(枠組井戸)とポンプ場の歴史
周桑地域(平野)にポンプが初めて導入された頃、かんがい用井戸の施設内には、どのような構造物と機械があったのでしょうか。 【栗田】 「泉掘り」(枠組井戸)の隣にポンプ小屋があり、地上に発動機(ガスエンジン)とポンプが据付けられ、それらがベルトでつながれポンプを廻していました。 |
巻線モーター(栗田コレクション) 栗田孝一氏(右)と弟の栗田修氏(左) |
では、渇水時にはどのようにして水を汲み上げるように改善したのですか。 【栗田】 ポンプ導入後の旱魃時、地下水位が6m以下となり、水を汲み上げることができなくなったとき、小屋の下部を地表より10メートルほど掘り下げ、コンクリートで水壁型地下室(通常は水面下にポンプが設置されている)を造り、ポンプの据付け位置を地中深く下げ、水位が地表から6m以下になっても、水を汲み上げることができるように改善しました。 |