Xin chào❣【NHIのLOVE SAIJO Style No.9】美しい和紙のあかり

「国際交流員NHI（ニー）の「LOVE SAIJO Style」へようこそ！

※ベトナムから来た3代目国際交流員　NHIが西条で体験し、発見したことなどを通して、母国のことをご紹介するページです。

《伝統工芸コーディネーター・石水睦津美さんとの記念写真》

「和紙のあかり」を作ってみました。

　市民の皆さん、「Xin chào！」。和紙のあかりを作ったことがありますか。本市の友好都市であるベトナムのフエ市で開催された「フエ伝統工芸フェスティバル2023」で知り合った伝統工芸コーディネーター・石水睦津美さんの和紙あかりを作るワークショップに参加しました。和紙のあかりの作り方は簡単で、子どもも大人も体験できます。ですが、奇麗なあかりを作るには工夫が必要です。今回のワークショップでは、飾りの作り方や選び方、そして貼り方、組み合わせ方等を作る前にきちんと考えないと、最終的に奇麗なあかりを作ることはできないことを学びました。ワークショップで使われる和紙はちょうちんの和紙のようで、見たことがない色や奇麗な形があり、とても気に入りました。最近あまり物づくりをしていなかったので、久しぶりにできて非常に楽しかったです。作った和紙のあかりを見てみると、素早く簡単に飾りつけをして作った私の作品よりも、子どもが作った作品の方が奇麗だったのでびっくりしました。完成した後の和紙のあかりも非常に奇麗で、置き物としてもランプの代わりとしても使うことができると思いました。このようなワークショップに参加すると集中力を磨くことができますし、仕事や生活などでバタバタと過ぎていく毎日を忘れてゆっくりとした時間を過ごすことができますので、読者の皆さんもぜひ参加されてみてください。

《ワークショップでの和紙と完成作品》

「ベトナムのランタン」を思い出す

　和紙のあかりを見て、ベトナムのランタンを思い出しましたので、今回は皆さんにベトナムのランタンを紹介させていただきます。ベトナムのランタンを検索してみたら、すぐに中部にある古い港町ホイアンの「ランタン祭り」が出てくると思います。なぜなら、ホイアンのランタンはとても奇麗で、外国人旅行客の中で一番人気だと言われているからです。ホイアンのランタンお祭りは旧暦の毎月14日に行われますが、一番きれいな時期は旧暦の8月14日の夜だそうです。夕日が沈むのと同時にランタンのあかりが付くので、幻想的な旧市街のあかりを楽しむことができます。その中には、非常に美しく有名な「灯篭流し」のあかりもあり、ホイアンのランタン祭りのひとつの特徴です。前世紀からホイアンは大きな貿易港として賑わい、中国と日本からの商船でとても混雑していました。それもあって、ホイアンのランタンは東洋の文化に由来しております。先住民はそのランタンの美しさに心を打たれ、1988年あたりから満月の日にランタン祭りを開催するようになりました。下の写真（1）、（2）のように上からつるすランタンだけではなく、写真（3）の「灯篭流し」というランタンも非常に有名であり、近年人気になっております。「灯篭流し」では、ランタンを川に流すと中に置いてあるキャンドルのあかりが水面に映り、きらきらと星が輝く夜空のような風景が見られます。

　　　　　　　（1）　　　　　　　　　　　（2）　　　　　　　　　　　　　（3）

《ホイアンのランタンの雰囲気》

※　ホイアンとはベトナム中部にあるクアンナム省の都市で、南部ホーチミン市との距離はおよそ830キロです。ホイアンは、ベトナムの古い街並みの雰囲気がまだ残っており、ホイアン旧市街として1999年にユネスコ世界文化遺産に登録された観光都市です。17世紀・18世紀に朱印船貿易が行われていた頃、ホイアンでは日本人やオランダ人、中国人などとの交流が非常に盛んだったので、今でも日本と中国の歴史的建造物がたくさんあります。その中には、日本人を含む外国人に有名な「日本橋」という観光地もあります。なんと、ベトナムの20000ドン（約100円）の紙幣の裏面にはこの「日本橋」が描かれています。

       《ホイアンは赤い所です。》　　  　《20000ドン》　　　　　　　　　《日本橋》

※　ホイアンのランタンは非常に奇麗ですので、機会があればぜひベトナムに行って、ホイアンのあかりを楽しんでみてください。