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自助・共助・公助の役割について解説します!
自助・共助・公助の役割について解説します!
阪神・淡路大震災で生き埋めや閉じ込められた状況から誰に助けてもらったかという問いに対し「自力で・家族に」の自助は約67%、「友人・隣人に」の共助が30%、「救急や自衛隊等に」の公助は2%未満でした。また、東日本大震災では、地震や津波によって市町村の首長や職員、施設が被災したため、市町村の行政機能が麻痺し、住民自身による自助、地域コミュニティにおける共助が避難所運営等において重要な役割を果たしました。
近年、激甚化・頻発化する豪雨災害や、今後発生が危惧されている南海トラフ地震等の大規模災害に備え、自助・共助の役割の重要性が高まっています。
自助とは
市民は自らの命を守ることを最優先とし、日頃からの備えやいざという時のための判断力・行動力を強化し、地域での相互交流を深め、災害対応力の強化に努めることを言います。具体的には、「災害に関する正しい知識の習得」、「マイ・タイムラインの作成」、「7日分の食料等の備蓄」、「防災訓練、防災講座への参加」、「地域内の支えあい推進」などが挙げられます。
自分の命は自分で守る(自助)
早めの避難と分散避難のすすめ
土砂災害や水害から身を守り、素早く対応するには「日頃の備え」と「早めの避難」を心がけることが大切です。「避難」とは「難」を「避」けることです。ハザードマップで自宅が危険な区域に位置している場合は、市指定の避難所に避難して下さい。
なお、新型コロナウイルス感染症対策として、3密となる指定避難所だけでなく安全な親戚や知人宅などへの避難も考えておくことが大切です。
■避難の基準(西条市ホームページ)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kikikanri/hinankijyun.html
■非常持ち出し袋を準備しよう!(西条市ホームページ)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kikikanri/hijyoumochidashi.html
マイタイムラインを作る
マイ・タイムラインは、災害の危険が高まるときに、一人ひとりがとるべき防災行動について、「いつ」、「何をするのか」を整理した個人の防災計画です。行動のチェックや、避難の判断をサポートするツールとして役立てることができます。 西条市の土砂災害ハザードマップ、高潮ハザードマップは、風水害、高潮からの避難に必要な知識を習得しながら、家族で話し合って、マイ・タイムラインシートを作成することにより、適切な避難行動を事前に整理できるようになっています。
■マイ・タイムラインを作成しましょう!(西条市ホームページ)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kikikanri/timeline.html
共助とは
地域の自主防災組織、自治会、消防団、地域企業等は、日頃から地域コミュニティの維持・発展に取り組み、いざという時に互いに支え合う地域力の強化に努めることを言います。具体的には、「自主防災組織等による地域主導の防災訓練」、「地区防災計画の策定」、「地域の担い手の育成」、「自主防災組織、自治会、企業等との連携・交流」などが挙げられます。
地域で助け合う(共助)
自主防災組織の結成
自主防災組織は、「防災思想の普及や地域住民の連帯意識と防災意識を高め、風水害や地震、あるいは火災等による被害の防止や軽減など、防災活動を通じて明るく住みよい地域づくりに寄与すること」を目的として組織された住民の自主的運営による防災組織です。 災害時に一番大切なことは、命を守ることです。
住民一人ひとりが、まず自分の命は自分で守る。そして、家族、ご近所、地域等への助け合いの輪を広げ、組織員が 「自分たちの地域は自分たちで守る」という共通の認識を持つことです。そのためには、地域に自主防災組織を立ち上げ、地域の安全点検、危険が予想される箇所や避難行動要支援者の把握、防災資機材の整備、防災訓練の実施など、多くの住民に役割を持って参加してもらい、日頃から住民の防災意識を高めることに努めましょう。
■自主防災組織結成に向けて(西条市ホームページ)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kikikanri/jishubosaikai.html
市内自主防災組織の状況
地区防災計画を作成しよう
1.地区防災計画とは?
地区防災計画とは、一定の地域にお住いの皆さまが、自分たちの地域の人命、財産を守るための助け合い(共助)について、 自発的な防災活動計画を策定することです。
地区防災計画の特徴は、地区の特性をよく知っている地区居住者等自身が、計画の作成に参加することによって、地区の実情に即した地域密着型の計画を作成することが可能になり、地域防災力の底上げを効果的に図ることにつながります。
2.地区防災計画の内容
法律上例示されている内容は、(1)防災訓練、(2)物資及び資材の備蓄、(3)地区居住者等の相互の支援となっています。
計画を作成するにあたっては、これらの例示も参考に、計画の内容を考えることになりますが、(4)計画の名称、(5)計画の対象範囲(位置・区域)、(6)基本方針(目的)、(7)活動目標(指標等)、(8)長期的な活動予定等を定めておくと有用です。
■災害に強いまちづくりを目指して(飯岡地区防災計画記事:西条市ホームページ)
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避難行動要支援者 個別避難計画の作成推進
1.避難行動要支援者とは?
避難行動要支援者とは、高齢者、障がい者、妊産婦、乳幼児、児童、日本語に不慣れな外国人などの災害時要援護者の中でも、地震などの災害が起こった時に自力で避難が難しく特別な配慮を要する人をいいます。
2.個別避難計画とは?
災害が発生又は発生のおそれが生じた場合に、避難行動要支援者の避難誘導等を迅速かつ安全に実施するため には、あらかじめ、避難行動要支援者一人一人について、誰がどのように避難を支援するかを定めておく計画です。個別計画は、避難行動要支援者又はその家族と自治会、自主防災組織、民生委員・児童委員や地域支援者が一緒に協力しながら作成する必要があります。
※個別避難計画作成に係る説明会、勉強会について ご希望に応じ公民館、集会所にお伺いします。
■避難行動要支援者支援制度
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kikikanri/hinankoudouyoushiensha.html
公助とは
市等は、市民の安全と安心を確保するため、災害時には市民、地域、行政の力を結集できるよう、多様な視点からの 仕組みづくりや環境整備に努めます。具体的には、「防災体制、組織の強化、充実」、「ハード、ソフト対策の推進」、「市民、地域、行政の力が結集できる仕組みづくり」などが挙げられます。
1.防災情報の伝達機能充実
防災行政無線、ホームページ、SNS、メールの活用
■防災情報はこちらから取得しましょう(西条市ホームページ)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kikikanri/bousaijouhou.html
2.避難所機能の充実
災害用備蓄品の整備、特設公衆電話設置への対応、防災井戸の設置、避難所におけるコロナ対策
■避難する際の新型コロナウイルス等の感染症対策(西条市ホームページ)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kikikanri/hinantaisaku.html
3.自助への支援
ハザードマップの作成・周知、出前講座やパンフレット配布による啓発
■西条市の防災関係マップ一覧(西条市ホームページ)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kikikanri/map.html
4.共助への支援
自主防災活動への補助、出前講座、防災訓練の企画・運営の支援等、自主防災組織への支援
5.災害への備え
総合防災訓練の実施、水道施設の耐震化・配水池の増設、水源の森整備事業(間伐による災害に強い山づくり)の実施等
■令和5年度 西条市総合防災訓練(中川・桜樹地区)を実施しました!(西条市ホームページ)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kikikanri/bousaikunrennakagawasakuragi.html
6.その他情報ページリンク
■西条市地域防災計画を修正しました(西条市ホームページ)
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kikikanri/chiikibosaikeikaku.html