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認知症について知ろう
認知症とは?
認知症は、いろいろな原因によって大脳に障害が起こり、認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。
認知症になると・・・
たとえば、
- 同じことを何度もしたり、言ったり、尋ねるようになった
- 物の置き場所を忘れ、いつも探し物をしている
- 約束の日時や場所を間違えるようになった
- 身だしなみを気にしなくなった
- 些細なことで怒りっぽくなったり、人柄がかわった
- 今までできていた料理・計算・運転などのミスが多くなった
- ご飯を食べたのに食べていないと言う
- 見えないものが「見える」と言うようになった
などといった、年を重ねてのもの忘れとは異なり、自分が体験したこと自体を忘れたり、時間や場所、人との関係が分からなくなるなどの症状が出てきます。
いくつかの項目に当てはまるようでしたら、認知機能の衰えのサインかもしれません。
お近くの地域包括支援センターにご相談ください。
認知症のおもな病気
アルツハイマー型認知症
脳の中にたまった異常なたんぱく質により神経細胞のネットワークが壊れると発症します。比較的早い段階から記憶障害、見当識障害(※1)のほか、不安・うつ・妄想が出やすくなります。
(※1)…見当識障害とは、時間や場所、他人および自分自身などに対する状況を認識する能力に障害が出ることです。
レビー小体型認知症
脳内にたまったレビー小体という異常なたんぱく質により神経細胞が破壊され発症します。初期は記憶は比較的保たれている場合も多いといわれていますが、記憶障害が多く、「幻視」(※2)を伴うことが特徴です。
(※2)…その場にないものが現実にあるように見えることです。
前頭側頭葉型認知症(ピック病など)
頭の前にある前頭葉、横にある側頭葉の萎縮によって認知症が起こります。
もの忘れはあまり見られません。他人に配慮することができなくなったり、状況にかかわらず自分が思ったままを行動にうつしてしまうといった、逸脱行動をすることが多いのが特徴です。
脳血管性認知症
脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などにより脳の神経細胞の働きが損なわれ、意欲が低下したり複雑な作業ができにくくなったりします。
治療可能な疾患
認知症の症状を示していても治療可能な疾患もありますので、できるだけ早い時期に医療機関を受診してみましょう。
- 脳腫瘍
- 慢性硬膜下血腫
- 甲状腺疾患
- 正常圧水頭症 など
予防法は?
食習慣 |
野菜・果物(ビタミンC、E、βカロチン)をとる |
魚介類(DHA、EPA)をとる |
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運動習慣 |
1日30分から1時間程度のウォーキング |
週3日程度(1時間程度)の有酸素運動をする |
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コミュニケーション |
友人や親族らと楽しく過ごす |
知的活動 |
文章を書く、新聞を読む、頭を使うゲーム(囲碁・将棋等)をする |
睡眠習慣 |
6~8時間の規則正しい睡眠、30分未満の昼寝 |
脳の活性化 |
心地よい刺激を得る、笑う、ほめる、ほめられる、 |
人の役に立つことを日課にする、計画を立て実行する(段取りのいい買い物の計画を立てる、家事の段取りを考えて行う) |
~認知症になりにくい生活習慣と簡単なトレーニングを~
症状が軽い段階のうちに認知症であることに気づき、適切な治療が受けられれば、薬で認知症の進行を遅らせたり、場合によっては症状を改善したりすることもできます。早期診断と早期治療によって、高い治療効果が期待できます。
また、軽度認知障害(MCI)と診断されても、この段階で脳の活性化を図ったり、運動習慣を身につけることで、認知症を発症せずにすごせたり、認知症になる時期を遅らせたりできる可能性が高まります。
認知症の早期診断・早期治療につなげるために、自分自身や家族、同僚、友人など周りの人についても「もしかして認知症では」と思われる症状に気づいたら、一人で悩まず専門家などに相談しましょう。
認知症の方との接し方
認知症の人の声に耳を傾けてみましょう。
認知症になりたくてなる人はいません。
思いがけず発症する認知症ですが、認知症の人は何もわからなくなっているのではありません。
誰よりも悲しいのは認知症になった本人です。
接し方のポイント(1)
気持ちに寄り添って …自尊心を傷つけないように
接し方のポイント(2)
本人のペースにあわせて …ゆっくり、ゆったり、急がせないで
接し方のポイント(3)
笑顔でにこやかに …自然な笑顔で、さりげない言葉がけを
介護者の心身の健康を守るポイント
◆ひとりで抱え込まない
・認知症に関する医療・介護サービスなどを積極的に活用しましょう。
・経験者はたくさんの知恵をもっています。思いを共有したり、アドバイスを受けたりしましょう。
◆自分らしさを大切に
・ストレスをため込まず、自分の生活、趣味、仕事、役割、生きがいなど、自分自身のことも大切にしましょう。
・介護者の心の安定は認知症の人の心の安定にもなります。
「西条市認知症安心ガイドブック」は認知症に関する冊子です。ご活用ください。
若年性認知症について
認知症は高齢で発症することが多いのですが、65歳未満で発症することもあります。この場合を、若年性認知症と呼びます。
若くして発症すると、仕事や生活に支障をきたし、本人だけではなく家族の生活にも大きく影響を及ぼします。このため、独自の支援が必要になります。1人で悩まず専門家に相談しましょう。
連絡先 |
電話番号 | 日時 | 備考 |
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若年性認知症コールセンター | 0800-100-2707 | 月~土 10時~15時 | 年末年始・祝日除く |