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西条の観光を代表するものとして、「西条祭り」、「石鎚山」、「うちぬき」などがありますが、水と水琴窟などをコラボレートさせた「まちづくり」について、良いアイデアがあればお聞かせください。
【中村氏】 西条市は“水の都”といわれており、市内には各所に蹲踞があり、「うちぬき」の水が湧き出ています。その蹲踞の傍に水琴窟を設置し、西条市を訪れた人に水と水琴窟の綺麗な音を同時に味わってもらうというのはいかがでしょうか。
また、西条市には日本を代表する昭和初期の作庭家の重森三玲(みれい)が造った日本庭園が4カ所も現存しています。これらのものをうまく合体させ、「水めぐり」、「音めぐり」、「庭めぐり」が楽しめるように工夫すれば、観光客に喜ばれると思います。今あるものにちょっと手を加えるだけで、十分「まちづくり」に生かせるような宝物が西条にはたくさんあります。できるところから取り組み、みんなで力を出し合いながら、こつこつと努力していくことが「まちづくり」の原点だと思います。
西条市を訪れて「水めぐり」をされている方が大勢いますが、その中に「水琴窟の音色」や「日本庭園(枯山水)」が加わるように工夫することで、「うちぬき」の水のイメージアップや「まちづくり」につながっていくものだと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。
インタビュー・写真:環境衛生課井上・近藤
平成23年3月9日取材
(文章) 雑誌「水琴窟の研究」水音研究所、NPO法人日本水琴窟フォーラムより一部引用