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第3回自然観察会を開催しました!令和6年3月9日
開催報告
「コケ植物を観察しよう」をテーマに、3月9日(土曜日)、小松中央公園(西条市小松町新屋敷甲)で第3回自然観察会を開催しました。
当日の参加者は19名でした。
開催状況
当日の天気は曇りで、まだ冬の寒さを残す天気でした。講師の西条自然学校の岩田和鷹先生が自己紹介をし、ルーペと霧吹きが参加者の手元に配られます。 |
まずは駐車場内でルーペと霧吹きの使い方を説明します。コンクリート壁に生育するギンゴケを観察しました。乾燥に強く、霧吹きで水をかけると瞬時に葉を展開するハマキゴケも観察し、生存戦略について学ぶことができました。 |
ルーペで見ると、はっきりと形を観察することができます。 |
駐車場から公園内へ向かう車道沿いでは、地面を這うコケと地面から立ち上がるコケの違いやハリガネゴケの仲間の細胞を観察しました。参加者がコンクリート壁に生えるノキシノブ(シダ植物)を見つけたので、ノキシノブの胞子とコケの胞子体について観察し、コケと他の植物の違いについても解説がありました。 |
公園内では、街路樹に生えるコケと地衣類、石垣につくツマグロヒョウモンの蛹を観察しました。樹の幹につくミノゴケの仲間は、胞子体の帽がミノムシのような見た目で目立つため、帽を取り外す様子を観察し、コケの胞子散布についての解説がありました。 |
春先であったため、木の根元に生えるコツボゴケは、黄緑色で鮮やかな新芽を出しており、ハリガネゴケの仲間やセンボンゴケの仲間、サヤゴケ、タチヒダゴケの仲間など多数の種に胞子体がついていました。当日、講師による調査では約35種のコケを確認しており、観察に適した公園でした。 |
当日観察されたコケ植物
- ギンゴケ
- ヘラハネジレゴケ
- ヒロハツヤゴケ
- シノブゴケの仲間
- チュウゴクネジクチゴケ
- キボウシゴケの仲間
- チヂレゴケの仲間
- アオギヌゴケの仲間
- ハイゴケの仲間
- ホウオウゴケの仲間
- ツキヌキゴケの仲間
- ハリガネゴケの仲間
- ヒナノハイゴケ
- サヤゴケ
- タチヒダゴケの仲間
- ヤスデゴケの仲間
- コツボゴケ
- センボンゴケの仲間
- ジンガサゴケ