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広報専門員の気ままに西条歩き Vol.4石根地区(後編)

ページID:0059448 更新日:2016年9月5日更新 印刷ページ表示

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交通でいえば石根地区には、松山自動車道
いよ小松ジャンクション、いよ小松IC、いよ小松北ICがあり
アクセスがいいところでもあります。

その自動車道の橋の下をくぐります。
近くで見たら、看板が大きい!

高速道路標識

お!人影が!
(歩いている人に会うのは非常に珍しい)

高架の下で、お遍路さんに出会いました。

お遍路さんの青年

横峰寺さんのお詣りを終えて
降りてこられたところ。

埼玉の方で、逆打ちでの歩き遍路をされているそうです。
今頃はどの辺りを歩いてるんかな…

どうかお気を付けて!


ここ大郷(おおご)地区には、田んぼや果樹園が広がり
里山らしい風景が広がっています。

大郷の風景

稲穂も頭を垂れ、

もう秋の気配です。

頭を垂れる稲穂


大郷

ゆるやかなカーブを曲がると
階段の先に、大郷の村社「河内八幡神社」があります。

新しい社殿は、平成5年新築とのこと。
10月14,15日には秋祭りが行われ、だんじりが地域を廻ります。

河内八幡神社

公民館の佐伯主事曰く、今年は周年の祭りなので
小松校区からもだんじりが多数ここに集まるそう!

主にお祭りしている神様は、鶴来山(つるぎやま)城のお殿さん黒川(黒河)元春が、高知から持ってきた神様であると言われています。代々黒川(黒河)のお殿さんは、鎮守の神(その地をしずめ守る神)として、神社へ領地やお供え料を与えたりしていました。

石根史跡めぐりのしおりより

「(か)河内八幡、大郷の里の守り神」


すぐ近くの香積(こうじゃく)橋を東へ渡ります。

妙之谷川

果樹園と軽トラ

この軽トラックの男性にも
「お姉さん、なんしよんですか?」と声をかけられました。

あやしいよな…このコーナーの
知名度が上がるように、がんばろう~。

堰

周桑地域ではよく、田に入れる水を調整する水門を見かけます。
石根地区にもたくさんありました。
小学校PTAによる看板もセットです。

手書きの文字って、ついつい見てしまいますね。


高速道路の長いトンネルをくぐり、北へ。

松山自動車道高架下

しばらく歩き、住宅街へ入ります。

ウォーキングマップに「バラが咲いている」
と書かれた角があります。
この日は、ピンク、黄色、オレンジの色の競演が。

薬師堂前のバラ

真夏の濃い緑に、ピンクなど強い原色の花々が
目に焼き付いた日でした。

マップ(薬師堂)

バラ園を左手にした右方向に、
薬師堂があります。

薬師堂

妙雲寺が開山する前に、光言寺というお寺があったが消失し、
跡に薬師堂が建てられたといわれています。

ここには薬師如来が祭られ、
「天正のたをれし人を 守る薬師
 末の世までも 祈りまつらむ」
という歌が
かけられています。

天正の というのはVol.1氷見にもありました、
天正の陣のことです。

戦で亡くなった人たちをお守りする薬師如来さまを
私たちはずっとお祭りしていく という意味でしょうね。


住宅街を抜け、国道11号を渡ると、
四国コカ・コーラボトリング小松工場が見えます。

コカ・コーラ工場

こちらの大きな工場では、
ペットボトルや缶製品を生産しています。
工場見学も実施されていますので、ぜひ。

そして振り返ると、うっすらと石鎚山が(写真中央に薄~く)。

石鎚山を眺める

夏の午後は雲や霧に隠れている事が多いので
少し拝めただけでもラッキーかな。


さて、水門記念碑に辿り着きました。

マップ(水門記念碑)

右の碑ですね。これにはストーリーがありました。
しおりから抜粋します。

水門記念碑

書いたのは書家・織田子青先生(当時19歳)。

明治時代、ここ妙口の田に水を引くため、
妙之谷川に堰を作り、
この付近の田に水を分配していたそうです。

しかし、農家同士で水争いが起こります。

その解決策として、川の水の量の多寡から
田に水を入れてよいかどうかを判断し、それを表すため、
この記念碑のところに赤白の旗を立てるようになりました。

山際の、湯浪(ゆうなみ)地区・大郷地区の人達も
この碑の旗を見にきていたようですので
農業をするのに、いかに重要な場所だったかというのがわかります。


そして、また、水のお話。

まち歩きも終盤。
公民館に向かって歩いていると、
用水路からポンプで水をくむ男性に出会いました。

用水路の水をくむ男性

この方、近くでブドウを栽培しているのですが
日照り続きで畑の近くに水がなく、
こうしてわざわざ水を取りに来ているのだとか。

「ぜひ見て帰って!」と言われ、
自慢のブドウを見せていただくことにしました。

大頭橋の下の橋

妙之谷川を西へ。
先ほど通った少し上流には水があったのに、この通り。

(普段の水量が分かりませんが…。
 ちなみに、画面中央 煙突のある建物は
「道前クリーンセンター」です)

畑のすぐ近くの水路も水が涸れています。

干上がった用水路

畑には苦心して栽培したブドウが輝いていました。

このシャインマスカットほか、
「紫玉」「ブラックオリンピア」など
9品種のブドウやマスカット。

マスカット

芸術品のように美しい果実に目を奪われました。
食べてみるととても甘く、
一粒ずつ大切に味わって食べたいような感じです。

果実袋はもちろん、
とても手をかけて育てていて、非常に驚きました。

特に最近はカラスや猿の鳥獣害に非常に困っているそうで
このようなネットのほか、隙間なく張り巡らせた柵、
ブドウの木には所狭しと画鋲を貼るなどして
「アイツらとの闘い」にたいへん苦労されています。

防護ネット

「山梨から苗を厳選して仕入れて、
 一年がかりで作っても、こう雨が降らんかったり
 動物にやられてしもたら、相当つらい。
 銭金じゃあ、できん。言うても、ワシは趣味で作りよる。
 好きじゃないとできん。」

と聞き、
「じゃあ、農業で生計を立てている方は本当に
 もっと大変な思いをされよんやな…
 私には何ができるんだろか…」

と考え込んでしまいました。

野菜や果物をただ買って食べるだけでなく、
農業のプロセスに興味を持って、課題を知り、
みんなで一緒に考えていけるとうれしいな、と思います。


公民館に帰ってからは、水野館長が昔、市職員時代に
石根小学校の児童の皆と手がけられたという
歩道橋の目隠し板を見に
国道11号、大頭の交差点まで行ってきました。

石根郷土カルタ

今回参考にした郷土カルタが。いきいきと描かれています。

郷土カルタ2


石根地区は、石鎚山の麓。石鎚や横峰寺へ続くまち。
かつて栄えたお山道の雰囲気を残しています。

大きな商業施設などはありませんが
田畑の中に住宅地があり、掲載したほかにもたくさんの方が
話しかけてくれ、のびやかな印象を受けました。

古墳や古くからの寺社もたくさん残り、
なりわいと信仰が
自然に密着した様子も感じ取れました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

広報専門員 日野

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参考

協力:石根公民館

参考資料:西条市ウォーキングマップ、石根公民館だより、石根物語、石根史跡巡りのしおり(第11~13回)

お問い合わせ

・ウォーキングマップについて…健康医療推進課  TEL:0897-52-1215

・地域のことについて…石根公民館  TEL:0898-72-2620

・この記事について…シティプロモーション推進課 広報係  TEL:0897-52-1204


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