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人権ホットメール2011年10月号

ページID:0061483 更新日:2020年3月10日更新 印刷ページ表示

人権ホットメール毎月10日は人権を考える日です

2011年10月号

「東日本大震災」と「思いやり」 について


 東日本大震災から半年が経過する中、被災地の復旧・復興には、まだまだ長い時間を要すると思います。これまでの報道等から知り得たことを、人権の視点から考えてみたいと思います。
 今回、多くの人たちが、被災された人たちの「悲しみ」「苦しみ」「痛み」を分かち合うために、「今、わたしにできること」は何かを問い続けたのではないでしょうか。
 中国の儒学者である孟子は、「性善説」の中で、本来、人は「惻隠(そくいん)」という他者の苦境を見過ごせない「忍びざる心」(憐れみの心)をもつと説いています。人が困っていれば、自然と自分のことのように心を痛める心持ち、思いやりの心があるといっています。私たちが抱いた気持ちを明快に表しているのかなと納得してしまいましたが、阪神淡路大震災を体験した人たちは、それ以上の確かな思いがあったように感じました。それは、東日本大震災で被災した人たちの現状と自らの被災体験を重ね、「人ごと」「よそごと」ではないと、いち早く支援・応援に駆けつけたという事実から推し量ることができます。
 「人は流した涙の量だけ、優しくなれる」という言葉を聞いたことがあります。涙は、悲しいとき、辛いとき、悔しいときだけではありません。寂しいときもあれば、嬉しいときも、笑いの涙もあり、それらすべての涙の奥には、それぞれの「思い」が詰まっています。だから、同じような「涙」をみれば、その人の立場や思いを感じ、寄り添うことができるから優しくなれるということでしょうか。差別の問題を考えるときも同じではないかと思います。
 学校の人権・同和教育では、「思いやり」というのは、大事な言葉、価値とされています。お互いに相手のことを思いやり共感する。その積み重ねが、仲間づくりやいじめをなくすことにつながるのです。
 ただ、その「思いやり」に見下す意識、してやるんだという意識があるなら、それは、「思いやり」とは似て非なるものであり、本物かどうか見抜く力が必要になります。偽りという字は、「人の為」と書きます。まさに、人のためにしてやるという意識が何を意味するのかよく分かるのではないでしょうか。
 人権を大切にし、差別をなくすのは、誰のためでもない自分のためなのです。人は、誰もが幸せに生きたいと願っています。自分ではどうしようもないこと、自分で選択できないことなどでの「いわれのない差別」で、幸せが奪われることなど断じてあってはなりません。


西条市人権教育協議会
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