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第1回自然観察会を実施しました!平成29年5月27日
開催報告
「干潟の生き物を観察しよう」をテーマに、5月27日(土曜日)、加茂川河口にて自然観察会を開催しました。
加茂川河口干潟をご存じですか?
干潟とは、海岸で潮が引いた時に砂または泥が露出している場所のことです。河口域または内湾に多く発たちしています。泥に潜ってくらす動物等特異な動植物の生育する場所です。
中山川と加茂川河口に発たちした西条市禎瑞の加茂川河口西の干潟は、317ヘクタールで県下の干潟全体の44.9%を占めています。 この干潟は県内最大で、河口干潟としては全国でも6番目の大きさです。 潮が引くと沖まで1キロメートルほど歩いていけます。ここでは、絶滅危惧種を含め多様な生物が生息しています。 また、重要野鳥生息地にも指定されており、シギ・チドリ類など多くの鳥が観察されます。環境省の定める生物多様性の観点から重要度の高い湿地にも選ばれています。 |
第1回自然観察会の様子
第1回自然観察会を開催しました。この日は快晴で、遠くの島まで見通せました。加茂川河口に広がる干潟は県内最大で、貴重な生き物を観察することができます。まずは、講師の光澤先生より干潟に入るための注意を聞きます。 |
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干潟へ降り、泥に足をとられながら、カニやエビや貝などの生き物を探します。みんな一生懸命干潟を掘り返して探します。 |
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みんなが採集した生きものをある程度分類して観察します。見つかった生きもの種類は多かったのですが、小さい個体が多かったです。 干潟の生き物は、飼育するのが難しいので、観察後は元の場所に放します。 |
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最後に、みんなでしばらく動かないで干潟を観察しました。しばらくするとヤマトオサガニなどのカニがたくさん出てきてハサミを振り上げてダンスを始めました。このダンスは、縄張りの主張やメスに求愛するために踊っていると考えられているそうです。 この観察会で、普段はめったに入ることのない干潟で貴重な自然に親しんでもらい、これまで以上に地元・西条の自然に興味を持ってもらえたのではないかと思います。 |
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【今回観察した生き物】
巻き貝の仲間 | ミヤコドリ |
アカニシ | |
アラムシロ | |
二枚貝の仲間 | ニッポンマメアゲマキ |
オキシジミ | |
ソトオリガイ | |
ゴカイの仲間 | チロリ科の一種 |
ヤマトキョウスチロリ | |
ギボシイソメ科の一種 | |
エビの仲間 | ユビナガスジエビ |
テッポウエビ | |
イソテッポウエビの一種 | |
ニホンスナモグリ | |
ヤドカリの仲間 | ユビナガホンヤドカリ |
カニの仲間 | マメコブシガニ |
マキトラノオガニ | |
トリウミアカイソモドキ | |
タカノケフサイソガニ | |
ヒライソガニ | |
ヒメアシハラガニ | |
コメツキガニ | |
チゴガニ | |
オサガニ | |
ヤマトオサガニ | |
魚の仲間 | アベハゼ |
ハゼ類 | |
その他の仲間 | ユムシ |
ヒラムシ類 | |
ムシモドキギンチャク科の一種 |
講師:光澤 安衣子先生(西条自然学校)のコメント
参加された子どもさんから大人まで、興味を持って干潟散策していただき、たくさんの種類の生き物を観察することができました。例年と比べ観察された二枚貝の種類と数が乏しく、シオフキやオオノガイ、アサリなどの二枚貝を見つけることができませんでした。干潟の泥の変化が影響しているのかもしれません。また、絶滅危惧種であるニッポンマメアゲマキやミヤコドリが観察されました。今後も興味を持って干潟を見守っていければと思います。 |