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多賀(多賀・未来づくり準備会)
多賀地区の概要
多賀の名は、明治22年、北条村と三津屋村が合併した際、鎌倉時代初期から室町時代初期までこの地を治めた東国武士の「多賀谷氏」に由来すると伝えられています。
多賀地区の特徴の一つは、「交通の要衝」であることであり、古くは、崩口川、大曲川の河口近くの港が物流拠点として栄え、大正時代の予讃線敷設時には多賀地区に壬生川駅が設置され、幹線道路も国道196号線と産業道路が交差するなど交通の要として街が形成されています。
もう一つの特徴は、「土地開発」であり、江戸時代には干拓、昭和の時代に入り、工業団地となっている4号地の造成、平成初期には三津屋地区の三津屋南、三津屋東の区画整理事業が行われました。現在は、農地の区画整理といえる「ほ場整備事業」が北条、北条新田地区で進行しています。
出典:多賀郷土誌
地区名 | 多賀(たが) |
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人口 | 5,525人 |
世帯数 | 2,780世帯 |
自治会数 | 25 |
地域自治組織 | - |
多賀の地域づくりのあゆみ
令和元年度のタウンミーティングをきっかけに多賀地区の地域づくりがスタートしました。多賀地区では、各単位自治会で実施していた「盆踊り大会」や「演芸会」などの伝統行事が数多くありましたが、現在は、役員の担い手不足や子どもの参加数の減少により、取り止めや縮小になったことなどが問題となっています。
また、10年、20年先を見据えた多賀地区のあり方を考えた際に、子どもを交えた「世代間交流」の場づくりの必要性や、空き家や独居高齢者の見守りをどうするかといった地域課題も浮彫りとなり、多賀地区の地域づくりに向けた本格的な話し合いがスタートしました。
主な取組
各種団体が連携した話し合い
第一歩として、多賀地区連合自治会長、婦人会長、民生児童委員、PTA会長、地元有志等の9名で、各種団体が実施している地域行事の棚卸、ワークシップにより出された意見の取りまとめを行い、今後、課題解決に向けどういった団体が横につながるべきかを検討してきました。
多賀・未来づくり準備会が設立されました!
自治会やPTAなど各種団体との横のつながりを強化し、地域の課題を地域で考え、課題解決に向けた取り組みを検討する組織として、令和3年7月に「多賀・未来づくり準備会(以下「準備会」という。)が設立されました。この準備会は、自治会をはじめPTA、民生児童委員、地元事業者など16団体29名で構成されており、地域自治組織設立に向けた推進母体となります。
地域の課題発掘のため全世帯を対象にアンケート調査を実施しました
準備会で決定した『「安全・安心」「ありがとう」のまち』をめざすうえで、5つの基本目標を設定しました。基本目標を決めるワークショップでは、地元中学生も積極的に参加し、中学生独自の視点と切り口で基本目標を作りあげました。
(1)災害に強い助け合うまち(2)みんながつながる仲良しのまち(3)子育てしやすく高齢者にやさしいまち(4)伝統・文化を受け継ぐ楽しいまち(5)自然を愛する美しいまちの5つの基本目標をたち成するために、地域にどういった課題があるのか、既にできている所は何があるのかについて全住民にアンケートを実施しました。アンケートでは携帯電話からも回答できるQRコードを使用し、若年層からも多くの回答をただきました。
今後の行動指針を定めるロードマップを作成しています
アンケート結果では、なりたいまちの将来像に対する課題やコロナ禍で困っていることなど、多くの意見が出されました。準備会では、このアンケート結果をもとに課題を絞り、課題に対する具体的な取り組みや解決策を検討し、本年度中にロードマップを作成します。
ロードマップの検討結果については、全住民に周知するため「公民館だより」に毎月掲載するとともに、これまでの準備会の取り組みを知ってもらうことや、ロードマップに対する意見を広く聴取することを目的に、住民に対し中間報告会を開催する予定としています。
ロードマップ2022(途中経過) [PDFファイル/608KB]
多賀小学校のPTA・愛護班役員と意見交換会を開催しました!
令和4年10月24日に中央公民館大ホールで、小学校PTA・愛護班役員を対象に意見交換会を開催しました。現在、準備会が作成しているロードマップの基本目標の一つである『子育てしやすいまち』をめざすためには、「今子育てで何が困っているのか」「どういった子育てを望んでいるのか」といった現役の子育て世代の声をロードマップに生かすため、今回開催の運びとなりました。
当日は、32名の参加のもと、これまでの準備会の取り組みを役員が報告し、その後、8グループに分かれて活発な意見交換が行われました。
意見の中では、「放課後、子どもたちが集まれる安全な場所がない」「周囲の助けが欲しい時、どこに連絡すればよいか分からなかった」「地域行事をどう継承していくか」など様々な意見が出てきました。これらの意見については、準備会の役員会や全体会でワークショップを開催し、解決に向けた具体的な取り組みを今後検討していく予定です。