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Xin chào❣【NHIのLOVE SAIJO Style No.10】手打ちうどん体験・ベトナム麺の種類紹介

ページID:0103996 更新日:2023年10月31日更新 印刷ページ表示

「国際交流員NHI(ニー)の「LOVE SAIJO Style」へようこそ!

※ベトナムから来た3代目国際交流員 NHIが西条で体験し、発見したことなどを通して母国のことをご紹介するページです。

うどん

《うどん作りのレシピ》​

うどん
《出来上がったうどん》

うどんが好きになったきっかけ

 市民の皆さん、「Xin chào~」。先日、西条市の友好都市である保定市の河北大学生たちと、手打ちうどん作りを体験しました。私はこれまで、ベトナムにあるうどん屋さんや、4年前の東京留学中に東京のうどん屋さんでうどんを食べたことがありました。ですが正直なところ、うどんが少し固く厚いので、あまり味を感じられなかったです。また、ベトナムにもうどんのような「バイン・カン」という麺があります。こちらは小麦粉ではなく、タピオカ粉と米粉を合わせて作られるので、柔らかくてモチモチとした食感です。そのため、麺に味が染み込みやすく、うどんより「バイン・カン」の味の方がよく感じられます。ベトナムの麺料理は、お肉や生野菜などの具を日本の麺料理よりたくさん入れて食べますので、麵の味もとても美味しくなります。それらの理由で日本のうどんがあまり好きではありませんでした。

 しかし、今回うどん作りを体験してうどんがとても好きになり、これからもっとうどんを食べてみたいなぁと思いました。それはおそらく、日本のうどんの良さが分かったからです。今回の体験で私がいただいたうどんは「ざるうどん」です。 日本の夏はとても暑いので、「ざるうどん」が人気だそうですが、私も食べてみると不思議なことにとても美味しかったです。今までベトナムや東京のうどん屋さんで食べてきた固く厚いうどんとは違い、今回はうどんがモチモチとしていました。また、前に食べたうどんは味をあまり感じられませんでしたが、今回は甘味を感じることができました。おかしいなぁと思いながら、全部食べてしまいました。今になって理由を考えてみると、私は西条市に来てから母国の麺類料理を食べないようになりました。ですので、「郷に入っては郷に従え」で日本のうどんに慣れ美味しさを感じられたのだと思います。もう一つの理由は、「団結の甘さ」です。河北大学生たちとエリス(西条英語ボランティアの会)の方々が一緒に頑張って作って下さったので、「団結の甘さ」でうどんが美味しく感じられたのだと思います。本当に良い体験でした。

うどん うどん  うどん 

  うどん うどん うどん  

《うどん作りの様子》

 特に、麺を作る始めの段階で、足で踏んで麺をこねるのは非常に面白かったです。河北大学生たちも私も、足を使って料理を作るのは母国であまり見たことがありません。最初、足踏みの目的は、手より力が強い足で麺を簡単にこねることだと思っていました。しかし、インターネットで検索してみると、「粉への水の浸透(水和)を促進しグルテンに網状組織をつくらせる事で、生地をより強靭で弾力のあるものにきたえる事にあります。」という科学的説明がありました。時々、小さなことから面白い知識も勉強できて嬉しかったです。

ベトナム麺の種類

 ベトナムには、うどんのように小麦粉から作られる麺があまりなく、ほとんど米粉から作られています。また、冷凍麺があまりなく乾麺がほとんどなので、麺を作ることより戻す方が難しいです。戻し方を間違えたら、美味しく麺料理を作ることができません。今回、ベトナムの北部・中部・南部それぞれの有名なお米から作られる3種類の麺、フォー、ブン、フー・ティウについてご紹介いたします。

フォー
​《フォー》

ブン
​《ブン》

フ・ティウ
​《フー・ティウ》

北部【フォー】

 まず、ベトナム麺と言えばすぐに思い浮かぶフォーについてお話しします。20世紀初頭、フォーは北部にあるハノイ(現在ベトナムの首都)というところで食べられ始めたと言われていますが、まだ完全には解明されていません。フォーは幅約3〜4mm、厚さ約1.5mmの平たい麺です。乳白色であり、表面は滑らかで麺自体に穴はありません。伝統的なフォーは、石臼で細かく製粉した生米から作られます。製粉した生米をしばらく寝かしてから平たい生地を作り、蒸します。最後に平たい麺のように千切りにしてフォーができます。うどんの作り方より少し複雑ですね。2019年、日本でも乾麺ではなく本格的な生麺のフォーが食べられるように、JVF株式会社を設立したベトナム人が、日本で初めて生麺のフォーを製造する工場を設立しました。

【フォーの作り方を知りたい方々はぜひ下記リンクからご覧ください。】

https://www.facebook.com/100077251838966/videos/1058521148859956​

中部【ブン】

 ブンと言えば、西条市の友好都市であるベトナム・フエ市の「ブン・ボー・フエ」が有名です。ブンはフォーのような切り麺ではなく、押し出し麺です。また、フォーは平麺が一般的ですが、ブンはうどんのような丸い麺です。そのため、フォーよりも色々な料理に使用することができます。たとえば、フォーはつけ麺として食べることができませんが、ブンはつけ麺にできます。色でもフォーとブンを比べることができます。ブンは、フォーのような乳白色ではなく真っ白です。さらに、ブンの材料となる米粉は発酵させることが必要ですが、フォーの米粉は酸っぱくなるまですぐに蒸す必要があります。

【ブンの作り方を知りたい方々はぜひ下記リンクからご覧ください。】

https://www.youtube.com/watch?v=pxt4CVfYBjo​

南部【フー・ティウ】

 フー・ティウは、1950年代からベトナムの南部で発展してきました。春雨のように細く白い乾麺です。フォーとブンはほとんど生麺で販売されますが、フー・ティウは乾麺として販売されます。また、作り方は大体フォーと同じですが、生地を乾燥させてから、乾麺にするのがフォーとの違いです。したがって、フォーとブンよりコシが強く、保存期間が長いのが フー・ティウの特徴です。

【フー・ティウの作り方を知りたい方々はぜひ下記リンクの動画を1分37秒からご覧ください。】

https://www.youtube.com/watch?v=CdhBMzQpTms


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