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西条の野鳥 No.41~50
No.41 ヒドリガモ(冬鳥)
冬期、加茂川河口で普通に見られるカモで、水草や海藻を好んで食べています。
「ピュウィーピュウィー」と澄んだ口笛のような鳴き声の主がヒドリガモで、漢字では「緋鳥鴨」と書き、江戸時代から「緋鴨」「赤頭鴨」などと呼ばれています。
No.42 タゲリ(冬鳥)
緑色の金属光沢のある背面と胸の太い黒帯、頭にある長い冠羽が特徴的なチドリの仲間で、飛び立つとき「ミュー」と子猫のような声で鳴きます。
10月下旬に渡来し、冬の水田地帯や河川の水辺で昆虫やミミズなどを捕食している所が見られます。
No.43 マヒワ(冬鳥)
スズメよりひとまわり小さいアトリ科の黄色い小鳥で、11月ごろ山地に渡来し「チュイーン」と鳴きながら群れで飛び回っています。
奥山に雪が積もるころには、里山の杉林や雑木林などでも木の実にぶら下がって採餌しているところが見られます。
No.44 ツグミ(冬鳥)
秋、渡来したころには山地を群れで飛び回っていますが、冬には農耕地や市街地の公園などに下りてきて単独でいるところが見られます。
両脚をそろえて跳びはねながらえさを探して移動し、時々立ち止まっては胸を張った姿勢で周囲を警戒します。
No.45 チュウシャクシギ(旅鳥)
4月下旬の加茂川河口は南の国から繁殖地へ向かうシギたちの国際空港となります。
一番多くの群れが見られるのがチュウシャクシギで、内側に曲がった長いくちばしでカニを捕食している所が見られます。
「ホイピピピー」とよく透る鳴き声がさわやかです。
No.46 クロツグミ(夏鳥)
夏鳥として山地の森に飛来しよく透る美しいさえずりを聴かせてくれるツグミの仲間です。
雄は黒い体に黄色いくちばし、白い腹面にある黒い斑点が特徴です。
渡って来た当初は、西ひうち緩衝緑地帯の林床で採餌しているところが見られます。
No.47 センダイムシクイ(夏鳥)
山地の雑木林に飛来し繁殖する夏鳥です。
ムシクイ類はよく似ていて識別は難しいのですが「チーチョチョビィー」と鳴くさえずりを「焼酎一杯グィー」と聞きなして、この声を覚えれば姿は見えなくても、センダイムシクイがいると分かります。
No.48 ヨシゴイ(夏鳥)
夏鳥として河口や池などのアシ原に渡来し、繁殖しています。
サギの仲間では一番小さく、普段は葦の中に隠れていて姿を見つけることの難しい鳥です。
ここ数年、アシ原の減少が著しく、西条では見られなくなっているのが心配です。
No.49 ヒクイナ(夏鳥・一部留鳥)
夏鳥として水路の草むらや水田に飛来し、繁殖しています。
「キョッキョッキョッ…」としり下がりに鳴く声は、昔から「クイナの叩く音」として知られた鳥ですが、近年水路の改修などで草むらが減少し、この声を聞くことが少なくなりました。
No.50 コチドリ(留鳥)
鮮やかな金色のアイリングと胸にある黒色の帯がシロチドリとの識別点。
河川の中・下流域の砂礫の多い河原や海岸に近い造成地などで営巣しています。
9月頃には若鳥を連れて、禎瑞などの休耕している湿田で採餌しているところが見られます。