本文
人権ホットメール2005年6月号
人権ホットメール毎月10日は人権を考える日です
2005年6月号
「人のふり見て我がふりを!」
4月のJR福知山線の脱線事故は、一瞬のうちに107名の尊い命を奪い、日本国中を震撼させました。
みなさんは、事故の現場から立ち去ったとして非難を浴びている2人の運転士や上司の行動を自分と重ね合わせて、考えてみたことがありますか。
「人命優先」は「自明の理」でありますが、彼らは「列車運転」という大義を選択してしまったのです。
また、ボーリングや宴会に参加した職員も、事故の状況把握が不十分なるが故の行動ではなかったかということも言われています。
もし、私たちが、彼等の立場であったなら、「人命救助優先」の立場に立ちきることができたでしょうか。
今回のJR職員や組織としての一連の行動は、苦しんでいる人がいる現実を見過ごす無関心な態度が、いかに非人間的で許されないことであるか、そして又、指摘されてはじめて気付くことがいかに愚かなことであるかということを、私たちは教えられました。
「人こそ人の鏡」、「人のふりみて我がふり直せ」……、人を責める前に、私たち自身で人権の視点に立った個人や組織のモラルをしっかりと築いていきたいと思います。
西条市教育委員会
お問い合わせ
西条市教育委員会 人権教育課 人権教育係
電話:0897-56-5151 内線:5242