本文
MR(麻しん・風しん混合)ワクチンを接種しましょう
麻しん(はしか)・風しんについて
麻しんについては、海外における流行が報告されており、国内においても、海外からの輸入症例を契機とした感染伝播事例が報告されました。今後、更なる輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されています。
- 麻しんウイルスは、伝染力が極めて強く、万一かかってしまった場合、高熱や発疹以外にも肺炎、急性脳炎、亜急性硬化性全脳炎(約10年位たって発症する脳炎)等の重篤な合併症を併発する可能性があります。約10~12日の潜伏期間で、感染後しばらくしてから発症するため、周囲で発生していないからといって、必ずしも大丈夫とはいえません。
- 風しんは、妊婦が妊娠初期に感染すると先天性風しん症候群と呼ばれる先天性の病気や障がいを持った赤ちゃんがうまれてくる可能性が非常に高くなります。
麻しんと風しんの混合ワクチンであるMRワクチンの接種は、感染予防法として最も有効な手段であることから、定期予防接種の対象の方は早めの接種をお願いします。
定期予防接種が可能となる対象者
接種時に西条市に住民登録があること。
- 第1期 満1歳から2歳になる前日まで
- 第2期 小学校就学前の1年間(4月1日から3月31日まで)、幼稚園、保育所等の最年長クラスの児童(年長児)
令和6年度(2024年度)の第2期対象は、平成30年4月2日から平成31年4月1日までに生まれた人が対象です。
※十分な免疫をつけるためには、2回の接種(第1期・第2期)が必要です。
接種料金
接種対象期間内であれば、無料で接種できます。
対象年齢以外の接種は全額自己負担となりますので、お早めに接種をお願いします!
接種方法
市内予防接種実施協力医療機関
令和6年度 子どもの予防接種実施医療機関一覧 [PDFファイル/512KB]
必ず、医療機関に予約をしましょう!!
※県外の医療機関での接種を希望される方は、中央保健センターまでお問い合わせください。
医療機関へ持っていくもの
- 母子健康手帳
- 予診票
- 西条市の住民と分かるもの(健康保険証など)
救済制度について
麻しん風しん(MR)予防接種は、予防接種法に基づいた「定期接種」です。接種後に健康被害が生じた場合には、被害の程度によって予防接種健康被害救済制度による補償が受けられます。
予防接種健康被害救済制度について(厚生労働省) [PDFファイル/587KB]
注意事項
麻しん(はしか)が疑われる症状が出現した場合には、かかりつけ医または医療機
関へ、麻しん(はしか)にかかった可能性があることを電話で伝えた上で、受診の可否、注意事項(入口や受診時間)を確認し、公共交通機関の利用を可能な限り避けて受診してください。
- 麻しん、風しん両方にかかった人は、接種する必要はありません。
- 病気の治療、予防などのためにガンマグロブリン製剤の注射を受けたことがあるお子さんについての接種時期は、かかりつけ医と相談してください。
医療機関の皆さんへ
発熱や発疹を呈する患者を診察した際は、麻しんの可能性を念頭に置き、海外渡航歴および国内旅行歴を聴取し、麻しんの罹患(りかん)歴および予防接種歴を確認するなど、麻しんを意識した診療をお願いします。
麻しんと診断した場合には、「感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律」の第12条第1項の規定に基づき、最寄りの保健所へ速やかに届け出るとともに、麻しんの感染力の強さに鑑みた院内感染予防対策の実施をお願いします。
海外渡航予定のある方
海外渡航前の注意事項
- ウェブサイト等を参考に、渡航先の麻しんの流行状況を確認すること。
- 母子保健手帳などを確認し、過去の麻しんに対する予防接種歴、罹患(りかん)歴を確認すること。
- 過去2回接種した記録がない場合は、渡航前に予防接種を受けることを検討すること。
- 麻しんのり患歴やワクチン接種歴が不明な場合は、抗体検査を受けることを検討すること。
麻しんの流行がみられる地域に渡航後の注意事項
- 渡航後、帰国後2週間程度は麻しん発症の可能性も考慮して健康状態に注意すること。
- 発熱や咳そう、鼻水、眼の充血、全身の発しん等の症状が見られた場合は、医療機関に受診すること。また受診時には、医療機関に麻しんの可能性について伝達すること。
- 医療機関に受診する際には、医療機関の指示に従うとともに、可能な限り公共交通機関を用いることなく受診すること。
海外渡航者への麻しんの注意喚起(厚生労働省) [PDFファイル/337KB]