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第3回ローカルファンド研究会を開催しました
西条市では、地域の社会的課題の解決を図り、地産地消型の地域経済を確立するため、今年度よりローカルファンド構築推進事業を開始しています。
10月5日(金曜日)、「地域包括ケア」をテーマとし、元・南砺市民病院院長の南眞司氏に富山県南砺市での取組についてご講演いただきました。
今回は特に医療・介護の視点から、地域での支え合い、地域の課題を一人一人が自分事として解決する取組などについて学びました。
終了後、参加者の方からは「今日伺ったことを西条でもやってみたい」「今後の取組をしていくうえでの励みになった」などの声もあがりました。
この研究会は、まずはローカルファンド(ふるさと基金)についての認知を広げ、先進事例からこの地域での課題解決の道筋を考え、どのようなアプローチを実践していくのか、基金の活用などについてイメージを膨らませるための会です。
次回は11月30日(金曜日)、「エネルギーとまちづくり」をテーマに先進事例を学ぶことを予定しています。どなたでもご参加いただけますので、ぜひお越しください。
研究会概要
1 日 時 10月5日(金曜日)15時30分~17時30分
2 場 所 西条市地域創生センター 3階大研修室
3 内 容
○富山県南砺市および南先生のご紹介~南砺市のまちづくりから~ (一社)場所文化フォーラム名誉理事 吉澤 保幸 氏
○講 演「富山県南砺市での地域包括ケアの取組について~まちぐるみで支え合い、愛着があり誇りに思える故郷づくり~」 南砺市政策参与 南 眞司 氏
南砺市での地域包括ケアの取組について [PDFファイル/8.27MB]
○西条市まちづくりマップについて 西条市企画情報部地域振興課・(一社)場所文化フォーラム名誉理事 吉澤保幸氏
西条市まちづくりマップについて [PDFファイル/1.05MB]
(参加者の様子)
講師紹介
富山県南砺市政策参与 南 眞司 氏
富山県南砺市にて、1983年井波厚生病院内科医長として着任後、地域医療に最前線で携わり、南砺市民病院(市町村合併により名称変更)院長の職を退任後、2014年から南砺市政策参与。
高齢者人口が3割を超える南砺市で、認知症患者を主とした在宅ケアを行政、医療、福祉が三位一体となった包括的な医療、ケアを行うことによって、患者、家族、地域を幸せにするシステムを構築。寝たきりになっても自宅で暮らせる環境づくりを進めている。
長寿社会を幸せな社会にするため、子供や孫へ過重な介護や負債を強いる社会を残さないために、地域包括ケアシステムの構築の必要性を訴え、成果をあげている。
(一社)場所文化フォーラム名誉理事 吉澤 保幸 氏
日本銀行での20年の勤務を経て、2001年2月~ぴあ(株)役員、現在同社取締役(管理担当役員CCO)。MBA、税理士。
企業経営や税理士業務に関わる一方で、場所文化フォーラムやものづくり生命文明機構等を中心に、これまでの金融経験等を活かし、地域金融機関とも連携しつつ、地域活性化のための新たな「志あるビジネス・金融モデル」や「ローカルファイナンス論」の具体化を図ると共に、東京丸の内・国際ビルにある場所文化厨房「にっぽんの...」を交流拠点に、更に「ローカルサミット」の開催等を通じて全国の地域活性化活動の連携等に注力している。また同時に、環境省の提唱する「環境・生命文明社会」の構築に向けた連携を図っている。
ローカルファンドとは
ローカルファンド(ふるさと基金)=コミュニティ財団
…自分たちが直面している問題を解決するために、自分たちでお金を出し合いそのお金の活用を自ら主体的に決めていく基金。
言わば、「市民みんなのお財布」「市民が中心に運営する基金」で、市民・行政による「協働のまちづくり」の形です。
これから、将来に向けて基金のあり方や活用方法など幅広く議論や検討を行うこととしています。