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広報専門員の気ままに西条歩き Vol.9徳田地区(前編)

ページID:0035148 更新日:2016年12月28日更新 印刷ページ表示

地域のウォーキングレポート第9弾

このコーナーでは、シティプロモーション推進課の広報専門員 日野が、
市内をカメラを携えて歩き、レポートしています。

2016年12月8日(木曜日)晴れ

今回は、丹原の北西部にある、
徳田地区です。

徳田地区 マップ

徳田はこんなまちです。

人口1,497人(平成28年10月31日現在)。

周桑地区の高台に位置する、眺めの良い地域。西北一帯には山をめぐらせ、平野部は周桑平野の一部をなしている。主な産業は農業で米や麦を生産。

校区は7つの集落で構成される。山麓には古田(こた)・徳能(とくのう)・高知(こうち)が、街道沿いには御陣家(ごじんや)、徳出(とくで)・古田新出(こたしんで)は平野部にあり、大字として南西部に田滝(たたき)地区がある。田滝小学校はどこからでも通学できる「特例校」として指定を受けている、ユニークな方針の学校。


まち歩きには、市より発行の「西条市ウォーキングマップ」を利用しています。

徳田地区マップ

徳田地区 名所めぐりウォーキングマップ [PDFファイル/636KB]

マップに載っている「専念寺の大イチョウ」が
まだ見ごろだといいな、
と期待を抱き、いざ。


朝9時。
公民館に着くと、渡部館長(左)と樽見主事が
見たことのないウォーキングマップを出してくれました。

これは徳田公民館のオリジナル。

どうも、現状のウォーキングマップでは
道に迷う方が多いらしく
もう一人の主事・二神(ふたがみ)さんの配慮で
実際に回ってつくった詳細版とのことでした。

道迷いの原因となる、
分岐点などが親切に載っているし
名所も大きな写真で解説されています。

新版 徳田地区ウォーキングマップ
新版・徳田地区ウォーキングマップ [PDFファイル/864KB]

こちらを見ながら、私が迷わぬよう
渡部館長が詳しく説明してくださいました。

徳田公民館 館長

でも、一抹の不安が残ります。

もしよかったら…と、館長に同伴をお願いしました。

「昼まででよかったら、行きましょう」

やった!

館長は地元の方で、徳能地区の自治会長でもあるそう。
どんなお話が聞けるんだろうとワクワクします。

できるだけ、地域のことを知る方と
回ったほうが、内容も面白くなるような…。

マップ 徳田公民館


徳田の名所、金仙寺(こんぜんじ)への道中。

徳田小学校を背後に

背景には徳田小学校(右)と、
三角屋根の、認定こども園 まあるい保育園(左)。

「あのお堂のとがったの(写真中央)が見えるでしょ。
あれが金仙寺でね。

あそこは高台になっとるけんね、
非常に眺めもええんですよ」

ウォーキング開始 金仙寺を遠くに


金仙寺さんには、古田(こた)地区を
抜けて行きます。

県道関屋今井線の、
掲示板とカーブミラーの間から入っていきます。

古田集落曲がり角

集落に入り、やや急な坂を登り始めます。

昔からの道にしては広く整った印象。
それには理由がありました。

古田の道路

江戸時代 1805(文化2)年、
この地域一帯を巻き込む大火災が起こりました。

本家86戸、納屋など130余棟が全焼、牛14頭が焼死する大参事となりました。当時の庄屋 芥川源吾は、復興に努め、3筋に分けて道路を造り、それに用水路を通じ、各戸の入り口に一坪くらいの堀を備えさせるといった現代にも通じるほどの画期的な防災設備を完成させました。

徳田地区ウォーキングマップより

この古田集会所にはその記念碑があり(写真外・左側)、

古田集会所

ほぼ向かいにある石像は
犠牲となった牛をまつったものだそうです。

牛の石像

石像を右手に少しだけ歩き、
祠のある石積みのお宅を目印に右折します。

マップ 古田集会所の先の分岐

(「どこで曲がるか分かった?」と館長。
一人じゃ迷う自信の方が大きい)

曲がり角(牛の石像)

復興に努めた庄屋さんが造った3筋の道路、
もう1つの筋。

小学校や公民館のあるほうへ
まっすぐ延びています。

だいぶ高台に上がったな~。

古田の道路 2


開けた景色を見ながら歩いていると、

「ほら、もう着いた。」

おお!眺めていた
金仙寺の本堂がすぐそこに!

金仙寺の手前

マップ 金仙寺

何はともあれ、お参りを。

金仙寺 お堂

ウォーキングマップによると…

1824(文政7)年に再建され、江戸時代の小堂として、独特な建築様式を残しています。裏庭には、石蕗(つわ=ツワブキ)の花が10月末~11初旬にかけて咲くため、つわの寺とも呼ばれています。

見ごろには、1カ月来るのが遅かったようです。

「ご住職がおいでたら、
お庭見るだけでもお願いしてみましょ」
ということで、庫裏のほうへ。

ピンポーン。「おはようございます、
(同じ徳能の)自治会長です~。
突然にすみません~。」

「ああ、自治会長さん。今?かまんですよ。
ぜひあがってください。」

なんともスムーズに、お庭を見せていただきました。

さすが!

金仙寺 裏庭

裏庭がこちら。ツワブキの花がなくてもきれいです。

手入れの行き届いたお庭に うっとり。

ご住職と館長

ツワブキの見ごろには、ライトアップをして、
ご近所の方も楽しまれたとか。

ご住職にお話してもらいます。

「ここは本当に景色がよくて、
昔から色々なものが見えよりました。

金仙寺 ご住職

今、好きな景色は夜明けと夕景ですね。
連山から見える太陽と、夕日が赤くなる日は特に。」

予讃線が蒸気機関車だったころは
蒸気が右から左、左から右へと
すーっと流れるのを見ていたそうです。

春にはたくさんの人が見に訪れる
しだれ桜と石鎚。

金仙寺から見た石鎚

東を臨むと壬生川や西条地域も
すっぽり視界の中。

「高台ですのでね、よう見えるのよ。
何がどの位置っちゅうのがわかる」と館長。

金仙寺からの眺め

こんな景色が身近で見られるなんて
本当に羨ましいです。

季節の移ろいや気候の変化に
より敏感でいられそう…。

金仙寺 庫裏のだいこん


金仙寺の近くの高台は、区画整理された、
1枚1枚が広い田畑(ほ場)が広がっています。

ほ場

この、ほ場整備の前には
大規模な発掘作業が行われ
縄文・弥生の土器も出土したそう。

星野遺跡看板

この星野遺跡ほか、丹原では広い範囲で
幅広い時代のものが出土しているそうです。


徳能の住宅地に入ると、
シルバー人材センターの方々が庭木の剪定中でした。

庭木剪定をする男性1

お二人とも、館長のお友達だそうです。

お正月を前に少し忙しそうでしたが
むだのない、頼もしい手さばき。

庭木剪定をする男性2

このあたりは、やはり農家が多く
立派なお庭のあるお宅が多かったです。

お手入れが行き届くだろう、年始の頃は、
さらに凛々しいまちなみになっていそうですね。


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