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水の歴史館 幻の音風景 水琴窟(すいきんくつ) 5.水琴窟に使う甕(かめ)の選定

ページID:0070308 更新日:2015年1月15日更新 印刷ページ表示

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幻の音風景 水琴窟(すいきんくつ)

5.水琴窟に使う甕(かめ)の選定

 愛媛県内にはどれくらいの水琴窟があるのでしょうか。また、中村さんが甕を選ぶときには、どんなところに注意を払っていますか。

【中村氏】 現在150カ所くらいあると思います。また、私が甕を選定するときには、甕の形状や、胴の大きさ、高さ、厚み、座ったときのお尻(底)の大きさ、逆さまにするので細くても駄目だし、水琴窟に使えるかどうかをしっかり見極めないといけません。
 そういうふうにして選定した甕の一番いい響きを取り出したい。チャレンジする訳ですから、その甕の一番いい響きをどこまで取り出せるかが私の仕事ですから。

中村氏の写真1枚目
 甕に穴を開けずに、見て、触って、叩いただけで水琴窟に最適な甕が分かるものですか。

【中村氏】 はい、長い間、何百もの甕を片っ端から穴を開けてきたので大体分かりますね。今までにそうとう失敗しましたから。労力もお金も、もう、もう、もう大変でした。(笑)
 九州から甕をトラックで1車、2車、ありったけ買ってきて、家の周りが甕だらけになったこともあります。(笑)もう片っ端から穴を開けてね、穴の口径の違い、またそれを1mm、2mmと研磨していきながら音づくりを勉強させてもらいましたからね。

中村氏の写真2枚目

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