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広報専門員の気ままに西条歩き Vol.15田野地区(後編)

ページID:0041105 更新日:2018年1月29日更新 印刷ページ表示

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県道48号(主要地方道壬生川丹原線)を
丹原文化会館方面へと渡ります。

(交通量が多いので横断には気を付けて!)

文化会館前交差点

このあたりは道前平野の扇状地のため、
泉がわき、ため池の多いエリアです。

マップ08

照井池

こちらは、天神小池。

そして、そばにある天神社。
天神というだけあって、菅原道真公を祭っているようです。

天神社

慶安3年松平隠岐守定行が、領内の一郷毎に菅原道真公の例を勧請して社殿を建立しました。(略)学問の神様として親しまれています。

西条市ウォーキングマップより抜粋

こう歩いてみると、小さな神社がたくさんありますね。


丹原文化会館に到着。

マップ 文化会館

丹原文化会館

丹原文化会館は、平成5年5月6日開館。

大ホール、小ホールほか会議室などがあり
コンサートや講演会、ワークショップなどに利用されている人気の施設です。

たくさんの桜の木が色づいています…!

眞鍋館長「ここは見ての通り、桜がようけあるでしょう。

藤棚もあるし、しょー(とても)きれいなんよ。
また春になったら見に来てください。」


桜の季節を想いながら、
願成寺に到着。

日野「立派な門構えと伽藍ですねー!」

願成寺 門

もともと天台宗ですが、1372年に禅宗(臨済宗)に改宗され
祈願の道場としたそうです。

眞鍋館長「ここには、珍しいお地蔵さんがあるんよ」

山門を入った左側に祭られているのが、
この地蔵菩薩座像です。

願成寺 地蔵

日野「お地蔵さんって目線が低いイメージやけど、
このお地蔵さんは台座が高いんですね!」

眞鍋館長「そうそう、ここに由来が書いてあるけん」

台座の上部四方に、仏法の護法神である四天王の名前が刻まれている。台座正面に「沙界霊」とあり、左横に惟時享保二歳(一七一七)在~(略)とある。地蔵菩薩建立の由来が書かれた珍しいものである。年号の刻んである丹原町内の地蔵尊では最も古いと思われる。

「丹原町の文化財(旧丹原町教育委員会)」より

台座

日野「(今は読めないけど、)すごい。初めて見た」


眞鍋館長「次は、『コバカゲ』のお墓に行きます」

日野「コバカゲ????」

馬塚のクスノキを道路越しに

文化会館横の交差点から見える
お塚のことらしいのですが。

これは、ウォーキングマップには載っていません。

マップ10

近くまで寄ってみました。

紅梅鹿毛のお墓

眞鍋館長「紅梅鹿毛(こばがげ)というのは、馬のこと。

源平合戦の『宇治川の戦い』(1184年)の先陣争いで有名な馬「磨墨(するすみ)」の
お母さんが、紅梅鹿毛で、ここはそのお墓と伝えられています」

 この戦は、源義経と木曽義仲の軍勢による戦い。

佐々木高綱(馬は「池月」)と梶原景季(馬は「磨墨」)の、
敵軍のいる宇治川対岸へ渡る先陣争いで有名です。

馬塚 説明板

日野「この丹原の地が良馬を生んだんですね~

教科書に出てくるような歴史のエピソードに
地元のことが絡むとなんか嬉しい」

眞鍋館長「そうですよね、同感です」


ここからは住宅地を抜けて公民館へ戻る道。

西条市が生産量日本一・丹原名産の愛宕柿が
そこここに見られます。

愛宕柿

こんな立派なツバキ(品種は「侘助(わびすけ)」)の木も。

侘助の木

この時は、まだつぼみが小さかったです。

(1月ともなると、もう咲いてるかも?)

侘助の木

無量寺の本堂の前にある。(略)侘助は、目通り65cm、根回り80cmm樹齢は200年以上といわれる。花は斑入り(地の色と違った色がまだらに入った)の小花である。

「丹原町の文化財(旧丹原町教育委員会)」より

余談ですが、西条市内で、
侘助はじめ椿がたくさん鑑賞できるところがあります。

椿を町の花に制定している小松町の
石鎚山ハイウェイオアシスの「椿ハウス」です。

主に1月~3月いっぱい、約200種もの椿を鑑賞できますよ。
ぜひ、訪れてみてください。

(リンク)椿ハウスの開花状況 

ちなみに、侘助の近くで飼われていた犬は、
とても人懐こく、鳴き声ひとつなく
取材を見守っていてくれました。

おとなしい犬

かわいかったなぁ。

無量寺の近くには、菊の栽培名人のお宅もあり
見事に咲き誇っていました。

軒下の菊

 なんでも、菊づくりで有名な丹原高校に
指導にも行かれる方とのこと。

わたしの亡き祖父も、趣味で菊づくりをしていたことを思い出しました
(もちろん、ここまで上手じゃなかったけど)。


公民館まで帰ってきたものの、
道中、どうしても気になる場所がありました。

田野小の向かい。

マップ11

数少ない、田野で営業中の商店。

佐伯商店

公民館の酒井さんいわく、
ここに名物おばちゃんがいるそうなんです。

酒井さん「長年、この店におるおばちゃん。

公民館行事のためのお菓子を買ったりしたら、
今日のお駄賃、ってアイスやらジュースやら
ようけおまけをくれたりするんよ。

『おばちゃん、損しよるやん』って」

日野「おばちゃんええ人すぎますね」

酒井さん「おはようー(ガラガラ)」

おばちゃん「ああ、まいど」

迎えてくれたのは、今年89歳になる
佐伯千枝子さん。

佐伯千枝子さん

21歳で、上市(かみいち 吉岡地区)から嫁ぎ、
22歳の時からここでご商売をされています。

千枝子さん「商売して60何年になるけど、
昔は大きなスーパーもなく、生鮮食品、日用品、文具やら
だいたいのものを揃えとった。

今は近くに大型スーパーが色々できて、
商売としては成り立たん。
やめたほうがええかな、と思うことが何べんもあるんよ。

千枝子おばちゃんのメモ

けど、ボケ防止くらいの気持ちで、いつもここに座っとんよ。
一人で生活する人もおしゃべりしに来るしね。」

日野「酒井さんもよく来るんですか?」

酒井「ああ、てんねに(頻繁に)来るね。
おばちゃん、昼はそうめんでも湯がいて食べよわい」

千枝子さん「(値札を見ず)はい、298円」

酒井「おばちゃん、覚えとんで?」

千枝子さん「大体のもんの値段は覚えとるね」

酒井「すごいねえ。あ、298円ちょうどあるわ」

日野(298円小銭でちょうどあるのもすごいな)

酒井さんと千枝子さん

千枝子さん「二人とも、ごはんの後にミカンでもあげよか。
もらいもんじゃけんど。」

酒井「ああ、ありがとう。デザートで食べとこわい。」

日野「ありがとうございます。
おばちゃん、ずっと元気でここにおってください」

千枝子さん「はい、はい。あなたもがんばってね」


なだらかな土地に、クスノキや桜山。たくさんの池。

歩いた道には、目立つ企業やお店もほとんどないけれど、
農業と人々の生活があたたかく営まれている。

田野にはそんな印象を持ちました。

柿畑を撮影できなくて残念ですが、
今年また、天気の良い日に訪れたいと思います。

あ、柿のほか柑橘やキウイ、イチジクも。

この静かで落ち着く風景が、ずっと続きますように。

今回も、最後まで読んでいただき
ありがとうございまいた。

次回は、椿のまち 小松を歩きます。

広報専門員 日野

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参考

協力:田野公民館

参考資料:西条市ウォーキングマップ、田野公民館だより、たの ふるさと小道 ウォーキング、「丹原町の文化財(旧丹原町教育委員会)」

お問い合わせ

・ウォーキングマップについて…健康医療推進課  TEL:0897-52-1215

・地域のことについて…田野公民館  TEL:0898-68-7501

・この記事について…シティプロモーション推進課 広報係  TEL:0897-52-1204


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