本文
西条市の学校教育の目標
<令和6年度 西条市の学校教育の目標>心豊かにたくましく生きる西条っ子の育成
<学校教育における重点目標>
今年度の学校教育が特に目指す「5つ」のポイント
1 「学びあい学習」の推進
「学びあい学習」とICT(タブレット端末・協働学習アプリ「スクールタクト」)を効果的に活用し、すべての児童生徒が「つながる・分かる・楽しい」授業づくりを目指す
2 グローバル社会を生き抜く人材育成に向けた英語教育の推進
質の高いALTの増員による、「国際共通語の英語が話せるまちづくり」とグローバルレベルでの異文化理解、コミュニケーション力の向上を目指す
3 いじめ・不登校対策の充実
教師の生徒指導力と授業力の向上による、充実した学級経営、授業経営を通して、児童生徒のいじめ・不登校の未然防止、自立支援を目指す
4 特別支援教育の充実
将来的な特別支援教育におけるインクルーシブ教育の実現に向けて、児童生徒一人一人のニーズに合わせた支援の充実を目指す
5 コミュニティ・スクール(全小・中学校で学校運営協議会制度の確立)の推進
地域の教育資源を活用し、学校・家庭・地域がつながって、明るく温かい学校づくり・ともに支え合う地域づくりを目指す
1 「ともにつくり、みんなが育つ学校」の創造
(1) 一人一人の子どもを大切にする学校
保護者、地域、関係機関と連携・協働して一人一人の子どもを大切にする教育を推進する。
人権・同和教育の推進
・愛媛県人権対策協議会との連帯
・西条市人権・同和教育の研修の充実と実践化
生徒指導の充実
・不登校対策
不登校の未然防止に向けた学級経営と授業経営の充実(生徒指導力と授業力の向上)
児童生徒の社会的自立を目指し、温かい学校づくり・児童生徒の居場所つくりに向けて児童生徒一人一人に寄り添った支援・指導の工夫改善
・いじめ防止対策
西条市及び各校のいじめ防止基本方針に基づき、いじめの早期発見・早期対応を基本とした総合的ないじめ防止対策の充実と推進
・校内指導体制の充実
ハートなんでも相談員、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーとの連携強化と校内サポートルーム(メタバース)等の児童生徒支援の充実
・関係機関との連携強化
西条市青少年育成センター(教育支援教室)、ウイングサポートセンター、東予子ども・女性支援センター、高等学校、警察署、フリースクール、放課後デイサービス、放課後児童クラブ等関係機関との連携強化と児童生徒支援の充実
・家庭児童相談員等との連携強化
家庭児童相談員等との連携強化による児童虐待、DV、ネグレクト、ヤングケアラー等の早期発見、早期対
・ICTを活用した学習指導、相談支援
特別支援教育の推進
・特別支援学級での教育の充実(新たな学級編成基準:自閉症・情緒障がい特別支援学級6人→8人)
・将来的な特別支援教育におけるインクルーシブ教育の実現に向けて退級を見据え、児童生徒一人一人のニーズに合わせた個別の教育支援計画の充実と実践、進路相談の推進
・東部・西部ウイングサポートセンター等、関係機関との連携強化による校内教育支援体制の充実
(2) 子どもの成長を支える家庭や地域との連携・協働
学校や子どもの様子について積極的に情報発信するとともに、子どもの成長につながるよう地域の人的・物的資産の有効活用を図る。
コミュニティ・スクールの推進(人とつながる・社会とつながる・未来につながる)
・全学校における学校運営協議会の設置と学校・家庭・地域との連携強化
・地域、企業、各種団体、学校支援ボランティア等と連携・協働した体験学習の推進
家庭・地域への積極的な情報発信
・ホームページや学校だより等の充実による、学校や児童生徒の良さの発信
・広報さいじょう(特集記事、子育てひろば等)、HP、FB等を活用した情報発信
(3) 教師力の向上と学校力の充実
教職員の学習指導や生徒指導の力を向上させるとともに、教育目標を具現化するためにチームとして取り組む学校づくりを推進する。
学校マネジメント力の向上
・学校の教育理念や教育目標、経営方針の明確化
・創意ある教育課程の編成と実施
・実効性のある学校評価の実施と改善
・校務の情報化と教職員の意識改革による業務改善
教職員の資質能力の向上
・綱紀粛正の徹底
・危機管理意識の高揚
・若年教職員の授業力・生徒指導力の向上のための研修、支援の充実
・各種研修会の充実
(4)安全・安心な教育環境の充実
安全・安心な学校・地域をつくるため、地域とともに防災教育等の充実・発展を図りながら、防災人づくりを推進する。
各校の防災管理体制整備、防災環境整備の推進
・防災マニュアル(危機管理マニュアル)の見直し、改善
・実践的な避難訓練の実施(避難所運営、引取り訓練、各種シミュレーション訓練)
・感染症予防に徹した安全管理
各小・中学校区における防災教育の推進
小・中学校と地域が連携した防災教育の実施
関係諸機関との連携
・各地域防災士との連携強化
・児童生徒をまもり育てる協議会、健全育成協議会等との連携による学校・地域の安全確保
(5)業務改善の推進
教職員一人一人が、誇りや情熱、やりがいを持って働ける教育環境を整備し、ワーク・ライフ・バランスを実現しながら、子どもと向き合う時間の確保や教職員のウエルビーイングの向上を通して、質の高い教育を実現する。
教職員の業務の効率化・適正化
・部活動地域移行を目指した取組の推進(地域クラブ、合同部活動、拠点校部活動、部 活動指導員等の充実)
・スクール・サポート・スタッフ、学習補助員等の配置による業務の適正化・軽減化
・校務支援ソフト、グループウェア、テレワーク等を活用した業務の効率化・軽減化
・放課後等の保護者相談業務(モンスターペアレンツ等)、生徒指導業務等への適切な対応と支援
教育DXの推進
・教育DXの推進による、校務の情報化分野の統合(ゼロトラスト)、セキュリティ強化
(6)学校規模適正化等の検討
将来的に児童・生徒数の減少が想定される中、子ども達の豊かな人間性の育成や良好な学習環境の創出等の見地から、将来あるべき学校規模等の基本方針を検討し、「ともにつくり、みんなが育つ学校」の創造に資する。
学校規模適正化基本計画(案)の策定
将来的な本市の水泳授業のあり方の検討
2 知・徳・体のバランスのとれた子どもの育成
(1) 「学びあい学習」とICT教育の推進
「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図るために、「学びあい学習」と「ICTの効果的な活用」のもと、主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善を通して、新しい時代に求められる資質・能力を育成する。
「学びあい学習」とICT教育の推進
・毎日の授業場面で「学びあい学習」を基本とし、タブレット端末・協働学習アプリ(スクールタクト)を効果的に活用した教育を推進
・すべての児童生徒にやさしい「授業のユニバーサルデザイン化」による、「学び方を学ぶ」取組の推進、「授業デザイン」「授業モデル」の活用
・問題解決学習、ジャンプ問題の実践、「めあて、課題、まとめ、振り返り」などの提示、ノート指導の充実
・児童生徒一人1台タブレット端末の持ち帰り学習の推進と充実
・オンライン学習の在り方研究
SDGsの推進「ESD(持続可能な開発のための教育)の視点に立った取組推進」
・各校、地域の実情に応じたテーマ及び養われる能力・態度等の設定
・主体的・協働的な学びによるESDの実践と報告
遠隔教育の継続と充実
・WEB会議システム等を活用した遠隔授業や交流学習の推進
(2) 確かな学力の定着と向上
基礎的・基本的な知識・技能の定着を図るとともに、学んだことを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力を身に付け、学びに向かう態度を育成する。
学習指導要領の趣旨を踏まえた「分かる・考える・伸びる」授業の創造
・全国学力・学習状況調査等の適正な実施、調査結果の分析と活用
・EILS(えひめICT学習支援システム)の活用
・学習アプリ、デジタル学習教材等、地域や児童生徒の実態に応じた教材活用と授業づくりの充実
・新聞を読む習慣づくりと学校図書館を活用した読書活動の推進
質の高いALTの増員による、児童・生徒の英語力及びコミュニケーション力の向上
・グローバル社会を生き抜く人材育成に向けた英語教育の推進
・質の高いALTの増員による、「国際共通語の英語が話せるまちづくり」とグローバルレベルでの異文化理解、児童・生徒の英語力、コミュニケーション力の向上
情報活用能力の育成
・基礎的基本的な知識技能としての情報活用能力の習得
・SNSの適切な活用等、「情報モラル教育」の充実と推進
・ICT教育指導員・支援員の活用、プログラミング教育の推進
言語活動の充実
・「国語科」を中心とした児童生徒の「読む、聞く、書く、話す」スキルの向上、強化
・各教科、教科外部会等における研修の充実と推進
家庭との連携による学習習慣の定着
・家庭学習の仕方や手引きの活用についての啓発と連携
・繰り返し学習の徹底
・学校と家庭による習慣化の見届け
(3)豊かな心の育成
豊かな体験を通して、生命を尊重し、感動する心、礼儀や規律を重んじる心を育成する。
自己を見つめ生き方を考える道徳教育の推進
・考え議論する道徳科の授業の充実
・学校、保護者、地域が連携した道徳教育の推進
優れた芸術や伝統文化、異文化に触れる活動の充実
・次代を担う子どもの文化芸術体験事業の推進
・異文化体験活動の充実
文化芸術による子ども育成総合事業
・巡回公演事業・芸術家の派遣事業の実施
・コミュニケーション能力向上事業の実施
・にほん語指導教育事業の実施
(4)幼・保、小、中、高の連携・協働体制の確立
心身の調和のとれた発達を促し、人間性の基礎を培う教育を推進するため、幼・保、小、中、高の連携を強化する。特に、小学校から中学校の義務教育9年間において、学びの連続性を重視した教育を実現する。
学校家庭地域連携推進事業
・各中学校区の課題を共有し、解決するための共同実践研究の推進
児童・生徒一人一人を大切にした学級経営の改善と充実
ふるさとを愛する心を育てる教育の推進
・キャリア教育の推進
・ふるさとや郷土の偉人に学ぶ体験学習等、総合的・横断的な学習の推進
・環境教育、福祉活動、ボランティア活動等各校の特色を活かした教育の推進
(5)健やかな体の育成
生涯を通じて活力ある生活を送るための基礎となるたくましい体の育成を図る。
体力つくりの推進
・児童生徒の体力向上に向けて、創意工夫を生かした授業等の推進
・部活動地域移行を見据え、「西条市の設置する学校に係る部活動の方針」を策定し、安全で適切な部活動の運営と競技力の向上
・スポーツ協会、各種目協会、スポーツ推進委員等との連携・協働
・次世代育成支援スポーツ事業等、スポーツ教室への積極的な参加の奨励
食育の推進
・給食指導等、食に関する指導の充実
・地元産品の啓発と地産地消の推進
・農家や野菜ソムリエ、企業活動等、関係機関・団体との連携
学校給食における運営等の検討
・効果的かつ効率的、安全・安心な運営体制の検討
・学校給食施設、備品の整備・充実
規則正しい生活習慣の確立と薬物乱用防止教育等の推進
・児童・生徒、保護者や地域への啓発
・保健所、警察等、関係機関・団体との連携