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広報専門員の気ままに西条歩き Vol.13庄内地区(前編)
地域のウォーキングレポート第13弾
このコーナーでは、広報専門員が、
市内を歩いてレポートしています。
2017年7月11日(火曜日)晴れ
今回訪れたのは、庄内地区。
883の世帯があり、人口は1,990人(平成29年6月30日現在)。 地域の北西部は今治市に接する市境のまちで、「周越トンネル」が2市をつなぐ。 |
まち歩きには、市より発行の「西条市ウォーキングマップ」を利用しています。
庄内 地区名所めぐりウォーキングマップ [PDFファイル/522KB]
おはようございます~!
迎えてくれたのはこのお三方、
右から行本 隆館長、大澤主事、木原主任主事さん。
館長のご提案で、
本谷(ほんだに)温泉と、とある秘密の場所へ
まず連れて行ってもらいました。
まずこちら、大明神川沿いに山の方へ
車を走らせた先の、本谷温泉。
谷あいに建つ温泉の背後は山。
空気がきれい(な気がする)!
松山の道後温泉、今治の鈍川温泉とともに
「伊予の三湯」の一つとして古代からの歴史があります。
庄内ふるさとこみちより抜粋
もちろん泉質にも優れています。
温泉のたくさんある愛媛県下で3本の指に入る温泉が
市内にあるなんて誇らしいですよね。
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こちらの温泉館は平成6年に建てられ、
13年に露天風呂部分を増築。
平成28年には大規模なリニューアルが完了しました。 -
なんと行本館長は平成13年当時、
市役所の観光部門で本谷温泉の担当をしていました。 -
温泉館から少し離れたタンクを見せていただきます。
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源泉は、さらに約4km離れた山奥。
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当時を振り返りながら話していただきました。
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「温泉の成分やお湯の温度とかね、
いろいろ条件を整えるため当時はがんばったんよ。
源泉までの山道を、何べんも歩きました」 -
「今は指定管理の業者さんが
温泉を運営してくれよりますけど、当時は市営。 -
新館増築の時は、松山の有名な温泉宿の方に
アドバイスをもらったり、
大崎上島や徳島の上勝など色々なところを見に行って、
自治体での経営の参考にしたものです」
隣接の本谷公園を眺めながら。
この赤い橋を渡ると本谷公園へ行けます。
四季折々の植物の庭園や、
大明神川のせせらぎに沿ったキャンプ場なども。
「日野さん、また春に写真撮りにきたらええですよ。
桜の季節はきれいやけん」
石積みのゆったりした棚田。
この景観は庄内ならでは。
「ここらへんは旦之上いう地名で、
水はけがよく、『旦米(だんまい)』言う
美味しい米がとれるんよ」
もう一つの行き先は、とある湿地帯。
なんとなんと、日本一小さいトンボ「ハッチョウトンボ」
愛媛県内唯一の生息地とのことなのです。
しかも、「絶滅危惧1類」に指定されています。
(リンク)愛媛県 レッドデータブック
体長約2cmですと…。
見つけられるのかな……?
おったーーーー!!
数分も探さぬうちに、発見!
真っ赤なのが雄で、
茶色っぽいのが雌です。
レッドブックデータにはこう記載されています。
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日本最小のトンボ。体色は未熟なうちは♂♀とも薄いオレンジ色をしているが、成熟すると♂は顔面、胸部、腹部全体が赤くなる。♀は成熟すると黄色地に黒条を持ち、腹部背面には褐色の斑紋を持つ。翅の基部は♂♀ともに広く橙色。4月下旬から9月初旬に出現し、丘陵地のミミカキグサ、モウセンゴケなどが繁茂する湿地に生息する。水質は弱酸性、水深はごく浅く泥が堆積し、わずかな流れがある湿地を好む。 県内の産地は、西条市の1カ所だけとなった。この生息地は保護区に指定され、地元の方々が中心となって保全活動が行われている。
絶滅危惧種の昆虫なので、
1匹見つかればいいかと思っていたのですが、
見渡すと何匹も、草の先端に止まっていました。
地域の皆に大切にされているハッチョウトンボ。
その大きさもさることながら、健気にたくましく生きる姿に
昆虫嫌いの私もすっかり愛着がわきました。
※生態系保護のため、場所の詳細記述は控えさせていただきます。
公民館に戻り、さあ今から歩き出します。
この日は暑く、
「今から歩きにいって倒れたらいかん!
コース、途中で切り上げて、もんて来んかい
(帰っておいで)」
と館長も言ってくれたのですが…。
短縮できそうなところもないので、
できるだけ、全部歩こう!
県道今治玉川線を北へと。
今治方面へずんずんと進みます。
去年もこの取材で見た、のうぜんかずらが
このお宅でもきれいに咲き誇っていました。
南を向いて、力強い!
私もがんばるぞ。
交番の向かいの保育所を通過。
今日は、大きく四角を描くようなコース。
高台にある一つ目の曲がり角には、景観を楽しめるベンチが。
写真真ん中の白い屋根は
西条市の体育施設「ビバ・スポルティア」。
この場所はサイクリストの方もよく利用され、
西条市サイクリング大会
「いしづち山麓SWEETライド」ロングコースの
コースでもあります。
県道東予玉川線を海の方へ下ります。
歩道が広くて歩きやすい!
…のですが、この日は風が強く、
差していた日傘が何度も飛びそうに!
(浜風がそのまま来るんでしょうね)
つらいけど…、負けない…!
ウォーキングマップには「広大な麦畑が広がっており、
春には美しい緑に魅了されます」と紹介があります。
初夏に麦を刈り取った畑は
稲を育んでいます。
そして、思わずシャッターを切った里山の風景。
あぜ道や曲線の農道、空と山と田畑。
そして遠くに見える農家の人たち。
数回しか見たことのない景色なのに、
懐かしく、心がほっとしました。
あまり車も通らず、人にも出会わない大きな道。
農家の方が、自転車で
道路を渡り、
坂を登ったりする姿。
なんてことないであろう、普通の景色が
とてもドラマチックに感じられた、不思議な時間でした。