本文
次世代育成支援スポーツ事業
「次世代育成支援スポーツ事業」とは
西条市では「市民一人1スポーツ」の目標を掲げ、スポーツによる心身の健全な発達や健康および体力の保持増進、さらには精神的に充実した毎日を過ごしていただくため、市民スポーツの普及や振興に努めています。
その取り組みの一環として、平成17年度から展開しているのが「次世代育成支援スポーツ事業」です。
この事業は、オリンピック代表選手やプロ選手などのトップアスリートを講師に迎え、小学生・中学生・高校生等を対象に各種スポーツ教室を開講することで、スポーツを通じて次世代を担う青少年の健全育成を推進しようとする西条市独自の取り組みです。また、その指導者や保護者などにも参画いただき、平成29年に開催の「えひめ国体」を見据えた地域の競技力向上を図ることも目的としています。
スポーツ関係施策を総合的に推進する「スポーツ基本法」施行
そうした中、制定から50年が経過し取り巻く状況が大きく変化していた「スポーツ振興法」に代わり、平成23年に新たなスポーツ推進のための基本的な法律として「スポーツ基本法」が施行されました。
その前文には、「スポーツは次代を担う青少年の体力を向上させるとともに、他者を尊重しこれと協同する精神、公正さと規律を尊ぶ態度や克己心を培い、実践的な思考力や判断力を育む等人間形成に大きな影響を及ぼすものである」と明記されています。
これにより、青少年の「自立して生きる力」と「ともに生きる心」を育む社会総がかりの取り組みにおいて、スポーツが果たすべき役割と重要性が明確化されることとなったのです。
「次世代育成支援スポーツ事業」における新たな展開
この法改正を受け、西条市でも「次世代育成支援スポーツ事業」の一層の拡充発展を図るため、事業展開を大きく3つのステージ「きっかけづくり」「ステップアップ」「競技力向上意識啓発」に分け、体系立てた事業の推進に努めることとしました。
具体的には、まず「きっかけづくり」のステージとして、競技経験のない小学校低学年の児童などを対象に、複数の競技種目体験などを通じたスポーツに親しむ窓口となる場を提供することとしました。
また「ステップアップ」のステージとしては、従前から行ってきたトップアスリートによる各種競技教室について、引き続きその充実を図りつつ実施することで、主に小中生のレベルアップに取り組むこととしました。
さらに「競技力向上意識啓発」のステージでは、まず競技力の向上を図るものとして優れた指導者による一定期間に及ぶ継続的な各種競技のトレーニング教室開催を、また 意識啓発の取り組みとして講演会やセミナーなどを開催することとしました。これらの取り組みにより、ジュニアアスリートの技術面・精神面でのさらなる競技力の向上を図られるものと考えています。
なお、いずれの段階においても、保護者や指導者の参加も得ることで、将来にわたる地域スポーツの振興を図ることとしていることに変わりはありません。
こうした、スポーツ参加の動機付けに始まり、競技力の向上、さらには意識啓発にまで及ぶ一連の取り組みにより、選手個人や指導者のレベルアップ、ひいてはジュニア世代全体の底上げを図り、次世代に引き継ぐことのできる健全で良好な西条市のスポーツ環境を創出することとしてます。