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伊曽乃神社祭礼
西条まつりで最大規模を誇る伊曽乃神社祭礼は、例年10月15日午前2時頃からの「宮出し」に始まり、10月16日午後6時頃の「宮入り」まで2日間にわたって行われます。
この祭礼は、だんじり・みこし合わせて80台余りの屋台が繰り広げる豪華絢爛なお祭りです。
夜半から夜明けにかけて、百余りの提灯を灯した屋台が練り歩く姿は、幻想的な祭礼絵巻を再現しています。発祥は定かではありませんが江戸年間宝暦11(西暦1761)年頃の文献上に登場する、伝統的な地域の祭りです。
ギャラリー
15日 宮出し(深夜2時~ 伊曽乃神社)
奉納されるだんじり、みこしが神輿をお迎えに伊曽乃神社境内に集まります。百余りの提灯を灯しただんじりが勇壮に石段を担ぎ上げられます。
80台以上の屋台が提灯の明かりに照らされ、境内前で練る姿に、待ちに待った祭り人の伊曽乃祭礼に対する情熱が伺えます。
動画:2006年お宮出し(約2分50秒)
16日 お旅所(深夜2時~ 伊曽乃宮お旅所)
奉納される80台余りの屋台すべてが再度集まり、ここから丸1日の統一した祭礼運行が始まります。
次から次へとお旅所へ入るだんじり・みこしは、他に負けじと練りを繰り広げてゆきます。提灯の明かりに灯されただんじりを背景に勇壮に走り込むみこしの練りは、その迫力と揺れる提灯をまとった姿で見る人を圧倒します。
動画:2006年お旅所(約3分50秒)
16日 御殿前(午前7~9時頃 西条高校正門前)
早朝にお旅所を出発した屋台が御殿前(旧西条藩陣屋跡・現西条高校正門前)に集まります。
ここでは提灯を灯した姿とは趣が違い、それぞれの彫刻や刺繍飾りが朝日に映えてくっきりと見えます。その美しい姿が陣屋を囲むお堀の水面に写る光景は、水の都西条の情緒を醸し出します。
動画:2006年御殿前(約3分)
16日 川入り(夕刻17時頃~ 加茂川 いそのばし付近河川敷)
加茂川の土手にだんじりが集まりはじめ、祭りもフィナーレを迎えます。
川を渡って伊曽乃神社に宮入りしようとする神輿を見送りに来ただんじりが、夕日を浴びながら土手の上に一列に並ぶ姿は壮観そのものです。
また、清流豊かな川の中では祭りの終わりを惜しみ、水しぶきを上げながら10台余りのだんじりが宮入りに向かう神輿を取り囲み、川の中で練り合います。まさに水の都の祭礼にふさわしいクライマックスです。
動画:2006年川入り(3分)