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第6回古代山城サミット西条大会を開催しました!
去る9月30日、10月1日の2日間にわたって、西条市中央公民館・西条市総合文化会館において第6回古代山城サミット西条大会を開催しました。
このサミットでは、1日目は古代山城所在自治体の関係者で貴重な歴史・文化遺産である古代山城をどのように守り、伝え、活かすのかなどの意見交換や情報交換を行い、2日目は永納山城跡をテーマとした学習発表やシンポジウムを行いました。
9月30日(1日目)レポート
3県18市町の自治体関係者が中央公民館に集まり、永納山城跡現地見学と自治体首長会議を行いました。
見学や会議に先立ち、参加者に西条市連合婦人会の皆さんから「せとうち山城弁当」と題した、西条市産の食材を使った料理を提供していただきました。
婦人会の皆さんによるお出迎え
せとうち山城弁当
永納山城跡現地見学
永納山城跡の現地見学は、永納山城→海上、海上→永納山城の2グル-プに分かれて見学を行いました。
永納山城跡では、西条市職員が永納山城の特徴や現状、そこから見える景色などを説明し、また船による海上からの見学では、永納山古代山城跡の会の方々の協力を得、永納山城の立地や現在環境整備を実施している永納山城跡南東部の城壁ラインを確認することができました。
永納山城跡での説明
海上からの見学
海上からみる永納山城跡
自治体首長会議
「古代山城を舞台とした史跡の保存・整備・活用について」と題して活発な意見交換・情報交換が行われました。
自治体首長会議の様子
10月1日(2日目)レポート
会場となった総合文化会館では、朝早くから市内のだんじり4台(古屋敷・原の前・上神拝・上喜多川)や熊本県鞠智城のキャラクター「ころう君」、福岡県大野城市のキャラクター「大野ジョー」、永納山城のキャラクター「永納さん」で参加者のお出迎えを行いました。
だんじりによるお出迎え
ころう君
オープニングセレモニー
式典・シンポジウムは、Shinbi ☆Jrのダンス、三芳祝太鼓の演奏で幕を開けました。
Shinbi ☆Jrのダンスの様子
三芳祝太鼓の演奏の様子
来賓祝辞・自治体首長会議の報告
来賓3名の祝辞を頂いたのちに、前日行った自治体首長会議の報告を行い、「第6回古代山城サミット西条大会宣言」が読み上げられました。
学習発表
永納山城跡が所在する地元の楠河小学校6年生による「ふるさと永納山」と題する学習発表が行われました。日頃から勉強してきた永納山城跡について、朗読劇や表現等を用いて発表が行われ、見ている人たちに感動を与えました。
また、総合文化会館1階に楠河小学校全体で募集した俳句「永納山を詠む」を展示しました。
学習発表の様子
永納山を詠む
シンポジウム『永納山城の特色を活かした整備と活用』
『永納山城の特色を活かした整備と活用』と題して行われたシンポジウムでは、永納山城の発掘調査担当職員による概要説明ののち、コーディネーターの下條先生・パネリストの亀田先生・白石先生・江崎先生から個別報告をいただきました。
下條先生は、「遺跡というものは単体で成り立っているものではなく、遺跡・里山・里地の三段重ねで構成されており、それらを今後どのようにしていくのかが課題である」と、
亀田先生は、「日本と韓国の古代山城を紹介し、どういう復元があるのか、どういう手法があるのか」ということを、また、白石先生は、「現代の目線ではなく、古代の人の目線にたって物事を見る必要がある」ということを説明し、その上で「永納山城跡が道前平野に築かれた理由」を、そして江崎先生は、「樹木の繁茂による遺跡の損壊がどのようなものか、そして樹木の除間伐を行ったら遺跡はどうなるのか」ということを愛媛県内の史跡を事例に挙げられました。
個別報告終了後、下條先生の司会のもと、パネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションには、個別報告をいただいた先生方をはじめ、地元を代表して、楠河小学校校長・楠河公民館館長・永納山古代山城跡の会会長もふまえて議論を行いました。
次回開催地伝統芸能披露
古代山城サミットの次回開催地は、平成30年度に福岡県朝倉市に決定しました。朝倉市の伝統芸能である福岡県指定無形民俗文化財「蜷城の獅子舞」が披露されました。
総合文化会館には市内外から800人を超える方々が集まり、盛会の内に終了しました。
ご参加された皆さま、ご協力いただきました関係各所の皆さま、本当にありがとうございました。
熊本県鞠智城のキャラクター「ころう君」(左)と福岡県大野城市のキャラクター「大野ジョー」(右)と永納山城跡のキャラクター「永納さん」(中央)
永納山城跡を詳しく知るにはここから