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くるぞ万博~2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博~
大阪・関西万博開幕まで1年を切りました。西条市は、「TEAM EXPO 2025」プログラム/「共創パートナー」(令和5年4月)に登録されており、大阪・関西万博を盛り上げるため、さまざまな情報発信に取り組んでいます。また、全10回にわたり、万博について、わかりやすくその意義や魅力を掘り下げていく連載コラムを発信していきます。
2025年日本国際博覧会について
「万博」は世界中からたくさんの人やモノが集まるイベントで、地球規模のさまざまな課題に取り組むために、世界各地から英知が集まる場です。1970年に日本、そしてアジアで最初に開催された大阪万博(EXPO’70)は日本の高度経済成長をシンボライズする一大イベントとなりました。
2025年大阪・関西万博は、2005年に開催された愛・地球博に続き、20年ぶりに日本で開催される国際博覧会です。「万博」の人・モノを呼び寄せる求心力と発信力を2020年東京オリンピック・パラリンピック後の大阪・関西、そして日本の成長を持続させる起爆剤にします。
- 名称
- 【正式名称】2025年日本国際博覧会(EXPO 2025 OSAKA, KANSAI, JAPAN)
- 【略称】大阪・関西万博(EXPO 2025)
- 会期
- 2025年4月13日から2025年10月13日まで
開催地- 大阪 夢洲<ゆめしま>(大阪府大阪市夢洲地区)
テーマ- いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)
サブテーマ-
- Saving Lives(いのちを救う)
- Empowering Lives(いのちに力を与える)
- Connecting Lives(いのちをつなぐ)
- コンセプト
- -People's Living Lab- 未来社会の実験場
想定来場者- 約2,820万人(うち海外 約350万人)
- 提供:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
EXPOコラム
第1回 万博ってなに?
2025年日本国際博覧会協会の西本敬一と申します。
いよいよ来年4月に大阪・関西万博が開幕します。その魅力をより多くの方々に感じて頂きたく、連載を始めます。
第1回は、そもそも「万博とは何か?」について3点紹介します。
1点目は「公衆の教育」です。国際博覧会条約第1条には、万博の定義として「公衆の教育を主たる目的とする催し」と書かれています。やや堅い表現ですが、世界と未来を「学ぶ」人類最大のイベントと言い換えても良いでしょう。
2点目は「時代を映す鏡」です。万博は常にその時代時代を反映し、「世界の今を知り、未来を考え想像する場」が万博です。既に161の国・地域が参加を表明済で、これ程の規模で世界の今を知る場は、万博以外にはありません。
3点目は「世界の人々が一堂に会する場」です。同じテーマの下、半年間にわたり、世界の人々が同じ場所に集う比類なきイベントです。世界の人々と対話・交流できる一生に一度の機会であり、愛・地球博では多くのリピーターがその機会を楽しみました。
執筆者 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
経営企画室 西本 敬一 上席審議役
第2回 なぜ今、万博か?
○「世界のいのち」を知る万博
万博は、「世界の今を知る場」です。気候変動や環境問題等、いのちを取り巻く環境が年々厳しさを増す中、「世界のいのち」を知る大阪・関西万博の開催は、今の時代に必要なものと考えます。
○日本と自分を見つめ直す万博
万博は、日本と日本人自身を見つめ直す機会でもあります。世界の多様性を知ることで自らとの違いを知り、そこから対話と交流が生まれ、相互理解と寛容さに繋がります。世界の分断が進む現在、つながりを取り戻す万博の価値は、以前よりも高まっています。
○インターネット時代の万博の意義
インターネットと万博の明確な違い、それは「人々の存在」です。世界中の人々との五感を通じた対話と交流こそ、万博の価値です。セレンディピティ(偶然の出会い)も万博の魅力の一つです。私がドバイ万博で最も感動した展示は、カザフスタン館で見た人間とロボットアームによる共演でした。皆さんも万博で新たな発見を楽しんでください。
執筆者 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
経営企画室 西本 敬一 上席審議役
(写真提供:西本敬一)
第3回 万博の魅力(1)「世界の今を知る3つの楽しみ」
○海外パビリオンを楽しむ
大阪・関西万博には日本の万博史上最多の海外パビリオンが参加します。一番の楽しみはオリジナリティ溢れる建物です。過去博でも一、二の人気を争うドイツ・パビリオンのタイトルは、「わ!ドイツ」。パビリオン自体も輪の形で、循環や持続可能性を体現します。海外パビリオンの内容は以下QRコードからご覧頂けます。
○ナショナルデーを楽しむ
会期中ほぼ毎日、公式参加国のナショナルデーが行われます。公式セレモニーだけでなくダンスやコンサート等も行われ、オーストリアはウイーン少年合唱団のコンサートを予定しています。ジャパンデーは7月3日です。人気のある国のナショナルデーの日は、早めの来場予約をお勧めします。
○リアルな国際交流を楽しむ
パビリオンやイベントでのリアルな国際交流も楽しみの一つです。30言語対応の自動翻訳システムを使って言葉の壁を越えた対話と交流が可能です。皆さんも、一生心に遺る偶然の出会いや国際交流を楽しんでみませんか!
執筆者 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
経営企画室 西本 敬一 上席審議役
第4回 万博の魅力(2)「いのちの未来を考えてみませんか」
大阪・関西万博の魅力の2回目は、「いのちの未来を考える機会」です。
○テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」
大阪・関西万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」です。人間だけでなく地球上の全てのいのちが輝く未来社会をどう実現するか。一人一人がいのちの未来を自ら考え、世界と共にデザインしようとの想いが込められています。
○シグネチャーパビリオン
このテーマに真正面から取り組むのが、シグネチャーパビリオンです。各界で活躍する8人のプロデューサーが8つのパビリオンを出展し、8つの切り口でいのちの多様性に迫るチャレンジです。この機会に、自分のいのち、そして地球上の全てのいのちの未来を考えてみませんか(QRコード参照)。
○いのちを表すミャクミャク
ミャクミャクも、いのちを表現したキャラクターです。赤い部分の細胞と青い部分の清い水がひとつになって生まれたふしぎな生き物。過去から未来へ様々なものを「脈々」と受け継いで欲しいとの意味も込められています。
執筆者 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
経営企画室 西本 敬一 上席審議役
シグネチャーパビリオンQRコード オフィシャルオンラインストアQRコード
第5回 万博の魅力(3)「未来社会の実験場」
大阪・関西万博の魅力の3回目は、「未来社会の実験場」です。
○万博は常に未来社会の実験場
万博はいつの時代も人々が未来技術に触れ体験する場でした。古くは19世紀の電話やエレベーターに始まり、1970年大阪万博の月の石やワイヤレスホン、2005年愛知万博ではロボットが人気を博しました。今回は一体何が見られるのか? 大阪・関西万博ではSociety 5.0の未来社会として、未来の都市のパビリオンや、空飛ぶクルマや水素船等のスマートモビリティ、カーボンリサイクル工場等をご覧頂きます。
○ICTデジタル技術で安全快適な万博を実現
2005年の愛知万博の時代との大きな違いがICTデジタル技術の急速な進歩です。「いつでも、どこでも、だれでも」万博にアクセスできるバーチャル万博、万博史上初のデジタルチケットによる来場予約制や全面キャッシュレスの導入、「私らしい」来場体験をサポートするパーソナルエージェントや、30言語に対応した自動翻訳システム等の未来技術により、安全快適な未来社会を実感頂きます。
執筆者 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
経営企画室 西本 敬一 上席審議役
第6回 184日間、注目のイベントが目白押し!
万博会期中は、楽しさや、学び、気づきを得られる数多くのイベントが184日間毎日開催されます。追加料金は一切かかりません。主なイベントを紹介すると、開幕初日の人気歌手Adoさんのオープニングスペシャルライブや、8日間行われる「Physical Twin Symphony」を皮切りに、大阪ウィークは5月、7月、9月の3回行われ、大阪府内の自治体が伝統文化や祭り、食など各地の魅力を発信します。
日本の伝統文化では、超歌舞伎や8月開催の大相撲万博場所、祭りも東北絆まつりや、にっぽんど真ん中祭りと様々予定されています。海外では、アイルランドのリバーダンスや、インドによる国際ヨガの日、未来を実感する国際宇宙ステーションからの宇宙ライブや、スタートアップのグローバルイベントもあり、とてもここでは紹介しきれません。
既に来場日時予約が先月から始まっています。イベントカレンダーをチェックの上、お早目のご予約をお願いします。
執筆者 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
経営企画室 西本 敬一 上席審議役
イベントカレンダーQRコード
リンク先の「Event Calendar」画像をクリックすると、「お知らせ」ページ内のイベントカレンダーで、184日間のイベントをご覧いただけます。
※カレンダーは随時更新。
第7回 ユニークな万博建築を巡る楽しみ
ユニークな建築を巡るのも、万博の楽しみの一つです。最大の目玉は、世界最大級の木造建築物、大屋根リング。1周約2kmの巨大リングは、会場内のメイン通路であると共に、大屋根の上にも昇れます。リングの上からは、世界中のパビリオンを、あたかも地球儀を見るかのように眺めることができます。また、夕方には、瀬戸内海に沈む美しい夕日をご覧頂けます。
愛・地球博では、タイプAと呼ばれる独自に建てる海外パビリオンは0でした。今回は55年ぶりにご覧頂けます。例えば、中東のカタールパビリオンは、日本の建築家、隈研吾氏の設計で、伝統的な帆船と日本の伝統的な指物の技術を融合させたユニークな外観です。若手建築家にもチャレンジの場を提供しています。70年万博では、当時30代の黒川紀章氏や磯崎新氏が万博に参加し、その後の活躍のきっかけとなりました。今回は20名もの若手建築家の方々が、トイレやステージ等、20カ所の施設の設計にチャレンジしています。
提供:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、株式会社大林組 撮影:株式会社伸和
提供:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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