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西条バードウォッチング No.131~140
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No.131 オオコノハズク(留鳥)
全長23.5~26cm、山地の森林、社寺林などの大木の樹洞で営巣しています。
夜行性のため姿を見るのはまれ。
繁殖期には夜間「ウォッウォッ」と低い声で鳴いています。
よく似たコノハズクより少し大きく、耳に見える羽角も長め、目の虹彩は橙色。
西条では低地での観察例は少なく、瓶ヶ森林道などで夜間、車で走っていて見られています。
No.132 コノハズク(夏鳥)
全長19~22cm、日本に生息するフクロウ類では最も小型。
「仏法僧」と聞きなしされた鳴き声で有名なミミズクの仲間です。
西条では夏期に石鎚山系の自然林の残る渓谷の森に生息、夜行性のため姿を見ることは難しいが、山小屋などに泊まって、夜の探鳥をすれば、運がよければ声を聞くことができるでしょう。
No.133 ハジロクロハラアジサシ(旅鳥)
全長23cm、ヨーロッパ東部、中東、中国東北部で繁殖、日本にはまれな旅鳥として飛来します。
内陸の池沼など淡水域を主な生息地としており、ヌマアジサシ類に分類された、名前のとおり白い翼、黒い腹部の小型のアジサシです。
西条では氷見蛭子、禎瑞の水を入れた休耕田と加茂川河口で、過去4回の観察記録があります。
No.134 アメリカウズラシギ(旅鳥)
全長21cm、日本ではまれな旅鳥として主に秋の渡りの季節に幼鳥が見られています。
ウズラシギとよく似ていますが、特徴はのどから腹にかけてある細かい縦斑が、胸と腹の境で明瞭に分かれているところ。
西条では1992年10月に禎瑞相生の水を入れた休耕田で一度だけ観察、撮影された記録があります。
No.135 マガモ(冬鳥)
全長59cm、雄の生殖羽では緑色光沢の頭に黄色いくちばし、白い首輪が識別点、雌は茶褐色の地味なカモです。
日本鳥名由来辞典によると室町時代から他のカモと区別して「青頸(あおくび)」と呼ばれ、江戸時代前期からマガモとなったとありました。
西条では黒瀬ダム湖、各地のため池、加茂川河口などで普通に一番多く見られます。
No.136 ダイゼン(旅鳥または冬鳥)
全長29.5cm、チドリ科の旅鳥。
春と秋の渡りの季節に加茂川河口や高須海岸に渡来、少数は越冬するものも見られています。
この変わった鳥名の由来は「日本鳥名由来辞典」によると、「大膳とは宮中の宴会料理のこと、ダイゼンの肉は味がよく、宮中の宴会の料理に用いられるからであろう」とありました。
No.137 メジロ(留鳥)
全長12cm、目の周囲にある白いアイリングが名前の由来。
平地から山地の雑木林に生息、冬には市街地の公園や民家の庭木でも見られます。
餌は主にクモや昆虫ですが、熟したカキやミカンなど果実や花の蜜も好物で、くちばしに花粉をつけている姿もよく見かけます。
冬季にはミカンを輪切りにして庭木に刺しておくとやって来るでしょう。
No.138 オジロビタキ(旅鳥または冬鳥)
全長11.5cm、数少ない旅鳥または冬鳥として渡来し、平地から山地の林や公園などに生息しています。
のどがだいだい色の雄は珍しく、バードウォッチャー憧れの鳥。
全体的に灰褐色の地味な小鳥で、尾羽の白と黒のコントラストが目立つのでこの名前がつきました。
西条では観察記録の少ない鳥ですが、近年県内では時々見られています。
No.139 スズガモ(冬鳥)
全長45cm、鈴の音にも聞こえる、よく響く羽音からこの名前が付いた潜水ガモです。
よく潜り貝やカニ、小魚などを食べています。
雄は光沢のある黒緑色の頭と、白い背中にある細かい波状斑が美しい。
雌は地味な黒褐色ですが、くちばしの付け根にある白斑が目立ちます。
西条では加茂川河口や河原津沖の海上で毎年少数が見られています。
No.140 ムギマキ(旅鳥)
全長13cm、ヒタキ科の小鳥。
数少ない旅鳥として春と秋の渡りの季節に平地から山地の森林、林縁などに飛来し、飛んでいる昆虫をフライングキャッチして食べています。
秋、麦をまく頃に見られるのでこの名前が付いたといわれています。
西条では観察例の少ない鳥ですが、石鎚山や市之川、八堂山市民の森などで記録されています。