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市内小学校にて森林環境教育を実施しています
西条市では、令和3年度から市内の小学生を対象に森林環境教育(未来へつなぐ森林林業啓発事業)を実施しており、各学校では、身近にある森林等でのフィールドワークを行いながら、森林が与えてくれるさまざまな恵みについて学んでいます。
未来へつなぐ森林林業啓発事業について
本事業は、森林環境譲与税を活用し、幼少期の段階から、森林の有する多面的機能とそれらをより効果的に発揮させるための森林整備についての理解醸成を図ることを目的としています。また、林業への関心が高まることで、将来的な林業の担い手確保へと繋がることも期待されます。
今年度は市内6校で実施予定であり、今後は実施校を順次拡大していく予定です。
森林環境譲与税について
森林環境税および森林環境譲与税に関する法律(平成31年3月29日法律第3号)が平成31年4月1日に施行され、令和元年度から都道府県および市町村に森林環境譲与税の譲与が開始されました。
西条市では(1)森林整備の推進、(2)人材育成・担い手確保、(3)普及啓発、(4)木材利用の促進を目的として活用することとしています。
詳しくはこちらをご覧ください。
小学校での実施の様子
西条小学校
▼対象 5年生(86名)
▼日時 令和5年1月24日(火曜日) 10時20分から11時50分
令和5年1月25日(水曜日) 10時20分から11時50分
▼場所 西条小学校、陣屋跡
▼講師 特定非営利活動法人西条自然学校
▼内容 西条小学校では2日にわたり、2クラスで実施しました。
陣屋跡では西条市の名木に選ばれている欄干橋の松並木を観察しました。水路の土手が崩
れないように、昔の人がこの場所に松を植えたそうです。学校に戻り、森林についての講義
を受けた後、ヒノキの枝を使ったクラフトをしました。
児童らは「人工林は木の畑で、農作物と違い収穫には50年ほどかかるという話を聞いて
驚いた」、「森林には水をゆっくり流すという役割があるとわかった」、「間伐材で作られ
た割り箸を使おうと思った」と感想を述べていました。
石根小学校
▼対象 5年生(18名)
▼日時 令和4年12月22日(木曜日) 10時10分から12時00分
▼場所 石根小学校、貴船神社
▼講師 特定非営利活動法人西条自然学校
▼内容 石根小学校から貴船神社に向かい、クスノキやムクノキの観察をし、常緑樹と落葉樹のち
がいを学びました。境内はイチョウの葉で黄色い絨毯のようになっていて、児童らは歓声を
上げていました。
学校に戻ってからは、ヒノキの枝を使ったクラフトをしたり、森林が持つ役割について学
びました。
児童らは「ムクノキの周りが6.7メートルもあって驚いた」、「木の年齢の調べ方や年輪
から昔の空気を調べられることがわかった」と感想を述べていました。
周布小学校
▼対象 5年生(20名)
▼日時 令和4年11月1日(火曜日) 10時20分から12時00分
▼場所 周布小学校、周敷神社
▼講師 特定非営利活動法人西条自然学校
▼内容 周布小学校は、昨年度に続いて2回目の活動です。はじめに、周敷神社で樹木の観察をし
ました。周敷神社には「クスドイゲ」や「バクチノキ」など、珍しい樹木があります。児童
らは、実際に樹木や葉を触りながら熱心に講師の話に耳を傾けていました。5mmほどの小
さな種が巨大なクスノキに成長するという話では、驚き関心を寄せていました。校舎に戻っ
てからは、ヒノキの枝を使ったクラフトを通して木の成長について学んだり、森林を手入れ
することの大切さについてお話を聞いたりしました。
児童らは「学校の近くの神社に珍しい木があることがわかった」、「昔はクスノキが防虫
剤として使われていたことに驚いた」と感想を述べていました。
吉岡小学校
▼対象 4年生(20名)
▼日時 令和4年10月25日(火曜日) 10時30分から12時10分
▼場所 吉岡小学校
▼講師 特定非営利活動法人西条自然学校
▼内容 吉岡小学校は、2012年にセンダンの木をモチーフとしたイメージキャラクター「せんち
ゃん」を策定し、以前から緑に親しんできました。はじめに、校内の樹木について観察し、
人工林と自然林、落葉樹と常緑樹、針葉樹と広葉樹についてや種子散布についてのお話を聞
きました。児童らは積極的に発言をしたりメモを取ったりして講師の話を真剣に聞いていま
した。校舎に戻ってからは、木の成長についての話を聞いたりヒノキの枝でクラフトをした
りしました。
児童らは「種がどのように運ばれるか知ることができた」、「将来は木の家を建てて住み
たい」と感想を述べていました。
田野小学校
▼対象 5年生(13名)
▼日時 令和4年10月6日(木曜日) 13時35分から15時15分
▼場所 田野小学校、牛頭天王宮
▼講師 特定非営利活動法人西条自然学校
▼内容 参観日での森林環境学習であったため、保護者の方にも参加していただきました。はじめ
に、校庭のセンダンの木についてお話を聞きました。若木と大木との違いに驚いている様子
でした。その後、隣接する牛頭天王宮でヒノキの観察をしました。葉や球果などの説明を聞
き、児童らも興味津々でした。また、こちらの牛頭天王宮は地元ではあまり知られていない
ようでしたが、疫病を自由に操る力があるといわれている牛頭天王を祀っています。学校に
戻ってからは、人工林と自然林についてお話を聞いたりヒノキの枝でクラフトをしたりしま
した。
児童らは「知らなかったことを知ることができた」、「森林について興味がわいた」と感
想を述べていました。
神戸小学校
▼対象 5年生(33名)
▼日時 令和4年10月4日(火曜日) 10時20分から11時40分
▼場所 神戸小学校、神戸公園、眞導寺
▼講師 特定非営利活動法人西条自然学校
▼内容 はじめに、神戸公園と眞導寺にてフィールドワークを行いました。児童らはスギとヒノキ
の違いを観察したり人工林と自然林についてお話を聞いたりして、身近な森林に対する知識
を深めました。学校に戻ってからは、ヒノキ等の枝でクラフトをしました。直径1.5cmほど
の枝を紙やすりで磨き、年輪の観察や樹木の成長について学びました。
「近場の木について知ることができた」、「森林の役割がわかった」と森林への関心が高
まりました。