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Xin chào❣【NHIのLOVE SAIJO Style No. 5】ベトナムのテトとは?

ページID:0096893 更新日:2023年2月7日更新 印刷ページ表示

 

「国際交流員NHI(ニー)の「LOVE SAIJO Style」へようこそ!

※ベトナムから来た3代目 国際交流員・NHIが西条で体験し、発見したことなどを通して、母国のことをご紹介するページです。

ベトナムの「テト」を知っていますか?

「テト」とは、ベトナムの旧正月のことを指します。旧正月は、ベトナム語で書くと「Tết Nguyên Đán」となりますが、ベトナム人の会話では略して、Tết(テト)と使われています。「Tết」は、漢字で「節」という意味です。「テト」というベトナム語を覚えていただければ幸いです。

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「テト」っていつですか?

「テト」は旧暦の数え方で、毎年日付が変わりますが、だいたい1月か2月ぐらいに新年を迎えます。2023年の「テト」は、1月22日(元旦)です。日本に比べて、ベトナムの祝日は少ないのと、「テト」はベトナムで最大の重要な祝日なので、テトの休みは、貴重な長い休暇です。特に田舎で働いている人たちは、テトに合わせて長めの休暇を取ります。

※ 2023年のテト休みは、1月20日から26日まで(7連休)です。

ベトナムにも日本のように十二支がありますか?

日本のようにベトナムにも十二支があります。しかし、2023年は兎(ウサギ)年ではなく、ベトナムでは、猫(ネコ)年となります。街中にはたくさんの大きな猫の装飾が飾られています。ちなみに日本とベトナムの干支は、猫のほかにも違うところがあります。

日本:

子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)​

ベトナム:

子(ねずみ)、水牛(すいぎゅう)、寅(とら)、猫(ねこ)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、山羊(やぎ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、豚(ぶた)

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「テト」には何をしますか?

ベトナムの「テト」には、色々なイベントやアクティビティがあります。客観的にみるとベトナムの「テト」は非常に楽しいです。なぜなら、ベトナムの「テト」の前後は、街がとてもにぎやかな雰囲気だからです。その様子を詳しくご紹介します。

テトの一週間前

大掃除

日本と同じで、年末(「テト」の前)に大掃除をします。家族全員が集まり、ドアや窓、ベット等の小さい隅っこまで丁寧に掃除しないといけません。ベトナム人にとって、一番きれいな状態の家で新年を迎えるのは非常にいいことです。しかし、問題は掃除するのが非常に大変なことです。日本の家に比べると、ベトナムの家は、3階から5階の家が多く、一般的に窓がたくさんあります。掃除が大変なので、若者は家の掃除が終わった後に帰るようにします。ほとんどお母さんは一人で掃除するのは大変ですが、。。。

かまどの神様を礼拝する儀式(12月23日)

この儀式は、Ông táo(オンタオ)とÔng bếp(オンベップ)いう家の守り神を兼ねた神様と台所の神様の儀式です。12月23日、神様たちは天に昇り、自分が住んでいる家の一年間にあったことを天にいる玉皇上帝に報告し、大みそかの30日に戻ってきます。なので、この日はベトナム人が紙でできた冠と靴セット、お酒、生きた鯉、料理を祭壇に捧げます。儀式が終わると買った新しいお供物を祭壇に置き、もともとある古いお供物を燃やします。鯉は神様たちの天に昇る乗り物ですので、川に放します。

テト飾り

ベトナムでは、「テト」の飾りつけを行う習慣があります。お花やイルミネーションなどのさまざまな飾り物があります。その中で、今回ご紹介するのは、北部で飾られる桃の花(hoa đào)と南部で飾られる梅の花(hoa mai)です。これらの花を飾ると街中も、家の中も、玄関前も、非常に鮮やかな景色になります。

 ​hoa dao             hoa dao

                                                    桃の花(hoa đào)  

Hoa Mai tree (Ochna Integerrima) flower, traditional lunar new year in Vietnam             hoa mai

                                                  梅の花(hoa mai)    

Bánh chưng(バインチュン)・ベトナムのちまき

日本の「おせち料理」と同様に、ベトナムの「テト」でも「テト」の伝統料理を食べます。北部、中部、南部ではそれぞれ料理に違いはありますが、今回、ベトナム人なら誰でもしている欠かせないbánh chưngをご紹介します。Bánh chưngは、北部のちまきです。もち米で作った皮に青い豆と味付け豚肉が入っています。Lá dong(ラーゾン)で包んだ後、一晩浸水させ、8時間~12時間ぐらい茹でます。4時間~6時間を絶ったら、一回裏返します。まきで茹でるのは一般的です。なので非常に手間のかかる料理です。

Banh chung  Banh chung

大みそかの「テト」のTáo Quân(タオクアン)番組

日本では、年始年末の恒例、紅白歌合戦という音楽番組が有名ですが、ベトナムでは、Táo Quânというお笑い番組が非常に人気があります。大みそかの前、ほとんどの家では家族で集まって、この番組を見ます。Táo Quân番組の内容は、一年間の経済や、社会、医療、教育等のホットな出来事を面白く振り返るという内容です。

tao quan

「テト」になると!

花火

日本では夏になると、花火大会が行われますが、ベトナムでは花火大会といえば、春です。毎年、最大都市から各地方をかけて、数か所で花火で新年の到来を祝います。日付が変わる頃、ベトナム人は花火が見れるところに集まって、新年を迎えると、花火が打ち上げられるのを見ます。テト花火は、10分から15分くらいで日本の花火のように長く打ち上げませんが、非常に盛り上がります。

※「テト」の花火会場には、ほとんど座る場所がありません。みんな立って花火を見ます。

年始のあいさつ

「テト」では、初日、2日目、3日目の行事が決まっています。初日は父方の親戚、2日目は母方の親戚、3日目は先生を訪問し、新年のあいさつをします。その伝統的な習慣に従って「テト」をお祝いします。他には親しい友人やご近所さんの家にもあいさつに行ったりもします。なので、非常ににぎやかです。パーティーをしながら、カラオケで盛り上がったりします。

※大音量の音楽をかけても大丈夫です!

Vietnamese family drinking tea and having fun at Tet celebration

初詣・お寺にお参り

ベトナムの宗教で最も多いのは仏教徒ですが、7割以上は無宗教です。なので、日本のように自分を無宗教者だと考えていますが、ベトナム人も同様に「テト」になれば初詣に行く習慣があります。そして、寺院や祭壇、廟の前にある木の葉の若芽を家へ持ち帰ります。

西条市で開催したベトナムの「テト」イベント

西条市民のみなさんにベトナムの旧正月の雰囲気を感じてもらうため、1月22日(ベトナムでは元旦の日)にベトナムの「テト」イベントを開催しました。ベトナムのBánh chưngを体験したり、テト遊びのゲームで遊んだり、ベトナムのアオザイファッションショーを見ていただいたりしました。西条市内に住んでいるベトナム人にも参加し、普段会うことのない方たちとの交流の場を作ることができました。

TET            TET

<イベントに来てくださったみなさん>

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<ちまき作り>                 <橋渡りゲーム>

TET           TET

<風船(ベトナムでは土鍋)割りゲーム>    <アオザイファッションショー>


では、最後に「CHÚC MỪNG NĂM MỚI(チュック・ムン・ナム・モイ)~あけましておめでとうございます」。西条市民のみなさんのご健康とご多幸をお祈りいたします。今年もどうぞよろしくお願いします。

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