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地方債協会報「地方債」掲載市長寄稿文(令和元年8月号)

ページID:0056743 更新日:2019年9月5日更新 印刷ページ表示

郷土だより

「ワクワク度日本一のまち西条」の実現に向けて

 ――西条市の概要

 西条市は、愛媛県東部の道前平野に位置する人口約11万人の地方都市です。

 北は穏やかな瀬戸内海に、南は西日本最高峰(1982m)の石鎚山に抱かれ、石鎚山系からの伏流水は被圧地下水の自噴地帯を形成し、「うちぬき」と呼ばれる自噴水は、環境庁(現環境省)認定の「名水百選」にも選ばれております。良質な地下水の恩恵を受け、市内中心部では水道料金がゼロの地域があるなど、豊かな自然と清らかな水の恵みに育まれた歴史と伝統が息づくまちです。

 本市は、「山、川、平野、海」といった地形と、「農、水、林、工、商」といった産業形態がコンパクトに凝縮されたまちであり、工業の分野では臨海部を中心に、エレクトロニクス、造船、鉄鋼、機械製造などの大手企業の工場が多数立地しており、2015年には四国1位の製造品出荷額を誇っています。

 一方で、西条市の経営耕地面積は4,313ヘクタール(2015年)と四国最大であり、裸麦、あたご柿、七草の生産量は全国1位、農業産出額は約143億円(2017年)と、四国屈指の農業都市でもあります。

 ――「市民主役の西条」の実現

 本市では、少子高齢化や人口減少などの社会的課題の深刻化に伴い多様化・複雑化する地域課題に対応するため、市民の皆さまが主体的に取り組み自ら解決する「地域自治」の実現と、「市民と行政との協働によるまちづくり」を推進しています。2017年度から市内の2校区をモデル地区に選定し、将来的な全市域への拡大を視野に、地域自治組織の設立に向けた動きを進めています。

 また、地域住民と行政が課題意識を共有化し、双方が協働して取り組んでいくきっかけ作りの場として、「タウンミーティング」を開催しています。

 ――「住みたい西条」の実現

 本市では情報通信技術(ICT)を用いた次世代の情報化都市(スマートシティ)の実現を目指しています。特に、先行して電子黒板などを導入しICT化が進んでいる学校教育分野については各方面からの評価が高く、昨年1月には、「2018日本ICT教育アワード」を受賞しました。

 また、2018年からウォーキングや健康診断の受診に取り組むことでポイントがたまり、このポイントを商品券や健康グッズに交換することができる「わくわく健康ポイント」を開始したほか、ICTを活用した高齢者の見守りシステムも導入しています。

――「市民と進める行財政改革」の実現

 著しく変化する社会・経済情勢の中、将来世代に過度な負担を負わせることなく、安心して「住みよいまち西条」を受け継いでいくことができるよう、将来を見据えた行財政改革を進めていくことが重要です。

 このことから、本市では、全事務事業を抜本的に見直すことはもとより、各種使用料の見直しや今後維持管理費用の増大が見込まれる公共インフラのあり方検討などの取組を進めています。

――「夢が持てるまち西条」の実現

 本市の西条西部公園内にある「石鎚クライミングパークSAIJO」は、高さを競うリード競技、完登数を競うボルダリング競技、速さを競うスピード競技用の施設を備えた国内有数の競技場です。初心者から世界トップレベルの選手まで、快適に楽しんでいただけるのが特徴で、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)からスポーツクライミングの競技別強化センターの認定を受けています。2018年10月には施設のこけら落としとして、オーストリア共和国代表チームと日本代表チームの合同合宿を行いました。将来的なスポーツクライミング競技の聖地を目指した取組を積極的に進めています。

 また、昨年11月には、久万高原町、高知県いの町、大川村との連携事業として、魅力的な観光地域の形成を進めるため、「株式会社ソラヤマいしづち」を設立いたしました。本年7月にはアウトドア活動の拠点施設として、「アウトドアオアシス石鎚」がオープンし、観光情報の発信やアウトドア・アクティビティに関するサービス等の提供、用品・地場産品の販売等を実施し、交流人口の拡大と地域産業の振興を図っております。

――「つながり広がる西条」の実現

 西条を好きな人が集まり、西条を応援する新たなコミュニティとして「LOVE SAIJOファンクラブ」を開設し、既に2千人を超える市内外の個人および団体会員に登録いただいています。

 また、1994年より友好都市提携を締結している中華人民共和国保定市に続いて、昨年4月にはベトナム社会主義共和国フエ市と、本年5月にはオーストリア共和国セーボーデン市との友好都市提携を締結するなど、国際交流の推進にも力を注いでおり、今後も引き続き友好都市との交流を深めてまいります。

 


 

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