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うちぬきは年間を通して水温13.5℃から14℃前後で安定しており、ほとんどとぎれることのない豊かなエネルギーです。
環境省登録の環境カウンセラーでもある藤本豊實さん(古川)の自宅は、太陽光発電に始まり様々な省エネの工夫がされています。そのひとつである藤本さん自作のうちぬきを活用したエアコンを見せていただきました。
これがエアコンの室外機です。 市販の住宅用エアコン室外機の空気熱交換器部を井戸水と熱交換出来るように改造したもので熱交換機は常時水と全面接触しています。熱交換の効率をよくするため水の流量を調整出来るようにしています。 これにより冬の暖房が従来のエアコンだけでは困難だった問題を解決出来たとのことです。 |
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冷房は別の熱交換器でうちぬきの冷たさをそのまま活用し、送風機から冷風を送り出します。 暖房は安定した水温のうちぬきから熱を取り、暖かい空気に変えています。そのため取材時は室外機からは約7度まで下がった水が排水されていました。 |
冷房はもう20年以上この仕組みを利用しており、冷房は普通のエアコンに比較すると電気代は約4分の1です。
暖房は2月から改造した熱交換を使用し、今年からテスト運用しているそうです。
1階部分で使用している改造したエアコンの消費電力は、暖房時でも一般的なものの約3分の1に抑えられています。
このように「うちぬき」はおいしく飲めるだけでなく、環境にもやさしいエネルギーとして活用できるのです。 |