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地下水位の観測を昭和55年(1980)から平成17年(2005)までの25年間、毎日実施している箇所のグラフを紹介します。グラフは毎日の平均の高さを折れ線グラフにしたものです。
神拝小学校の観測井戸の地盤の高さは標高2.240mですので、水位がそれより高い位置にある時が”自噴“していることになります。この井戸の深さは80メートルで、被圧地下水の動きを観測しています。 |
神拝小学校観測所 |
年 | 自噴日数 | 備考 |
昭和55年(1980) | 毎日 | |
昭和60年(1985) | 328日 | |
平成 2年(1990) | 337日 | |
平成 6年(1994) | 311日 | 7・8月に少雨 |
平成12年(2000) | 317日 | |
平成16年(2004) | 357日 | |
平成17年(2005) | 285日 | 4・5・6月に少雨 |
豊水期における高さは、観測を始めてから低下していません。相関直線も平行になっています。都市化が進み、周辺の農地はほとんど宅地に変わっていますが、地下水盆の機能は保たれています。
ただ、少し気になるのは、渇水期(平成6年、12年、17年)における水位の下がり方が少しずつ大きくなっていることです。地下水の涵養(かんよう)能力が少し弱っているのかもしれません。
大町小学校の観測井戸の地盤の高さは標高4.876mです。また、井戸の深さは8.85mで比較的浅く、自由地下水の動きを観測しています。したがって、この井戸では自噴はしていません。 この井戸は、加茂川の流れに強く影響されています。長期の渇水で、加茂川の流れが切れたときには、敏感に反応しています。 |
西条市内の地下水は大きく分けて、渦井川水系、加茂川水系、中山川水系、大明神川水系の4つに分けることが出来ます。それぞれの水系別の地下水位観測結果を比較してください。
※周桑、東予地区の観測地点については、観測データを蓄積中のため途中からの表示になっています。