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西条バードウォッチング No.121~130
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No.121 コオバシギ(旅鳥)
全長24.5cm、春と秋の渡りの季節に加茂川河口、高須海岸で少数が見られます。
春には頭から胸にかけて赤褐色の夏羽となり識別は容易ですが、秋は灰色の冬羽となり見分けるのは困難。
幼鳥の羽縁にあるサブターミナルバンドと呼ばれる黒い模様が見分けられるようになればシギ類の識別はもうベテランです。
No.122 イナバヒタキ(迷鳥)
全長16cm、モンゴル・中国北部などで繁殖し、冬はインド西部からアフリカ中部へ渡るヒタキ科サバクヒタキ属の小鳥で、日本では観察記録の少ない珍鳥です。
西条では2014年10月に西田新開の農耕地で愛鳥家が発見。
10日間滞在し、情報を聞いて駆け付けた多くのバードウォッチャーを楽しませました。
No.123 ギンムクドリ(冬鳥)
全長24cm、数少ない冬鳥として沖縄県八重山諸島には定期的に渡来しますが、四国などではめったに見られない珍鳥です。
白っぽい頭に赤いくちばしが識別点、ムクドリの群れと行動を共にしています。
西条では2008年に丹原町の果樹園で初めて発見され、情報を聞いて多くの野鳥ファンが観察に訪れました。
No.124 ホオアカ(留鳥)
全長16cm、名前のとおり頬に赤茶色の斑があり、胸にはT字形の黒色と赤褐色の横帯が目立つホオジロ科の小鳥です。
西条では夏期に瓶ヶ森や笹ヶ峰の笹原で繁殖していますが、河原津干拓の草むらでも営巣が確認されています。
冬期には広い農耕地の畔や休耕田の草むら、河川敷のヨシ原などで見られます。
No.125 オオハクチョウ(冬鳥)
全長140cm、ユーラシア大陸北部の繁殖地から主に北海道、東北、北陸地方の湖に渡来する大型の冬鳥です。
山陰地方で越冬しているコハクチョウよりは一回り大きく、くちばしの形の違いが識別点。
西条では2003年11月に高須の水田地帯で、2014年12月には加茂川河口で、それぞれ幼鳥が観察されました。
No.126 ホオジロガモ(冬鳥)
全長45cm、くちばしの基部に白斑があることからこの名前がついた海ガモです。
雄は緑色光沢のある三角形の黒い頭に白い体がよく目立ちますが、雌は特徴のない灰褐色の地味なカモです。
西条では港新地沖や河原津沖の少し遠い海上で、少数が群れでよく潜り貝や小魚を捕っているところが見られます。
No.127 コイカル(冬鳥)
全長18.5cm、頭巾をかぶったような黒い頭に黄色いくちばしが目立つアトリ科の小鳥。
よく似たイカルより少し小さく、脇腹がオレンジ色で翼先が白いところが識別点、丈夫なくちばしで木の実を割って食べます。
西条では冬期にまれにひうちの緩衝緑地帯や西部公園などでイカルの群れに混じって見られます。
No.128 シマアジ(旅鳥)
全長38cm、雄の白い三日月形の眉斑が目立つ小型のカモです。
日本鳥名由来辞典によると名前のシマは変わった種に付ける接頭語で、シマフクロウなどが知られており、アジはコガモの古名で、コガモに似たやや変わった種類の意とありました。
西条では春と秋の渡りの季節に中山川や加茂川河口で見られます。
No.129 コジュケイ(留鳥)
全長27cm、低山帯の雑木林や里山の公園など広範囲に生息し「チョットコイ、チョットコイ」とけたたましく鳴く声でよく知られています。
大正時代に狩猟用として全国に放鳥され、自然繁殖した帰化鳥です。
西条では、八堂山市民の森ほか低山帯の林縁で見られますので、声を頼りに探してみてください。
No.130 ソウシチョウ(外来種)
全長15cm、赤いくちばしと黄色い胸が目立つ小鳥。
クロツグミに似た美声ですが、やぶの中にいて姿を見るのは難しい。
本来はヒマラヤから中国南部に分布、日本では江戸時代から愛玩用として輸入、飼育されていますが、近年逃げ出して野生化し、数を増やしています。
西条でも低山から石鎚山まで山地で見られます。