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石鎚敬神婦人会報「たかね」掲載市長寄稿文(第53号)

ページID:0078878 更新日:2021年7月14日更新 印刷ページ表示

「石鎚山」×「オリンピック聖火」

石鎚敬神婦人会「たかね」の発刊、誠におめでとうございます。また、石鎚敬神婦人会の皆さま方には、平素より大変温かいご支援やご指導ご鞭撻を賜っておりますことに、厚く御礼申し上げます。

昨年、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、東京2020オリンピック・パラリンピックが延期されたことに伴い、聖火リレーもスタートすることが叶いませんでした。アスリート、大会関係者、そして世界中の人々の胸には、様々な思いがあったことでしょう。

あれから1年。聖火リレーは、3月25日に福島県の「Jヴィレッジ」を無事スタートし、本県では4月21日から2日間、全20市町で聖火をつなぎました。

本市が舞台に選んだのは、西条が誇る西日本最高峰・日本七霊山のひとつの石鎚山。コースは、標高約1,300mの石鎚スキー場ピクニック園地から、標高約1,450mの石鎚神社成就社までの約1.2kmの山岳コースです。

当日は雲ひとつない快晴で、スタート地点の石鎚スキー場ピクニック園地では、本市出身のテノール歌手・秋川雅史さん歌唱の「石鎚山」が力強く響き渡りました。これは、作家の新井満さんから西条市の愛唱歌としてプレゼントされ、石鎚山をこよなく愛する秋川さんの歌唱とオーケストラサウンドによってカバーされたものです。

この地で奏でられる「石鎚山」は格別で、凛としてそびえ立つ霊峰石鎚が、時には父となり時には母となり、私たち市民をいつも優しく見守り包んでくれている、そんな存在であることを改めて感じることができました。

そして午前11時、春の美しい山並みを背景についに第1走者がスタート。大自然ならではの地形、標高差のある難コースを、8人のランナーが一歩一歩踏み越えながら聖火をつなぎました。ゴールの石鎚神社成就社では、勇ましい法螺貝と太鼓の音が最終ランナーを温かく迎え、神々しく、歴史的な瞬間に大変感動いたしました。

西条の宝であるこの石鎚山。

私は市長就任以来、石鎚山系のブランド化と魅力ある観光地域を形成するため、これまで様々な取り組みを進めてまいりました。令和3年3月には、平成30年に設立した第三セクター「株式会社ソラヤマいしづち」と「クラブツーリズム株式会社」との間で「石鎚山系広域観光におけるテーマ別観光促進のための包括連携協定」を結びました。互いの資源を有効に活用した協働の取り組みを推進することにより、石鎚山系の広域観光振興及び地域活性化、更には新たな観光体験の創出を多角的にアプローチし、観光における交流人口のさらなる拡大を図ってまいります。

現在、新型コロナウイルス感染症対策・経済対策等に全力で取り組んでいますが、収束にはまだまだ時間がかかりそうです。成就社で迎えた聖火には、一日も早くコロナ禍を乗り越え、日本、そして世界中が元気を取り戻し、皆さまの願いが成就する、まさに希望の灯りとなるよう願いを込めました。

これからも市勢発展、住民福祉の増進に向け、粉骨砕身の覚悟でまちづくりに挑んでまいりますので、お導きを宜しくお願い申し上げます。

結びとなりますが、石鎚敬神婦人会の益々のご発展と皆さまのご健勝ご活躍を心からお祈り申し上げご挨拶とします。