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広報専門員の気ままに西条歩き Vol.2吉岡地区(後編)

ページID:0052565 更新日:2019年4月1日更新 印刷ページ表示

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新池

ここは、通称新池。

国の「道前道後平野農業水利事業」として、調整池として整備された池です。
このあたりは雨量が少なく、昔からたびたび干ばつの被害を受けてきました。

新池は昭和初期に築造され、平成の改修を経、
今は面河ダムや志河川(しこがわ)ダム(丹原町)の水がひかれています※。

本来の機能を果たしながら、地域の憩いの場としても利用されていて、
北側に隣接する「せせらぎ公園」は、屋根つきのベンチがあり
一休みすることができます。

新池を歩く

池の周りの道も広く整備されていて、歩きやすいですよ。

※面河ダム・志河川ダムについて詳細はこちら(水の歴史館)


「金メダル」と書かれた記念碑を見つけました。

田口選手記念碑

そう、ここはミュンヘンオリンピック(1972年)の
水泳100m平泳ぎの金メダリスト 田口信教(のぶたか)選手が中学時代
プール代わりに練習を積んだ場所でもあります。

(田口氏は現在鹿児島県の鹿屋体育大学で教鞭をとられています。)

新池の外周は、あじさいや

新池 あじさい

桜(もちろん今は葉桜です)やつつじが咲き誇るそうです。

新池 桜

ところどころにベンチもあり、ゆったり歩けそうな
ウォーキングスポットでした。


さて、新池を約半周し、広岡のゆるやかな坂道を南西方面へと下ります。
一面に田んぼが広がり、のどかな雰囲気です。

新池から山方面

ゆったりと私に近づいて見つめてくる赤とんぼ。
心で話しかけます。

「あんたの住んどるまちは、ええまちじゃね~」

赤トンボ

坂道をてくてく進むと、小さな丘(小山?)が。
これが阿曽岡(あそおか)城跡です。

昔話によると、ここにはいたずら好きの狸が住んでいて
村人や旅人を化かしては喜んでいたそうな。

心がほっこりするエピソードですよね。

阿曽岡城跡

あぜ道の川沿いには、あじさいが植えられています。
1カ月早く訪れていたら、きれいだったやろうな。


マップは、農道から住宅街を指し示します。

吉岡 田んぼ

山並みが一方に見え、田んぼが広がり、農家風の住居に倉庫。

自分の見慣れた西条の風景、ではあるのですが、
海までの距離、家の並び、標識のデザイン、道路の接続…

いろんなものの違いが、その町独自の「らしさ」を感じさせて、
静かだけど刺激的。

和霊社への道

吉岡 石延方面


公民館でおすすめしてもらった「布都(ふつ)神社」に立ち寄りました。

布都神社

(マップには未掲載です)

こちらも古い神社。

延喜式新明帳(927年編纂)に記載されている
伊予24社 周桑地域3社のうちの1つです。

布都神社

案内板には「1342年、阿波の将 細川頼春の侵攻により焼失後、
数回遷座し現在位置に小社を建立し祀る。」とあります。

布都神社 看板

境内にはモチノキの大木が保存されていて
社殿をやさしく守っているかのようでした。

布都神社 モチノキ


そして、県道を丹原方面に進むと、

県道今治丹原線

コースの南端にある和霊社・太子堂・塩釜社に到着します。

3つの社

吉岡産業組合を設立し、現在の農協の基盤を作り貢献した
郷土の偉人・渡部市太郎氏の先祖が建立されたそうです。

和霊社・太子堂・塩釜社

(左から、塩釜社・和霊社・太子堂)

塩釜社は製塩の神で、一般には塩田に祀られるものですが
潮の干満と出産の関係からか、
安産の神としても信仰されています。


県道をUターンし、ひときわ存在感を放つ独立峰
佐々久山の横を通り過ぎます。

なんとここは山の端から端まで多種多様な古墳があり
県下有数の大古墳群とのことです。

山の中央にある佐々久神社は、
先ほどの布都神社と同じ延喜式神社3社のうちの1つです。

佐々久山と古墳群

今回は登りませんが、登山好きとしては
放っておけません(行きたい…)。

佐々久山 寄り風景


そしてそして、
県道徳能伊予三芳停車場線を左折すると

新町の南端にある「石敢當(せっかんとう・いしかんとう)」
に出会えます。

石敢當

非常に立派な灯篭です!

石敢當

新町は松山藩主松平定行が、藩内に1641年につくらせた町の1つです。
江戸時代は商業地として繁栄し、この灯篭は明治元年に建立。

多発した盗賊から町を守るための防犯灯であり、
一般庶民には夢だった金毘羅参りが
この灯篭を拝むことによって叶うといわれていたそうです。

なるほどな~。


そして、スタート地点へと戻ります。

下校する吉岡小の子どもたちにも会えました。

吉岡小学校

最後に、お仕事の合間の公民館長をぱちり。

吉岡公民館、行事ごとも盛んですが、
館長をはじめとした職員が温かく迎えてくれることと思います。

吉岡公民館 館長


吉岡、読んで字のごとく「吉」=よい「岡」です。

これまでの歴史を大切にし、
物語が受け継がれている様子をたくさん見ることができました。

吉岡独自のマップも充実しているので
歴史が好きな方は特に楽しめると思います。

次のまちも楽しみです。気長に、お待ちくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

広報専門員 日野

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参考

協力:吉岡公民館

参考資料:西条市ウォーキングマップ、吉岡公民館だより「吉岡公民館お茶の間通信」、吉岡荘をたずねる、吉岡歴史散策マップ保存版・ふるさと吉岡フィールドワーク(吉岡歩こう会)

お問い合わせ

・ウォーキングマップについて…健康医療推進課  TEL:0897-52-1215

・地域のことについて…吉岡公民館  TEL:0898-66-5258

・この記事について…シティプロモーション推進課  TEL:0897-52-1682


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