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人権ホットメール2012年2月号

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年1月15日更新

人権ホットメール毎月10日は人権を考える日です

2012年2月号

80歳の卒業式


 西条市出身で、国立療養所大島青松園に入所されている磯野常二さんの卒業証書授与式が、昨年10月に神戸小学校で行われました。
 磯野さんは、1942年7月、小学校5年生の時にハンセン病にかかり強制隔離されました。当時、療養所がある大島には、島民の学校はあっても磯野さん(入所者)が入学できる学校はなく、転出した神戸小学校の記録では、他の学校からの転入通知がないまま除籍処理されていました。このことは、熊本地裁判決や、検証会議報告からも明らかなように、入所者の学ぶ機会も権利も、また、人としての成長さえも奪ってきたという厳しい差別の現実でもありました。
 このような中、大島青松園には、入所者自治会が入所者の中で指導ができそうな人を雇い、子どもたちに教える私塾のようなものがありました。
 それは終生絶対隔離政策の下にあってもなお、子どもたちの将来を保障し、いつの日か解放を勝ち取るために、子どもたちに託した一筋の光明であったと思います。
 当時、療養所に入所するということは、○一生療養所から出られない。もちろん親や兄弟姉妹と一緒に暮らすこともできない。○実名を名乗ることができない。○結婚しても子どもを生むことが許されない。○死んでも故郷の墓に埋葬してもらえないということでした。これは、私たちの無知・無関心が国の誤った法や政策を許し、今日まで、私たち自身が私たちの身の周りに偏見や差別を残してきた結果です。
 磯野さんはすでに80歳、卒業証書を受け取られるということを、私たちはどう受け止めればよいのでしょうか。また、磯野さん自身の思いは、どこにあるのでしょうか。
 卒業証書には、磯野さんの本名『松本常二』が書かれています。両親が名づけた本名を名乗り、「ふるさと」の地に立ち、奪われた磯野さんの人権回復の総和として、磯野さん、私たちの人間宣言の卒業式であったのかどうか。これからの私たちの、西条市の取り組みによって答えが出てくると思います。二度と同じ過ちを繰り返さないために行動していきたいと思います。

西条市人権教育協議会
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