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西条の野鳥 No.51~60
No.51 ハマシギ(冬鳥)
10月になると加茂川河口には越冬するハマシギがやって来ます。
潮の引いた干潟を忙しそうに歩き、少し長目のくちばしを泥の中に差し込んでゴカイなどを食べています。
数10羽が一塊となって、高く低く旋回を繰り返す、見事な編隊飛行が見られます。
No.52 アオサギ(留鳥)
サギの仲間では一番大きく、全長93cm、翼を開くと175cmにもなります。
1年中加茂川河口や周辺部の水田などにいて、「ゴァー」としわがれた声で鳴きながら飛んでいるところが見られます。
春には中山川のサギのコロニーで繁殖しています。
No.53 カンムリカイツブリ(冬鳥)
カイツブリの仲間では最も大きく、長い首と角刈りスタイルの頭が識別ポイントです。
真冬には長い首が白っぽく見えますが、渡去前には首筋が赤茶色の夏羽に換羽します。
12月頃から4月頃まで加茂川河口や西条港内で見られます。
No.54 ツクシガモ(冬鳥)
暗緑色の頭部に紅色のくちばし、白色の体に明るい栗色の帯がおしゃれな大型のカモです。
北九州地方に多く生息していることから「筑紫鴨」と呼ばれています。
遠浅干潟を好み、加茂川河口でも毎年見られていますので、探してみてください。
No.55 コミミズク(冬鳥)
冬鳥として河口のヨシ原や開けた農耕地に渡来し、越冬します。
昼間は草むらの中に潜んで休憩し、夕方になると枯草の上を低く飛んでネズミやモグラ、小鳥などを捕食します。
蛭子や港新地の広い水田地帯で毎冬数羽が見られています。
No.56 ヤマガラ(留鳥)
平地から山地の林に1年中生息し、樹洞で繁殖しています。
「ニィニィ」と甘えたような声で鳴き、冬にはエナガ、コゲラ、シジュウカラなどと混群で林の中を移動しながら採餌します。
八堂山や石鎚ふれあいの里、成就などでよく見られます。
No.57 セイタカシギ(旅鳥)
体の背面は緑色光沢のある黒色、腹面は純白のすっきりした配色に鮮やかなピンク色の長い足が美しい珍しいシギです。
毎年、春と秋に加茂川河口や禎瑞などの水田に渡来し、水生昆虫や小魚、泥の中の小動物を食べているところが見られます。
No.58 キジ(留鳥)
昔話などでおなじみの日本の国鳥です。
雄は尾羽が長く、金属光沢のある鮮やかな体色をしていますが、雌は地味な黄褐色の斑点模様をしています。
里山の林や草地、田畑に住み、繁殖期には「ケンケーン」と鳴いているところが見られます。
No.59 ササゴイ(夏鳥)
夏鳥として渡来し、公園などの高い木の上で営巣します。
笹の葉を重ねたような羽をもつサギで、川や池の水辺で魚を捕食しているところが見られます。
虫や木の葉を水面に落とし魚を誘い出す「撒き餌」行動をする鳥として知られています。
No.60 ツツドリ(夏鳥)
「ポポ、ポポ、・・」と竹筒をたたく音に似た鳴き声からこの名前がついたカッコウの仲間です。
姿はカッコウやホトトギスとよく似ていて、鳴かないと見分けることは困難です。
初夏に石鎚山系の白骨樹などに止まって鳴いているところが見られます。