JavaScriptが無効のため、文字の大きさ・背景色を変更する機能を使用できません。
本文
弘法大師四国巡錫のみぎり、ある夏の日、路傍の石に腰うちかえて休息されているところへ、老婆が飲み水を水桶に汲みたたえて帰ってきた。大師は玉のような額の汗を拭いながら一杯の水を乞うて渇きをいやした。この水が、はるか遠方から組みとってきたことを聞き知って、大師は錫杖の先で2、3回大地を強く突き給えば、アラ不思議、清水がこんこんとして湧き出した。 これが西条港口の弘法水である。流れに沿う民家には長寿の人が多いといわれている。
民話一覧へ