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食品ロス削減に向けて
食品ロスとは
「食品ロス」とは、本来食べることができたはずなのに、捨てられてしまった食品のことです。 日本での食品廃棄量は年間約2,775万トン(※)あり、このうち、まだ食べられる状態にも関わらず廃棄される「食品ロス」は年間約621万トン (※)あります。これを日本人1人に換算すると、毎日約134g(お茶碗1杯分)のご飯の量を捨てていることになります。
この621万トンという量は、世界中の飢餓に苦しむ人々に向けた食糧援助量(平成26年で年間320万トン)を大きく上回る量です。 日本では食料の大半を海外からの輸入に頼っています。しかし、食べられるものを捨てている現状であり、持続可能な社会の実現のために、食品ロスを削減する必要があります。
※農林水産省および環境省「平成26年度推計」
食品ロスの現状
食品ロスとなっている状況
食品ロスとなっている状況は、次のとおりです。
食品メーカー | 小売店からの返品 印刷ミスなどの規格外品 | 約339万トン |
小売店 | 店頭から撤去された食品 期限切れの在庫品 | |
レストラン | お客さんの食べ残した料理 お客さんに提供できなかった仕込み済みの食材 | |
家 庭 | 調理の際に食べられる部分を捨てている食材 必要以上に調理したことによる食べ残し 消費・賞味期限切れの食品 | 約282万トン |
合 計 | 約621万トン |
食品ロスの原因
廃棄される理由として、次の3つがあり、もっとも多いのが「過剰除去」で54パーセント、次いで「食べ残し」が27パーセント、「直接廃棄」が19パーセントとなっています。
【過剰除去】54% 食べられる部分まで過剰に除去して捨てること【食べ残し】 27% 食事として使用・提供されていたものを捨てること
【直接廃棄】 19% 賞味期限切れや消費期限切れ等で、食事として使用せずにそのまま捨てること
野菜や果物の皮を厚くむいてしまうことや、安売りでついつい買いすぎてしまって食べきれない、冷蔵庫を確認しないでうっかり同じものを買ってしまう、といったことが食品ロスを増加させる原因になります。
食品ロスを減らすには・・・ここがツボ!
1.食材への思いやり
(1) 食材を無駄にしない(野菜の皮や芯を料理に活かす)
(2) 作りすぎた料理をリメイク(残った料理を別の料理に活かす)
(3) 皮を厚くむかない(食品ロスの原因の半分は過剰除去)
今日から実践!食品ロス削減 (家庭・宴会編)
食品ロス削減 (家庭・宴会編) [PDFファイル/1.18MB]
2.買い物する時の心構え
(1) 冷蔵庫の中身を確認してから(うっかり同じものを買わないように)
(2) 確認した内容をメモしたり写真で撮影(携帯電話やスマートフォンなら簡単)
(3) 必要なものだけ購入する(安売りでも不必要に買いすぎない)
今日から実践!食品ロス削減 (外食・買物編)
食品ロス削減 (外食・買物編) [PDFファイル/1.25MB]
3.冷蔵庫の使い方
(1) 開け閉めの回数を減らす(冷気が逃げてしまうと傷みの原因に)
(2) 詰め込みすぎない(庫内の冷気を循環させよう)
(3) 庫内は清潔に(食材に付いていた菌が繁殖することも)
4.消費期限と賞味期限の違い
【消費期限】 決められた方法で保存した場合において、食べても安全な期限のこと。過ぎたら食べないようにしましょう。
【賞味期限】 決められた方法で保存した場合において、おいしく食べられる期限のこと。過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではないので、見た目やにおいなどをチェックして食べられるか判断しましょう。
【他にもこんな点に気を付けて】 買ってすぐに使い切ってしまうのに、ついつい奥から期限の長い商品を取っていませんか?すぐに使い切るのであれば、期限の近いものを買うことで、お店から出る製品廃棄が減ることにつながります。これも立派な食品ロス削減への取組です!
残さんぞう! 30・10(さんまるいちまる)運動
30・10(さんまるいちまる)運動とは・・・宴会時等に最初の30分、最後の10分は自分の席に座り、食べ残しを減らす運動(平成23年度に長野県松本市が提唱)
今、この30・10運動が全国に広まりつつあります。西条市も、「もったいない」を心がけ、食品ロス削減のため30・10運動に取り組んでいます。 ぜひ会食、宴会等から始めていただき、食品ロス削減の取組にご協力ください。
飲食店等からの食品ロスのうち、約6割がお客さんの食べ残した料理で、大変もったいない状況です。会食、宴会等での食べ残しを減らすために、みんなで、次の取組を決めてみませんか。
- 乾杯後30分間は席を立たず料理を楽しみましょう。
- お開き前10分間は自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう。
- 幹事様が中心となって実践していただき、食品ロス削減に向けて食べ残しを減らしましょう。
飲食店での食べ残しを減らすツボ!
1. 注文の際に適量を注文
2. 小盛メニューがあれば利用
3. 料理を注文する際にボリュームを確認し、「食べ切れないかも」と思ったら「少なめにできますか?」とお願い
4. セットメニューの中に食べられない物があれば、注文の際に、あらかじめそれを抜いてもらう
5. どうしても食べきれずに残したときには、「持ち帰ることはできますか?」と店員さんに尋ねてみる
※一人ひとりが考えて行動することの積み重ねが大きな力となり、食品ロス削減につながります。皆さんのご協力をお願いします。
【食品ロス削減について行動する(消費者庁)】
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/