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民話 弘法大師の加持水

ページID:0001577 更新日:2015年1月15日更新 印刷ページ表示

民話

弘法大師の加持水

 弘法大師四国巡錫のみぎり、ある夏の日、路傍の石に腰うちかえて休息されているところへ、老婆が飲み水を水桶に汲みたたえて帰ってきた。大師は玉のような額の汗を拭いながら一杯の水を乞うて渇きをいやした。この水が、はるか遠方から組みとってきたことを聞き知って、大師は錫杖の先で2、3回大地を強く突き給えば、アラ不思議、清水がこんこんとして湧き出した。
 これが西条港口の弘法水である。流れに沿う民家には長寿の人が多いといわれている。

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