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Xin chào❣【NHIのLOVE SAIJO Style No.8】ベトナムの料理はどんな味ですか?
「国際交流員NHI(ニー)の「LOVE SAIJO Style」へようこそ!
※ベトナムから来た3代目国際交流員 NHIが西条で体験し、発見したことなどを通して、母国のことをご紹介するページです。
丹原公民館でのベトナム料理デビュー
6月18日、丹原公民館でベトナム人の友人4名と丹原婦人会の方6名と一緒にベトナム料理を作りました。西条市民の方たちと一緒にベトナム料理を作るのは初めてだったので少し心配しましたが、料理を作りながら両国の方と交流ができて非常に楽しかったです。また、ベトナム人の私たちは日本の公民館の料理教室を利用したことがなかったので、最初はどこに何があるのか、道具をどうやって使えば良いのかが分からず、時間通りに料理が完成できるか少し不安がありました。しかし、一緒に手伝っていただいた婦人会の皆さんのお陰で不安がなくなり、楽しい時間を過ごしながら料理を上手く作ることができたと思います。ベトナムの有名な料理と言えば、すぐ頭に浮かぶのが米粉麺の「フォー」やカリカリな食感がおいしいベトナム風のフランスサンドイッチ「バインミー」だと思います。しかし今回は、ベトナム人の家庭料理を紹介したいと思い、お米(ごはん)・豚肉とゆず卵の煮物・揚げ春巻き・鶏むねキャベツサラダ・ツルムラサキのカニスープという5つのメニューを作りました。
《公民館でベトナム料理を作る様子》
ツルムラサキカニスープの紹介
日本にもツルムラサキ野菜がありますが、調理方法が分からないためツルムラサキ野菜を食べない日本人が多いようです。しかし、ベトナムではよくツルムラサキ野菜を食べています。特に海鮮スープを作る時、ツルムラサキ野菜がないと美味しく作ることができないと言われています。今回、ベトナム料理を召し上がった参加者は、家庭料理として豪華なツルムラサキカニスープを食べることに対して「すごいですね」とおっしゃっていました。というのも、日本ではカニの値段が高いので、あまりカニのスープを食べることがないからだそうです。ベトナムの場合は、家庭料理としてよくカニのスープを食べています。ツルムラサキカニスープで使われているカニは田ガニです。田ガニは安いので、時期になると市場でよく売られています。今回は、一緒にベトナム料理を作った方のご友人からいただいたカニで、ツルムラサキカニスープを作りました。実はツルムラサキカニスープを美味しく作るのは簡単ではありません。なぜなら、カニをそのまま入れてスープを作るのではなく、カニの頭と胴体を分けミキサーで粉砕してから、ザルで濾し殻を取り除く作業が必要だからです。この工程をしっかり行わなければ、カニのペーストに水を加える時に、砕いて小さくなった殻が残っているので、食べる時には砂のように感じてしまうのです。結構手間がかかるお料理ですね。
《少し見にくいですが、ツルムラサキカニスープは写真上部の緑色のスープです。》
ベトナム料理の味は?
ベトナムの全土は、大きく北部・中部・南部の3つに分かれており、地域によって料理の味の特徴が異なります。たとえば、北部の料理といえばすぐに「フォー」が思い浮かびます。シンプルで、さっぱりとした味付けが北部では一般的です。ずっと昔、中国の支配を受けていたベトナムの北部は中国と隣接しているので、中国料理の影響を強く受けています。ですので、ヌクマムという漁礁や塩などのしょっぱい味つけが料理によく使われます。中部料理は北部のようにしょっぱい味付けではなく、からい唐辛子を多用したスパイシーな味付けです。また、中部の中でも西条市との友好都市・フエ市では宮廷料理が有名です。それでは、南部の料理の味付けの特徴は何でしょう。南部では、甘くて濃い味付けが好まれています。主に砂糖、ハーブ、ココナッツミルクなどの甘味が料理に使われています。というのも、南部はタイとカンボジアに面し、これらの国の影響を受けているからです。ここで、市民の皆さんに各部の定番料理をご紹介したいと思います。ベトナムにお越しになる機会がありましたら、ぜひ召し上がってみてください。
北部・「フォー」
《写真出典:Foodiesfeed Website》
フォーはベトナムの国民食と言われ、2種類あります。「フォー・ガー」と「フォー・ボー」です。「フォー」は麺の名前で、「ガー」は鶏、「ボー」は牛という意味です。つまり、「フォー・ガー」は鶏肉の「フォー」、「フォー・ボー」は牛肉の「フォー」という意味です。それぞれ、鶏骨と牛骨から出汁をとっています。「フォー」はお米から作られたきしめん状の平たい麺で、非常に柔らかく噛みやすいです。ベトナムでは、麵料理を食べる時にはいつもハーブ、生野菜と一緒に食べるので、お店で麵料理を注文したら、必ずそれらが付け合わせとして一緒に出てきます。これらの野菜以外にも、レモンやスライスした唐辛子などをお好みで入れて食べます。ちなみに、ベトナムでは麺料理を食べる時に日本人のように音を立てる習慣がありません。逆に音を立てることはマナー違反ですので、気を付けて食べるように幼少期から教育されています。箸と一緒にレンゲやスプーンを使い、箸でつかんだ麺をそのまま口に入れるか、一旦スプーンにのせて食べます。口をそのまま器につけてすすることはありません。
※ 通常の値段は1杯・30.000ドンから(約200円)ハーブ、生野菜を含み
※ ベトナムの唐辛子は非常につらいので注意が必要
中部・「バイン・セオ」
「バイン・セオ」はベトナムのお好み焼きだと言われていますが、お好み焼きより非常にカリカリとした食感です。また、お好み焼きのトッピングは色々ありますが、「バイン・セオ」はもやしや小ネギ、豚肉、牛肉、エビ、卵の中からトッピングを選びます。「バイン・セオ」には2つの食べ方があります。1つ目はライスペーパーに野菜と「バイン・セオ」を載せる食べ方で、2つ目は野菜に「バイン・セオ」を載せる食べ方です。「バイン・セオ」のソースは少しつらい味付けのヌクマムです。ヌクマムはベトナムの漁礁と言われ、ベトナムの料理の決め手となっています。ヌクマムがないと料理が美味しくなくなると言われるほど不可欠なものです。
《写真出典:Foodiesfeed Website》
南部・「コン・タム」
「コン・タム」は炭火豚焼肉のご飯です。「コン」はお米のご飯、「タム」は細かくて小さいという意味です。2文字を組み合わせると、細かく砕いたお米のご飯という意味です。「コン・タム」の特徴は炭火焼肉で、とてもいい香りがします。炭火で美味しく焼いた肉や目玉焼き、豚皮の千切りを炒めたものなどをお皿に載せて、ご飯と一緒に食べます。南部にあるホーチミン市では、どこに行っても「コン・タム」のお店がたくさんあり、非常に有名です。屋台でも高級なレストランでも売られており本当におすすめです。お店によってお値段が違いますが、通常は30.000ドン(約200円)前後で食べられます。ただし、「コン・タム」と一緒に食べられるトッピングをたくさん入れると値上がりします。
《写真出典:Foodiesfeed Website》
西条市でベトナム料理教室を開催します。
市民の皆さんにベトナム料理をご紹介するため、8月12日に「ネム・ラン」というベトナムの揚げ春巻きの料理教室を行います。ベトナム料理の材料はドン・キホーテで簡単に手に入りますので、ご紹介させていただくお料理はご家庭でも簡単にお作りいただけます。お家の料理メニューを豊富にしたいと感じる方がいらっしゃいましたら、ぜひベトナム料理教室に参加していただいて、お家でご家族と一緒に作ってみたらどうでしょうか。ベトナム料理作りを通してとても楽しい時間を過ごしていただけると思います。また、ベトナム人との交流に興味を持つ方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひご参加ください。ご参加お持ちしております。
※ ベトナム料理教室についての詳しい情報は西条市国際交流協会へご連絡ください。
※ 体験日には他のベトナムの定番料理も試食できます。
《写真出典:Foodiesfeed Website》