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広報専門員の気ままに西条歩き Vol.16小松地区(後編)

ページID:0052564 更新日:2019年4月1日更新 印刷ページ表示

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次の目的地は、四国第六十一番霊場の香園寺(こうおんじ)

香園寺

別名、「子安大師」「子安さん」と呼ばれています。

香園寺への看板

香園寺は聖徳太子(574〜622)の開基という四国霊場屈指の古刹であり、一方、境内には本堂と大師堂を兼ねた超近代的な大聖堂を構えている。(略)弘法大師が訪れたのは大同年間(806〜10)であった。ある日、門前で身重の婦人が苦しんでいた。大師は、栴檀の香を焚いて加持、祈祷をした。すると婦人は元気な男子を無事に出産した。これが機縁となり、大師は唐から持ち帰った小さな金の大日如来像を本尊の胸に納め、再び栴檀の香を焚いて安産、子育て、身代わり、女人成仏を祈る「四誓願」の護摩修法をされて寺に遺し、霊場に定められた。

四国八十八ヶ所霊場公式ホームページより抜粋

聖徳太子開基という長い歴史を誇りますが、昭和51年につくられた大聖堂が特徴的。

アイコン 越智さん「ご本尊が大日如来でね、2階で見えます。モダンな建物は、当時最新の技術で作られたということです」

香園寺 全体像

お遍路さんも多く、鐘「カーン」「コーン」という音に混じって杖の「チリーン」という音も聞こえます。安産のお祈りやお礼参りのために訪れる方も多数。

アイコン 森山さん「これまで見たどのお寺よりも大きいー!昔、赤ちゃんの時に来たことがあります」

アイコン 本宮さん 「私も!生まれた時に、親が連れてきてくれたらしいです」

 アイコン 日野「ほうなんじゃね~。私の友達の多くも安産のお祈りに来とるみたい」

アイコン 平塚館長「おっ、子どもさん連れのご夫婦がおるね」

さすが子安さん。お礼参りだそうで、撮影をお願いしてみました。

ん~っかわいい女の子!すやすや寝ています。

香園寺 赤ちゃん

アイコン 本宮さんアイコン 森山さん「やばい!やばいやばい、天使」

大聖堂の右手前には、子安大師像があります。弘法大師・空海が左手に赤ちゃんを抱いています。

香園寺 仏像

アイコン 越智さん「じゃあ次、三嶋神社に行きましょう」


三嶋神社

三嶋神社は香園寺から国道11号方面に行ったところ。今日は裏から入ります。

三嶋神社への入口

 アイコン 日野「この神社、丘の上に建ってるんですねー」

アイコン 越智さん「そう、この小山全体が実は『船山古墳』っていう古墳なんです(愛媛県指定史跡)。

この三嶋神社はかつて今よりずっと北の方にあって、江戸末期にこちらに遷ることになって今の拝殿のところを掘り起こしてみたら、大きい円墳が見つかったんよ。

そこから、石棺や銅鏡、武具や勾玉(まがたま)なんかの副葬品も出てきた。そのなかの勾玉と管玉(くだたま)は東京国立博物館に納められとります」

アイコン 松田先生「はーっ、そうだったんですか。常設展示はされてないですよね?」

アイコン 越智さん「普段は展示はしてなくて、収蔵されとるんじゃなかろか。古墳時代の特別展などには展示されるんだと思います。

ここには小さい古墳もたくさんあって、例えばここ。ポコってなっとるのが全部古墳」

三嶋神社 古墳
画面中央のようなふくらみが随所にみられました!

アイコン 越智さん「群集墳なのでこれ以外にも小さいのがたくさんあって、全部で17基あるんよ。

昔は、地面が砂利じゃなくて土やったけん、須恵器や土師器がなんぼでも見つかりよった」

 アイコン 日野「教科書で聞いた単語が続出だ。古代が一気に身近になった気がする」


古墳で盛り上がりましたが、ものすごい大きな円墳があったという拝殿はこちら。

三嶋神社 社殿

その古墳の東に位置する三嶋神社は、元明天皇の和銅5年(712年)詔勅により、国司越智玉輿、玉澄父子が井出郷(小松の古名)の総鎮守として、大山祇神社より勧請し、社殿を建立したのが始まりである。古来より、小松藩歴代藩主の崇敬が厚く、寛永15年(1638年)初代藩主直頼が本殿を再建し、3代藩主直卿が奉納した扁額と社号石や石造手水鉢(ちょうずばち)などがある。現在の社殿は、嘉永7年(1854年)に、新宮原から移されたものである。

今どきの西条(西条市観光物産協会サイト)より抜粋

アイコン 越智さん「ここには、江戸時代に時刻を伝えた時太鼓(ときだいこ)があります。

時太鼓は石高が十万石以上ないと打てんかったけど一万石の小松藩でも叩いてた。これはおそらく直卿さんのおかげだろうと言われています。また藩政時代に陣屋にあった太鼓櫓(やぐら)が、今僕がいる小松温芳図書館のところに移築されてありました。今はもうないですけどね」

アイコン 日野「時太鼓、特別に許されてたんですね」

そしてこれが直卿(なおあきら)公より奉納された手水鉢。

三嶋神社 手水

表の階段を下りて、神社北側へと。

アイコン 日野「結構急な石段!」

アイコン 松田先生「これはすごいですねー」

三嶋神社 階段

アイコン 平塚館長「ここの祭りには、来たことある?」

アイコン 森山さんアイコン 本宮さん「ないですー」

アイコン 平塚館長「この石段をだんじりが上がるけんね」

【参考画像】
三嶋神社だんじり 登り

アイコン 森山さんアイコン 本宮さん「そうなんですか!」

アイコン 日野「まだ写真でしか見たことがないんやけど、すごいよ。」

アイコン 越智さん「ようやるよねえ(笑)舁いて上がりよって、だんじりが倒れかかってきたときは大変やった。」

石段を下りたところには、「三島新宮」と書かれた市指定文化財の石碑があります。

三嶋神社 一柳直卿公の字
注連縄をめくって?字を見せてくれる越智館長。

アイコン 越智さん「これ、正直あんまり上手いと思わんことない?(笑) 直卿さんは色んな字を書き分けられる方やけど」

アイコン 松田先生「た、たしかに…」


藤木橋

これ以降は伊予小松駅まで東に進みます。

途中のお宅で庭木の剪定をしていたのは、合併前の小松の町長さん。

庭木剪定
(逆光で、すみません)

「撮ってもええけど男前に撮ってよ。どこ歩いて回りよん?」

アイコン 平塚館長「佛心寺からずーっと。」

「そら、大変じゃ。まあ、がんばって。小松のことを知ってください」

アイコン 平塚館長「はい、気を付けて」

藤木(ふじき)橋を渡ります。越智館長の指の先には、上流の「小松橋」。

小松川

アイコン 越智さん「あそこらへんから、縄文時代後期の注口(ちゅうこう)土器がいっぱい出てきよったんよ。

上の小松橋は大正15年にできた、ガス灯のついた鉄筋コンクリートの橋で、開通式の時は何千人もの人がお祝いに来て小松川の土手や河床を埋め尽くしたそうです」

アイコン 松田先生「何千人もですかぁ!」


目の前には西条市役所小松総合支所が見えてきました。

小松総合支所

小松総合支所

住宅と小松小学校の間からは、石鎚山が。

アイコン 松田先生「ほー、きれいに見えますねぇ」

小松から眺める石鎚

アイコン 越智さん「これがさっき言うた『伊予の高嶺』ね」

アイコン 平塚館長「石鎚山は古川橋から見るのもきれいなよね」

アイコン 日野「古川橋!以前一緒に歩いた神拝公民館の川上館長もそうおっしゃってました

そして小松郵便局の裏を通り、

小松郵便局

味のある洋品店の前を通ります。まちの中心に近づいている感じがします。

アイコン 森山さん「あれかわいい。スタイル…」

スタイル洋装店

アイコン 本宮さん「スイルってなってるのもいい」

見上げる二人

たまたま「ガラリ」とお掃除に出てきた散髪屋さんにも出会いました。

床屋さん

「写真?ええよ。お好きにどうぞ(笑)」


伊予小松駅

小松駅前交差点では小松小・石根小のALT(外国語指導助手)のジェシカ先生にばったり。

ALT ジェシカさん

電車で西条駅へ行くとのことでした。

私たちは駅から南へ、商店街方面へ行くことに。

商店街

商店街の街路にところどころ直径十数cmのマンホールのようなもの。

小松町ふるさと祭り 竹を入れる穴
この商店街を舞台に毎年行われている夏祭り「小松町ふるさと祭り」の文字も。

アイコン 越智さん「ここに竹を入れるんよね」

ふるさと祭りの様子(ふるさと祭りの様子)

アイコン 日野「なるほど!本格的ですごいですね…」

史跡盛りだくさんの小松歩き、公民館でフィニッシュ。

アイコン 松田先生「写真撮りますね。おつかれさまでした。はい、ポーズ!」

最後に記念写真

アイコン 日野「歩いてみてどうでしたか?」

アイコン 森山さん「小松といえば篤山先生のことくらいしか知らなかったけど、由緒のある寺や神社を知ることができました。小松は歴史が深いなって。

特に香園寺。建物がとてもでっかいところや、安産を願うところがいいなぁと思ったので」

アイコン 本宮さん 「お寺が好きでよく行くんですが小松のことはあまり知らなくて、寺社の成り立ちとか隠れた魅力も教えていただけて新鮮で面白かったです。

個人的には、石が削られとったところ(棚橋小団兵衛のお墓)が面白かった」

アイコン 日野「一緒に歩いてくれてありがとう!

写真を撮るのに必死で、意外とお話しできなかったのがちょっと残念やけど。また機会があればお願いします」

アイコン 平塚館長「ぜひまた来てくださいね」

アイコン 越智さん「ホームページの原稿も見ますけんね」

アイコン 日野「そうですね、チェックよろしくお願いします!」

アイコン 森山さんアイコン 本宮さんアイコン 松田先生「ありがとうございました」


知っているつもりでも、行ったことのないところばかりだった小松。

地域の方が、江戸時代の偉人を「篤山先生」「直卿公」と親しんで呼び、彼らが今もまちで活きていることが印象的でした。

平塚・越智両館長のように、誇りを持って歴史やまちを大事にする方の、まちへの愛情がこもったお話を聴くとそのまちが好きになるのかも。すっかり小松のファンになりました。

また、高校生とまちを歩き、「私も昔こういう機会があれば、進学前にもっと西条のことを好きになれてたかもしれない」という思いもよぎったのでした。

次は、どこへ、誰と行こうかな。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

広報専門員 日野

 

※情報は取材当時(2017年12月)のものです。

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参考

協力:小松公民館

参考資料:西条市ウォーキングマップ、小松公民館だより、いよ小松町文化財

お問い合わせ

・ウォーキングマップについて…健康医療推進課 TEL:0897-52-1215

・地域のことについて…小松公民館 TEL:0898-72-2631

・この記事について…シティプロモーション推進課 広報係 TEL:0897-52-1204


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