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西条の野鳥 No.61~70
No.61 カイツブリ(留鳥)
カイツブリの古名は「鳰(にほ)」と言い、水草を積み重ねて水面に作る巣は「鳰の浮き巣」として知られています。
「ケレレレ・・」と大きい声で鳴き、よく水に潜ります。
ため池や加茂川、中山川、渦井川などで普通に見られます。
No.62 アカアシシギ(旅鳥)
名前のとおり真っ赤な脚が美しいシギです。
主に秋の渡りの季節に加茂川河口や周辺部の水の入っている休耕田などに渡来します。
よく似た脚の赤いツルシギとは、飛んだ時にアカシシギには翼に白い模様がはっきり出ることで見分けられます。
No.63 カワウ(冬鳥)
先端が曲がった細長いくちばしをもつ大型の水鳥です。
西条では冬鳥として加茂川河口に少数が飛来し越冬しています。
よく潜り、みずかきのある足で泳いで魚を捕食します。
中州の杭の上で翼を開いて羽を乾かしているところが見られます。
No.64 タシギ(冬鳥)
9月下旬に渡来し、稲刈りの終わった水田や河川の水辺で越冬しています。
長いくちばしを泥の中に刺してミミズなど小動物を食べています。
保護色のため見つけにくく、知らずに近づくと「ジエッジエッ」と大きな声を出して飛び立ち驚かされます。
No.65 オシドリ(冬鳥)
絵の中から抜け出てきたようなカラフルな飾り羽を持った雄が、地味だが白い斑点の美しい雌を従えて泳いでいる情景から「おしどり夫婦」という言葉が生まれたのでしょうか。
11月頃から3月頃まで黒瀬ダム湖の上流部で見られます。
No.66 ナベヅル(冬鳥)
ナベヅルという名前は江戸時代に灰黒色の体色から、すすけた鍋底を連想して付けられたといわれています。
氷見蛭子や禎瑞の広い水田地帯は県内では数少ないツルが降りられる環境があり、毎年飛来が確認され、越冬した記録もあります。
No.67 クロツラヘラサギ(冬鳥)
冬期、加茂川河口にまれにやって来ます。
潮の引いた干潟の水辺で長いくちばしを水中に入れ左右に振りながら、魚やエビを捕えて食べています。
ヘラサギによく似ていますが、名前の由来どおり、くちばしの基部から顔が黒いことで識別できます。
No.68 シロハラ(冬鳥)
冬鳥として公園の緑地や山地の林にやって来て越冬するツグミの仲間です。
カサカサと音をたてて落葉をかき分けミミズやクモなどを見つけて食べています。
人が近づくと「クワックワッ」と警戒声を出し、鳴きながら林の奥へ飛び去ります。
No.69 キセキレイ(留鳥)
尾羽を上下によく振る姿から「石たたき」とも呼ばれている腹部の黄色が鮮やかなスマートな鳥です。
平地の水辺、山地の小川や渓谷、山岳地帯まで幅広く生息しています。
「チチンチチン」と鳴きながら波を描いて飛んでいるところが見られます。
No.70 タマシギ(留鳥)
目のまわりの白い「まが玉」模様が識別ポイント、一妻多夫の繁殖形態をもち、雄が抱卵から子育てまで受け持ちます。
田植の始まった水田で夜中に「コオーコオー」と連続して鳴いていますが、夜行性のため姿を見るのは難しい鳥です。