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ここは西条市大保木の山の中。この人が切っているのは、放置されたヒノキの人工林。
放置人工林には生き物のいる気配はない。
放置人工林を切って森に光を入れると草や木が生え、菌類、虫や昆虫、哺乳動物、鳥などがやってくる。
そして豊かな森になっていく。
動植物の糞や葉っぱなどは時間をかけてそれらの生物たちによってふかふかの栄養のある土となり、
雨水をためることができるようになる。
雨水は時間をかけて地下にしみ込み、湧き出ることで西条に住む私達を潤してくれる。
放置人工林が自然林に戻ると、その美しい景色や動植物たちに癒されて気持ちいいでしょうね~。
西条自然学校の山本貴仁理事長が「西条伐倒団」を作って週に2、3回木を切っているそうです。
そして、初心者でも作業できるようにと毎月第4日曜日に森の整備をしています。20mほどある木を切り倒す人、枝をのける人、倒した木をロープやワイヤーで運び上げる人…。
私は60代の女性ですが、切った木の枝を運んだり、運び出すために木の長さをはかったり写真を撮ったりしています。
山の仕事が終わると、少しお勉強。山本さんが、短い時間で森林や木を取り巻く話についていろいろ話して下さいます。
山の中で作業すれば目の前のことで一生懸命。
頭の中は空っぽ。終わった後はみんなでおしゃべり。たまには美味しいものもある。
来ている人は皆さん優しい。終わった時には「あ~、気持ちよかった。」と周りの山々を眺めながら、帰ります。
森のことを知ってみたいな、関わってみたいな、と思われた方は連絡してみてください。
問い合わせ先 伐倒団の活動 (変更もあるので確認してください)
西条伐倒団 ・日時 毎月第4日曜日9:00~12:00
西条市中奥1-8-5 ・場所 西条市円山森林公園
(特非)西条自然学校内 西条市黒瀬乙中寺(加茂川橋西詰めから黒瀬ダム方向に向かって走ると車で7~8分左側)
<放置人工林(外観)> <自然林(外観)>
<放置人工林(内観)> <自然林(内観)>
地域の公園は大切な遊びと学びの場。しかし、美しい公園を支える人々のことも忘れてはいけません。
2024 年元日発災の令和 6 年能登半島地震に代表されるような災害がいつどこで起きてもおかしくない我が国。災害時、一時的な避難場所になるであろう公園は日頃からの整備が必要です。
地域の人々が集う公共の場を、これからもずっと楽しく安全に過ごすために、花壇整備と園内清掃、設備点検を行うボランティア団体があります。
壬生川駅西広場の花壇の整備は、夏にはニチニチソウ、冬場はビオラが植えられます。
ニチニチソウは夏から秋にかけて咲く花です。我が国は夏が厳しく、水の管理が大変です。日々、水やりや草引きをしながら花壇を整備していても暑さや乾燥に負ける花もあり、いやでも水の貴重さ、大切さを実感します。ボランティア団体メンバーも、管理している花壇の様子を自然と気にかけるようになってくるものです。
これも、一つの水の大切さを学ぶ良い機会なのかなと思います。
決まった時間に水やりをしていると、散歩している方々とも顔見知りになるものです。「いつも綺麗にしよるねぇ」「ぼくちゃんもお手伝いえらいね!ありがとう!」とお声をかけて頂き、作業する手にも力がはいります。
このやり取りに意義があるのではないでしょうか。駅の利用者がすれ違うだけではなく、地域の人々の存在を互いに認識する。自然を楽しむ。遊ぶ。公園は立派な学びの場であると考えます。
ボランティア団体の代表は「非常時に助け合うには日常こそ大切にするべき」と主張します。
「NPO クリーンピース」:https://www.facebook.com/groups/2079490612182447
この西条には、世間でいう水道という言葉がありません。
又、水道事業社という会社などはありません。その代わり“ぽんぷ屋”という事業社があります。
それは、自分たちの生活用水は、自分で用意しなくてはなりません。そのため、自分の屋敷内から水道管を何メートル以上地下に打ち込みますと、水が自噴します。
それを各家庭では、各自、前述の“ぽんぷ屋”が水の廻りを創造してくれます。
それが俗にいう“うちぬき”といわれているものです。
又、世間で言う水道料金とか水道代が各家庭には発生しなくて、行政からも当然徴収されません。水道料金は旧西条の住民の約70%はゼロ円です。
私はこの仕組を多くの人に伝えるために、又、歴史や文化や産業と併せてボランティアガイドとして、ここ10年ほど伝えて参りました。
これからもつづけて参りたく思います。
<水太鼓石 四国鉄道文化館 北館付近に設置>