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水の歴史館 井戸と井戸掘りの変遷 3.井戸掘りの変遷 (5)平成時代の「うちぬき」工事

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年1月15日更新

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井戸と井戸掘りの変遷

3.井戸掘りの変遷

(5)平成時代の「うちぬき」工事

○「うちぬき」井戸

 西条市域で現在行われている「うちぬき」工事は、鋼管に錘(おもり)とエアハンマーを取り付け、打撃だけの力で直接地中に打ち込んでいます。通常使われている鋼管は外径が5~8cmぐらいまでのものが多いようです。
 また、パイプの最下部にはストレーナー(水の通る孔)加工をしており、帯水層まで打ちこんだ後、ストレーナーのある部分から地下水を取水します。主に飲用水・農業用水・工業用水などに使われています。

○ユニックを使ったエアハンマーによる「うちぬき」工事

(1)井戸の位置決め
(1)井戸の位置決めの写真  市内の井戸掘り業者は、地域毎の帯水層を熟知しています。井戸を掘る場合、稜線(りょうせん=山の峰から峰へ続く線)や河川の流況、また地形や長年の経験などから、その敷地内で一番地下水が多く通っているような「水みち」を探し出し、井戸の位置を決めます。
 同じ敷地内でも数メートル離れただけで水の出ないような所もあるため、井戸掘り職人さんの研ぎ澄まされた感性と、蓄積された経験が必要です。
 まず、最初に井戸を掘る場所の地面に削岩機で孔を開けます。鋼管が打ち込めるほどの孔を開ければ十分です。

鋼管(最初の1本目)鋼管(最初の1本目)の写真

  鋼管の長さは2mに切断しています。
 鋼管の定尺は、もともとは4mですが、定尺を使うと鋼管がまっすぐに打ち込みにくいため、わざと短くしています。井戸はまっすぐ打ち込むことがいい井戸を造るコツです。
 鋼管の先は地中に打ち込みやすいように、先を尖(とが)らせています。スクリーン(水が管内に入ってくるところ)の孔は管の強度を保つために千鳥(チドリ)に丸い孔が開けられています。
※千鳥とは、チドリ目チドリ科の鳥の総称ですが、千鳥が歩く姿が、酒に酔った人がふらふらと歩く姿に似ているところから来ています。
 鋼管の先端部(先とスクリーンの加工)
鋼管の先端部(先とスクリーンの加工)の写真
(2)「うちぬき」工事(作業開始)
(2)「うちぬき」工事(作業開始)の写真 うちぬき工事専用の錘(おもり)に打ち込む鋼管を取り付け、エアハンマーで地面に直接打ち込んでいきます。
 掘進作業中の音は、カン・カン・カン・カン・カン・カン・カン・・・・・・・・という周期の短い甲高い(かんだかい)音です。「兎にも角にもうるさい」音ですが、西条市民には、「持ちつ持たれつの考え方」や「お互い様という考え方」があり、「うちぬき」の音には肝要なようです。
(3)「うちぬき」工事(掘進中)
(3)「うちぬき」工事(掘進中)の写真 鋼管がどんどん地中深くまで打ち込まれていきます。
 このとき、井戸掘り職人さんは、絶えず管の入る速さや音、手に伝わってくる振動などを注意深く観察しています。
 今どういう地層のところを掘り進んでいるかについて、絶えず気を配り、打つ速度などを変えながら慎重に作業を進めていきます。
  (4)「うちぬき」工事(鋼管の接続)
 (4)「うちぬき」工事(鋼管の接続)の写真 鋼管を十数本継ぎ足していきながら、所定の帯水層まで打ち込んでいきます。
 鋼管に「うちぬき」専用のソケット(鋼管を接合するための継手)を取り付け、二人一組で接続していきます。
 鋼管にネジ切り加工をする際には、切り過ぎも切らな過ぎも困ります。ちょうど頃合いのいい「ネジ切り長さ」があり、長年の経験が必要です。

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