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水の歴史館 地下水の水質関係

ページID:0079935 更新日:2022年7月26日更新 印刷ページ表示

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地下水の水質関係

 西条の地下水は、おいしくて安全であるという特徴があります。
 西条市では、市内における地下水の水質調査を毎年実施し、地下水質の監視を行っています。
 環境政策課が毎年発行している「地下水年報」に調査結果等を記載していますので、ご参照ください。

■地下水の環境基準

水道水質基準
(平成15年5月30日厚生労働省令第101号)

項目

基準値

一般細菌 1mlの検水で形成される集落数が100以下
大腸菌 検出されないこと
カドミウム及びその化合物 カドミウムの量に関して、0.003mg/L以下
水銀及びその化合物 水銀の量に関して、0.0005mg/L以下
セレン及びその化合物 セレンの量に関して、0.01mg/L以下
鉛及びその化合物 鉛の量に関して、0.01mg/L以下
ヒ素及びその化合物 ヒ素の量に関して、0.01mg/L以下
六価クロム化合物 六価クロムの量に関して、0.02mg/L以下
亜硝酸態窒素 0.04mg/L以下
シアン化物イオン及び塩化シアン シアンの量に関して、0.01mg/L以下
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 10mg/L以下
フッ素及びその化合物 フッ素の量に関して、0.8mg/L以下
ホウ素及びその化合物 ホウ素の量に関して、1.0mg/L以下
四塩化炭素 0.002mg/L以下
1,4-ジオキサン 0.05mg/L以下
シス-1,2-ジクロロエチレン及び
トランス-1,2-ジクロロエチレン
0.04mg/L以下
ジクロロメタン 0.02mg/L以下
テトラクロロエチレン 0.01 mg/L以下
トリクロロエチレン 0.01mg/L以下
ベンゼン 0.01mg/L以下
塩素酸 0.6mg/L以下
クロロ酢酸 0.02 mg/L以下
クロロホルム 0.06mg/L以下
ジクロロ酢酸 0.03mg/L以下
ジブロモクロロメタン 0.1mg/L以下
臭素酸 0.01mg/L以下
総トリハロメタン 0.1mg/L以下
 トリクロロ酢酸 0.03mg/L以下
ブロモジクロロメタン 0.03mg/L以下
ブロモホルム 0.09mg/L以下
ホルムアルデヒド 0.08mg/L以下
亜鉛及びその化合物 亜鉛の量に関して、1.0mg/L以下
アルミニウム及びその化合物 アルミニウムの量に関して、0.2mg/L以下
鉄及びその化合物 鉄の量に関して、0.3mg/L以下
銅及びその化合物 銅の量に関して、1.0mg/L以下
ナトリウム及びその化合物 ナトリウムの量に関して、200mg/L以下
マンガン及びその化合物 マンガンの量に関して、0.05mg/L以下
塩化物イオン 200mg/L以下
カルシウム、マグネシウム等(硬度) 300mg/L以下
蒸発残留物 500mg/L以下
陰イオン界面活性剤 0.2mg/L以下
ジェオスミン 0.00001mg/L以下
 2-メチルイソボルネオール 0.00001mg/L以下
非イオン界面活性剤 0.02mg/L以下
フェノール類 フェノールの量に換算して、0.005mg/L以下
有機物(全有機炭素(TOC)の量) 3mg/L以下
pH値 5.8以上8.6以下
異常でないこと
臭気 異常でないこと
色度 5度以下
濁度 2度以下

 

■一般家庭の水質検査

 一般家庭の飲料水の水質検査は、愛媛県東予地方局内の西条保健所で行っています。(別途手数料が必要です。)

 一般的に、理化学試験と細菌検査を同時に行う必要があります。検査項目は次のとおりです。

区分 検査項目
理化学試験

亜硝酸態窒素

硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素

塩化物イオン

有機物等(TOC)
pH値

臭気

色度

濁度

細菌検査 一般細菌
大腸菌

 手数料、受付日時などの詳細については、西条保健所(電話:0897-56-1300)に直接問い合わせるか、または以下のページを参考にしてください。
 西条保健所(検査)のページへ(※別ウィンドウで開きます)

■塩水化について

 飲料水の水質基準では塩化物イオン濃度が200mg/L以下であることと定められています。ちなみに海水の濃度は約18,000mg/L(燧灘)です。
  塩水化の原因は、地質によるものと、海水の影響によるものに大きく分けることができます。塩分は、自然界にナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等として広く存在しています。海岸地帯の地下水は海水の浸透の影響を受けて、塩化物イオン濃度が高くなることがあります。
  塩化物イオン自体の毒性は知られていませんが、対イオンとしてのナトリウムイオンに関連し、2,500mg/L以上の濃度を含む飲料水を過剰に飲用すると高血圧症を引き起こすと報告されています。

 塩水化とは

 沿岸地域において開発が進み、農地の宅地化に伴い、地下水への涵養能力が低下することによって、地下水の淡塩境界面が陸部に逆上昇して揚水中の塩分濃度が高くなり、地下水の継続的な利用が困難になる問題です。  
 本来陸地の地下水位が海水位と比べ高く、陸地から海に流れて行く水循環を行っていますが、陸地の地下水開発により、地下水位(または圧力水頭)が低くなり、密度の高い重たい海水は陸地の地下帯水層に沿って楔(くさび)状に逆侵入することになります。

「塩水化とは」の図

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