ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 経営戦略部 > シティプロモーション推進課 > 広報専門員の気ままに西条歩き Vol.25周布地区(後編)

本文

広報専門員の気ままに西条歩き Vol.25周布地区(後編)

ページID:0053035 更新日:2019年6月21日更新 印刷ページ表示

← 前編に戻る

周布小学校

周布小学校に近づいてきました。現在の児童数は162名だそうです。

マップ 周布小学校

小学校は地域の中心。公民館の裏手の立地なので、戻ってきたなという感じです。


すると、「あれ、お父さんじゃなかろか」と博美さん。

「え?」と見ると、遠くを男性が歩いています。

近藤さん

博美さん:「主人は毎日家から周敷神社にお参りをして、ウォーキングしてるんよ」

日野:「私らとウォーキングご一緒してくれないですかね?」

博美さん:「あの人は、そういうことは、せんと思う(笑)」

その代わり、大きな声で呼ぶと気づいて手を振ってくれました。
毎日続けるなんてすごい。ウォーキングでの健康づくり、いいですね。

鳩

式内社 周敷(しゅうしき)神社へ到着。周布地区の氏神様であり、とても立派な神社です。

周敷神社

神殿は木組みや彫刻に安土桃山時代の特色を残し、破風飾りの彫刻の蚕、桑の葉・実より、周布地域が養蚕が盛んであったことがうかがえます。境内は今も厳かな雰囲気がただよっています。

古代の「駅」も道前平野の扇状地の中心部であるこの付近にあったといわれています(現在研究中)。

※古代の南海道は、奈良~紀伊~淡路~阿波~讃岐~伊予~土佐。
 伊予の南海道は、大岡駅(川之江)~近井駅(土居)~新居駅(新居浜市)~周敷駅(周布)~越智駅→国府(今治)に至る

この周敷神社一帯は湧泉が多く、早くから稲作が 行われ、周敷郡の政治産業の中心として栄えていた、とのことです。

10円

財布を公民館に忘れたので、館長にお小遣いをいただいてお詣りをしました(左手には茎わさびが大切に…)。

楠

ご神木のクスノキ。

周敷神社のお祭りは西条の伊曽乃神社や、先ほどの徳威神社と同じく10月15~16日。
子どもが主役の秋祭りで、ご神輿のほか、各地域の子どもだんじりやししまい、久枝(さえだ)地区からは、みこしが奉納されます。

参道で博美さんと一枚。最後の取材なのに、帽子がずれております私。残念っ。

博美さんと

そしてこちらは「昭和天皇 お手蒔(てまき)の松」。

お手蒔の松

時代が昭和から平成、そして令和に代わった今もすくすくと枝を広げています。

周布小学校。春休み中なので子どもたちは運動場に数人。今は元気な声が聞こえるかな。

周布小学校


商店

学校から抜ける道の角には、立派な日本家屋の酒屋「佐伯酒店」さんが、デンとかっこいい佇まいです。

塀の向こうの花

晴れ渡った空を背景に、コブシの花がきれいに咲いています。


マップ 森木神社

ウォーキングコースの端っこ、森木(もりのき)神社。

こちらの特徴はこの幹回り15m、樹齢780年以上といわれる大楠の切り株。

切株

そして、本殿にはだんじり彫刻で有名な近藤泰山(たいざん)作の龍・雲・獅子などの彫刻があります。立体感と躍動感があり、素人でも「見事だな」と思えます。

森木神社

近藤泰山の手がけただんじりは“泰山だんじり”として今も愛されています。

もっと詳しく知りたい方は…

伊曾乃祭礼における「だんじり」製作者の一人として「近藤泰山」といえば、知らない者はいないだろう。大正末から昭和初期にかけて、七台{仲町小川、常心下組(現市塚)、玉津永易、喜多町(現日明)、新町(現福武天皇)、福武新田、新町}のだんじりの新調、二台のだんじりの修理を行い、亡くなってからも尚、昭和五十四年から始まった、だんじり新調ブームから三十年経った現在まで新調だんじりの彫刻にも多大な影響を与えている「彫刻師」である。

西条祭りの中心である、伊曽乃神社のウェブサイトには、市内の研究者の髙橋清志さんによる詳しい説明がありますよ。

神社をあとにして、個性的な扇形モチーフの塀のお家にさしかかると…

塀

同時に、左手に見慣れた家電量販店の看板や西消防署が見えてきました。ロードサイドに店舗や施設が並ぶ「産業道路」です。

産業道路方面

日野:「周布って歴史的スポットも多いけど、生活に必要な施設が近くて便利ですよね」

鈴木館長:「そうよねえ。お店も増えてすっかり便利になりました」

木蓮の花

博美さんのパーカとお花が同じ色!春の到来を告げるピンク色のモクレン(紫木蓮)。


こちらは、「本郷集会所」と表札がありますが、豊栄神社というお社です。

本郷集会所

周布本郷にあり、通称権現さんと呼ばれ、地域の守護神である。(略)権現さんはこどもたちの遊び場、人々のふれあいの場、さらには集会所として各種団体の会合にも利用されている。本殿裏にあるチシャの木は市の天然記念物に指定されている。

周布ふるさとこみちより

さあいよいよ公民館に帰還。その前にあるのが成龍(せいりょう)酒造さん。お酒の製造所と、酒蔵をリノベーションしたショップが併設されています。

成龍酒造

こちらでは5人の蔵人がチームワークでお酒をつくっています。年に二回の「蔵開き」を通じた地域とのコミュニケーション活動も継続。その想いを、以前西条市のシティプロモーションサイトで取材させていただいていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

(外部リンク)酒造りは地域とともに。走り続ける若きプロデューサー

成龍酒造 バナー


「古代文化の里」周布。はじめはピンときませんでしたが、

まさに弥生時代からの歴史があり、今もその跡を伝える方々がいて、地域の誇りを感じました。

特に古代からある、「駅」という存在は、遠方からの人・モノ・情報が集まりその地域に影響を与えるんだなと感じました。それは今も100カ所以上ある「ふるさとこみち」のスポットが物語っています。

扇状地の中心で、石鎚山系・高縄山系にいだかれるように暮らした昔の人々は、何を愛でながら生きたのか…。案外、私たちと同じなのかもしれませんよね。

鈴木館長や博美さんが、「周布に帰ってきて、自然のよさ、人のつながりなど良さも見つけられた」と話されていたのが印象的でした。

古代文化の中心地だけあって、周布は今もなお、自然・交通などに恵まれた住みよい地域。

車を降りて、少し歩いてみませんか。

 


 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この回をもって、西条市ウォーキングマップの「気ままに西条歩き」は完結します。

全25コース。これで終わってしまう…。さみしいものです。

実際に歩いただけあって、すべての地域のイメージが鮮明で、愛着があります。地域の方とお話をするとき、「ここ歩きましたよ」「○○さんにお会いしました」と、歩いた経験が、何度、懸け橋となったことか。

あたたかい声にも助けられました。

「毎回楽しみにしよる」、「ホームページを印刷して、見ながらウォーキングしよんよ」、「うちの校区にはいつ来てくれるん?」、「あのおばちゃん、まだ元気なんじゃね」などなど……。
皆さんの声がとても励みになりました。記事の更新がゆっくりで、幾度となくお待たせし、申し訳ありません。

これからは、もっと地域同士がつながり、歴史や景観などの資源・価値観などを知り、尊重しあい、誇りを共有することで、住む人が自らまた新しい魅力を生み出せる。

夢ですが、そのきっかけとなるような、活用ができればいいなと考えています。

歩くと、地域の魅力と自分に出会える

地域の魅力を知ると、もっと知りたくなる。そこでの出来事を、誰かに伝えたくなる。そんな自分の気持ちへの気づきもありました。

歩く意味は、運動だけでなく、ふるさと再発見、そして新しい自分との出会い。

そして、「ウォーキング、やってみよう」と思われた方。
公民館は、その地域の顔であり、コミュニティの拠点。ぜひ立ち寄ってみてください。

読者の皆さん、地域の皆さん、本当にありがとうございました。

~「気ままに西条歩き」が、西条をもっと愛するきっかけになることを願って~

 

← インデックスに戻る ← 前編に戻る

参考

協力:周布公民館

参考資料:西条市ウォーキングマップ、周布公民館だより、古代文化の里周布 ふるさとこみち

お問い合わせ

・ウォーキングマップについて…健康医療推進課 TEL:0897-52-1215

・地域のことについて…周布公民館 TEL:0898-68-7030

・この記事について…シティプロモーション推進課 広報係 TEL:0897-52-1204


おすすめイベント