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令和5年度わくわく化学教室を開催しました
株式会社クラレ西条事業所と西条市では、化学のおもしろさ、実験のドキドキ感を多くの方に知ってもらうため、「わくわく化学教室」を開催しています。
繊維ってなんだろう?(12月9日)
実に4年ぶりの開催となりました「わくわく化学教室」。
市内の小学5、6年生24名が参加。また、家族の方にも30名集まっていただきました。
各班に分かれてクラレの職員が講師となり一緒に授業、実験を行いました。
今回のテーマは「繊維ってなんだろう?」です。
はじめに、繊維の種類や特性についてのお話を聞き、実験を行っていきました。
今回は家族の方も一緒に実験に参加されました。
クラレで製造している数種類の糸を実際に触ってみて、引っ張ったりすることでそれぞれの糸の違いを知ることができました。
布(ベクトランやポリエステル)にしたものを実際にはさみで切ってみました。
ベクトランは全然切れず、糸によって強度が全く違うんですね。
また、実際にポリエステル綿も紡いでみました。手作業で一本の糸にするのがとっても難しく、繊細な作業が求められました。
最終的に一本の糸となります。
続いて、ナイロン樹脂を作る実験を行いました。
ヘキサメチレンジアミン溶液にアジピン酸溶液を注ぐと、2つの液の境界に膜ができます。
ピンセットで膜をつまみ、試験管で巻き取っていけば、ナイロン樹脂の繊維ができます。
当たり前に使っているナイロンってこうやってできるんですね。
合成繊維を作る実験も行いました。
プラスチック樹脂(チップ)を溶かし、ピンセットを使って細く引き伸ばします。
糸が切れないよう、慎重に引きのばします。
なかには、みんなで協力しながら、教室の外まで糸を引きのばすことができた班もありました。(10m以上)
実験は大盛況でした。
休憩中、本物の毛で作っているアルパカの人形を触りにみんな集まっていました。ふわふわでとても気持ちよかったです。
続いて、染色の実験を行いました。
数種類の布を識別用染料につけると、繊維の種類によって違う色に変化します。
最後に答え合わせをしました。みんな当たっていたでしょうか。
最後の実験です。プラスチックの床の上に、電気を通す器具で静電気を起こすと右手の銀紙が飛びます。人間の体はよく静電気を通すんですね。
(子どもたちの方がよく飛んでいました。水分量の違いでしょうか。)
続いて特殊な布(導電繊維)を腕に巻き、その布を地面に付けたうえで再度電気を通すと、銀紙が飛びませんでした。静電気が布を通って出ていったんですね。
社員さんが普段はいている靴などは体にたまった静電気を除去しやすいものとなっています。
授業、実験のあとは、食堂で昼食をごちそうになりました。とっても美味しかったです。
最後に修了式。参加者みんなにわくわく化学博士の認定証を授与。
みんなで記念撮影を行い教室が終了しました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!