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冬の石鎚山系を登山する皆さまへ
石鎚の冬の訪れは早く、これから本格的な冬山シーズンを迎えます。冬山の事故は年々増加傾向にあり、思っている以上に危険と隣り合わせです。
アイゼンを履いて歩行できたとしても、雪の斜面は滑りやすく滑落の危険が高まりますので、安全に登山をするため、次のことを十分にご注意ください!
冬山登山の際の注意
◆冬山では用意する装備の種類が多く、防寒着などで荷物がかなり重くなります。それを背負って、慣れないアイゼンやスノーシューで歩くことは、夏山より相当の体力が求められます。
また、日没の時間も早いので、余裕のある計画を立てましょう。
◆特に冬山は通常の登山より滑落防止の技術が必要となりますので、しっかりとした技術指導者、ベテランの登山者と一緒に登ってください。
◆登山道は雪でおおわれています。12月から5月下旬まで雪が残るため、事前に山の状況を確認しましょう。
◆事故に遭ってしまった場合は、二次災害の可能性もありますので、自分たちで助けようとせずに、必ず登山道上で救助を待ちましょう。(西条警察署:0897-56-0110)
交通や施設の閉鎖に注意
登山口へつながる道や、登山道中の避難小屋やトイレが閉所している場合があります。それぞれの道路や施設の管理者を確認の上、ホームページ等で開所されているか確認しましょう。
主な道路・施設など
・石鎚スカイライン(12月1日~3月31日を目安に全面通行止め)
道路管理者:愛媛県 久万高原土木事務所(0892-21-1210)
・UFOライン(11月下旬~4月中旬を目安に冬季閉鎖)
道路管理者:高知県いの町 本川総合支所産業建設課(088-869-2115)
・石鎚山公衆トイレ休憩所(11月中旬~4月下旬を目安に冬季閉鎖)
施設管理者:石鎚山クリーンアップ協議会(事務局:愛媛県西条市観光振興課)(0897-52-1690)
・瓶ヶ森バイオトイレ(11月下旬~4月中旬を目安に冬季閉鎖)
施設管理者:愛媛県西条市観光振興課(0897-52-1690)
登山の心得
◆経験・技術・体力に応じた計画を立てましょう。
◆天気予報には、十分注意しましょう。注意報や警報には要注意!!少しでも危険を感じたら中止、下山をしましょう。
◆十分な装備で登山をしましょう。
携帯電話(予備電池)、地図、コンパス、予備食料、防寒具、ラジオ、ヘッドランプ、ライター、手鏡、笛、絆創膏や包帯などの救急医薬品など
◆登山計画書を提出しましょう。
家庭・職場には行き先を伝え、地元の警察署・交番などには登山届を出しましょう。(西条警察署 :0897-56-0110)
◆特に下山に注意しましょう。下山時は、気力・体力ともに衰えているので要注意!!
安全に山を楽しむために(外部リンク:石鎚山系連携公式WEBサイト)
登山前には、トイレを済ませよう
石鎚山系の登山道は、往復で半日はかかるルートもありますが、トイレが設置されている箇所はほんの一部です。
登山に入る前には事前にトイレを済ませる、携帯トイレをもっていくなど、しっかりと体調管理を行いましょう。
登山届を提出しよう
遭難対策として、登山届(登山計画書)を作成し提出するよう心がけましょう。提出することで登山者の緊急連絡先や行動範囲・時間、持ち物・装備を第三者が知ることができ、迅速な救助につながります。
登山届は、登山口付近の警察署に提出することができます。
(石鎚山は成就社・土小屋の両登山口手前にポストがあるので、こちらにも提出が可能です)
簡易登山届と登山計画書の様式例のダウンロード
登山計画書の記載例は、こちら「日本山岳協会ホームページ(外部リンク)」をご覧ください。



