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西条市のカブトガニ 西条市とカブトガニのあゆみ

ページID:0037208 更新日:2017年6月17日更新 印刷ページ表示
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西条市とカブトガニのあゆみ

昭和30~40年代の東予地区海岸
昭和30~40年代の写真

人々の生活に密着した存在

 西条市の海岸でも、1950年代まではたくさんのカブトガニが見られました。

 愛媛県東予地方では、カブトガニのオスメスが重なっているところから、夫婦仲がよく縁起のよいものとされており、「カブトガニのちぎり」という言い方も聞かれます。

 古くはタイを捕る漁で、その年の最初に網おろしをした時に、カブトガニのつがいがかかればその年は豊漁で、しかも家内安全とされ、神棚にお酒を供えて祝う風習があったようです。もし網おろしの時に一匹だけで、オスメスつながっていないものがかかると、その年は不漁で縁起が悪いといわれたそうです。
 カブトガニが当時の人たちの生活と深く関わっていたことが分かります。

天然記念物の指定、そして“守る会”の設立

 しかし、他方で漁業の網を破って嫌われたり、家畜のエサや肥料などにするため、乱獲されていたことも残念な事実です。

天然記念物指定記念碑の写真

 その中で、故篠原栄吉氏は、「カブトガニがすめないようなところは、人間もすめなくなる」とカブトガニと自然環境の保護を訴え、その努力により、本市の東予地区海岸一帯は1949年、「カブトガニ繁殖地」として県の天然記念物の指定を受けました。(※写真)

 しかしながら経済発展に伴う環境汚染や海岸埋立などの影響により、その数も次第に少なくなり、現在ではほとんど姿を見ることができなくなりました。

 このような中で、本市のカブトガニと自然環境の保護に尽くされた、故篠原伴次先生を中心に、1989年カブトガニの絶滅と環境破壊を危ぶむ人々が集まり、「東予市(現四国)カブトガニを守る会」が結成されました。

 カブトガニ研究の権威である静岡大学伊藤富夫教授によれば、「河原津海岸は水質に問題もなく、カブトガニが復活するとすれば、この地しかないだろう」と言われる海岸であり、同会では幼生放流などの保護活動事業を行っています。

※写真は天然記念物指定記念碑

西条市のカブトガニ関連年表

1927年 篠原栄吉がカブトガニの人工ふ化の研究開始
1930年8月篠原栄吉が人工ふ化に成功
1949年9月西条市の東予地区海岸一帯を繁殖地として県が天然記念物に指定
1952年4月常陸宮殿下が篠原栄吉方でカブトガニ見学
1964年1月東予新産業都市指定
1966年9月篠原伴次が休暇村瀬戸内東予で昭和天皇にカブトガニの現状を説明
1989年7月東予郷土館で公開飼育開始
12月東予市カブトガニを守る会結成
1994年11月河原津海岸に幼生・卵を初放流
1996年7月日本カブトガニを守る会総会を初開催
カブトガニフェスティバルを初開催
10月米国にカブトガニ視察団派遣
1999年5月カブトガニふれあい教室を初開催
8月カブトガニ探検隊を初開催
11月幼生飼育ボランティアを初募集
2001年8月カブトガニ探検隊で6齢幼生をはじめて発見
11月公募によりカブちゃん(イメージキャラクター)決定
2004年11月合併に伴い、四国カブトガニを守る会に名称変更
2005年2月四国カブトガニを守る会 愛媛環境賞受賞
2006年7月四国カブトガニを守る会 四国地方整備局長表彰受賞
2007年3月四国カブトガニを守る会 地域づくり総務大臣表彰受賞
四国カブトガニを守る会 テレビ愛媛賞27受賞
2009年11月きぐるみカブちゃん誕生
四国カブトガニを守る会 ソロプチミスト日本財団環境貢献賞受賞
2012年7月四国カブトガニを守る会 「海の日」海事功労者国土交通大臣表彰受賞
2014年9月18年ぶりに西条で成体捕獲
2017年4月四国カブトガニを守る会 緑綬褒章受章

お問い合わせ

西条市立東予郷土館
電話:0898-65-4797 ファクス:0898-65-5815


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