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第3回自然観察会を開催しました!令和5年3月11日
開催報告
「社叢林のコケを観察しよう」をテーマに、3月11日(土曜日)、伊曽乃神社付近(西条市中野)で第3回自然観察会を開催しました。
当日の参加者は16名でした。
開催状況
晴れた空の中、暖かな陽光に包まれ、春の訪れを感じます。講師の西条自然学校の岩田和鷹先生が挨拶し、ルーペと霧吹きが参加者の手元に配られます。 |
道沿いに移動し、コンクリート壁に生育する数種類のコケを観察しました。コンクリート壁に生育するコケは乾燥に強く、霧吹きで水をかけると瞬時に葉を展開し、色が変わるものが多いようです。 |
ルーペで見ると、ヒナノハイゴケとギンゴケの2種類の違いがよくわかります。粒のようなものがついている方がヒナノハイゴケ、白っぽく見えるものがギンゴケです。 |
伊曽乃神社へ移動し、地面に生えるコケを観察しました。スギゴケの仲間の胞子体を観察した後に、ツボミゴケの仲間の胞子体が見つかりました。講師曰く、この仲間は春先に胞子体を発達させ、胞子の散布を終えるとすぐに朽ちてなくなるため、この胞子体を観察できたことは珍しいことだそうです。 |
ゼニゴケの群落を観察しました。ゼニゴケには雄株と雌株があり、観察した群落は雄株のみでした。さらに、コケ植物が「蘚類」、「苔類」、「ツノゴケ類」の3つのグループに分けられることを教わりました。 |
伊曽乃神社の境内では、銅に依存するホンモンジゴケや、コケに似た生き物である地衣類などを観察しました。また、コバノチョウチンゴケの群落がありました。このコケは春先に新芽を出します。コケの新緑を観察できました。 |
当日観察されたコケ植物
- ギンゴケ・ハマキゴケ属
- チュウゴクネジクチゴケ
- ヒナノハイゴケ
- ハリガネゴケ属
- ニワスギゴケ属
- スギゴケ属
- ホウオウゴケ属
- タチゴケ属
- ツボミゴケ科
- ゼニゴケ
- ホンモンジゴケ
- ヤスデゴケ属
- ヘチマゴケ属
- フデゴケ
- コバノチョウチンゴケ