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水の歴史館 幻の音風景 水琴窟(すいきんくつ) 9.いろいろな水琴窟

ページID:0070312 更新日:2015年1月15日更新 印刷ページ表示

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幻の音風景 水琴窟(すいきんくつ)

9.いろいろな水琴窟

 水琴窟は通常地下に埋設されるものですが、最近では地上に置いて楽しむものもあると聞きましたが。

【中村氏】 はい、水琴窟は通常地下に埋設しますが、最近では部屋の中や屋外の地上に設置するものも造られるようになってきました。
 私が造った地上型のものでは、砥部町役場ロビー、砥部焼伝統産業会館、旧庄屋坪内邸に「砥部焼水琴窟」があります。磁器独特の趣のある琴のような音色がしています。日本人ならではの「わび・さび」(注1)の世界を体感してみてはいかがでしょうか。

砥部焼水琴窟 砥部町役場ロビー
砥部焼水琴窟 砥部町役場ロビー
写真提供:愛媛県 砥部町役場
 中村さんは西条市の「伊予の青石」(緑泥片岩)を使って水琴窟(石琴窟)を製作中と聞きましたが、製作は進んでいますか。

【中村氏】 水琴窟仲間と、日本でどこにもない「伊予の青石」を使った石琴窟を造ろうという話になり、西条市のいよせき(株)で石の中をくり抜く作業などの御協力をいただき、ほぼ完成しているところです。洞窟の中で滴の落ちる音を聞いているような感じで、深く広がりのある音がしますよ。
 この石琴窟は地上型で、石の横に大人や子供の背丈に合わせた穴を3カ所開けています。水門に水を注ぐ皆さんが指揮者であり演奏家にもなれるんです。

青石の水琴窟(石琴窟)
青石の水琴窟(石琴窟)
(注1)わび・さび
わび・さびは、日本の美意識のひとつで、一般的に、質素で静かなものを指します。本来侘び(わび)と寂(さび)は別の概念ですが、現代ではひとまとめにされて語られることが多いようです。

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